ホーム > 歯科コラム

歯科コラム

ホワイトニングでなぜ、歯が白くなるのですか? [2017年02月01日]

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「ホワイトニングで歯が白くなる理由」です。
ホワイトニングは歯を白くための治療で、審美治療の中でも最も希望する人が多い治療です。

ただし、どういう仕組みで歯が白くなるのかを知らない人も多いですし、
中には歯の色を変えるという点で安全面に不安を抱くという人もいます。
そこで、ここではホワイトニングの仕組みをテーマにして、なぜ歯が白くなるのかを説明します。

1. 変色しているのは象牙質

まず歯の変色についてですが、一言で歯といっても歯には部分ごとに決まった名称と役割があります。
例えば歯の表面の部分はエナメル質と呼ばれ、厚さ2ミリほどのこの部分は歯を刺激から守っています。
その奥には象牙質があり、ここは歯の大部分を構成する歯の主成分です。

他にも歯槽骨や歯髄などがありますが、変色しているのはこれら全てというわけではないのです。
変色しているのは象牙質であり、ここが変色することで歯全体が変色しているように見えるのです。
ホワイトニングで歯が白くなる理由は、ここで触れた象牙質とエナメル質が関わってきます。

2. 象牙質を白くはできない

変色の元となっている象牙質ですが、残念ながら象牙質を白くすることはできません。
これは歯の構造として、象牙質がエナメル質に覆われているからです。
エナメル質に覆われているのになぜ象牙質の変色が見えてしまうのか、それはエナメル質が透明だからです。

例えるならエナメル質は透明ガラスと同じで、透けてしまうために変色した奥の象牙質が見えてしまうのです。
言ってみればお風呂場のガラスが全て透明なのと同じようなものです。
ガラスの向こうに人がいたとしても、そのガラスが透明なために奥にいる人がハッキリ見えてしまうのです。

3. エナメル質を構造変化させる

上記のお風呂の例えで言えば、実際には自宅の浴室のガラスは透明ではないですね。
入浴している姿が見えないよう、ガラスはガラスでも曇りガラスが使用されているのが一般的です。
実はホワイトニングはこれと全く同じ発想の治療方法を用いています。

エナメル質を透明から曇りガラス状態に構造変化させ、変色した象牙質を見えなくさせているのです。
これがホワイトニングの仕組みです。では、実際にどんな薬剤をどんな流れで使用するのか、
具体的なホワイトニングの治療方法を以下で説明していきます。

4. ホワイトニングの治療の流れ

歯科医院で行うオフィスホワイトニングを例にすると、まずは口の中の状態をチェックします。
ホワイトニングを行うには口の中が健康であることが前提になるため、
虫歯や歯周病などが見つかった場合はその治療を優先することになります。

問題なければ準備した後にホワイトニング剤を塗っていきますが、
これによってエナメル質の構造が変化し、変色した象牙質をマスキングして隠します。
つまり歯を白くするというよりは、歯を白く見せるというのがホワイトニングの仕組みです。

5. ホワイトニングの種類

ホワイトニングにはいくつかの種類があります。歯科医院で行うのはオフィスホワイトニングですが、
マウスピースを使って自宅で行うホームホワイトニング、
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングをあわせたデュアルホワイトニングがあります。

どの方法においても仕組みは同じであり、エナメル質の構造変化によって歯を白く見せているのです。
ただし、市販のホワイトニング歯磨き粉は全くの別物です。
市販のものはホワイトニングというよりはクリーニングであり、
使用されている薬剤も全く異なりますし、落とせるのはあくまで歯の表面の簡単な着色のみになります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングで歯が白くなる理由についてまとめます。

  1. 変色しているのは象牙質 :歯全体ではなく、正確には表面のエナメル質の奥にある象牙質が変色している
  2. 象牙質を白くはできない :象牙質を白くすることはできない。ホワイトニングはエナメル質を利用する
  3. エナメル質を構造変化させる :エナメルを曇りガラス状にしてマスキングの役割をさせ、白く見せている
  4. ホワイトニング治療の流れ :虫歯などがあった場合は治療が優先。治療後にホワイトニングを行う
  5. ホワイトニングの種類 :歯科医院だけでなく、自宅で行えるホームホワイトニングなどがある

これら5つのことから、ホワイトニングで歯が白くなる理由が分かります。
歯を白くすると言うよりは、歯を白く見せていると言うのがホワイトニングの仕組みです。
イメージで言うと、浴室のガラスがホワイトニングと同じ仕組みです。

透明ガラスでは浴室が見えてしまうため、曇りガラス状にして浴室の中を見えなくさせているように、
変色した象牙質が見えないよう、表面のエナメル質を構造変化させてマスキングしているのです。
また、ここで説明したように市販のホワイトニング歯磨き粉はこれと全く異なるので要注意です。

セラミックとはどんな治療法で、銀歯とは何が違うのですか? [2016年12月01日]

虫歯治療などで処置する被せ物といえば、以前は銀歯が一般的でした。
しかし、最近は銀歯ではなくセラミックが主流になっています。
審美歯科でも「セラミック治療」という記載を目にしますし、セラミックを希望する人が急増しているのです。
そこで、セラミックとはそもそもどんな治療法なのか?
そして、従来の銀歯と比べて何が違うのかを説明していきます。

1. セラミック治療とは

簡単に言えば、詰め物や被せ物にセラミックを用いる治療です。
虫歯などで歯を失った際は、歯の代わりに人工物を詰めたり被せたりして補う処置を行います。
この時、以前までは金属の素材を用いることが多く、それがいわゆる銀歯と呼ばれるものでした。

そして、この素材にセラミックを使用するのがセラミック治療です。
ちなみに、現在でも銀歯を選択することは可能なのですが、主流となっているのはセラミックです。
また、既に銀歯を使用している人がセラミックの被せ物に変更するというケースも増えています。

2. なぜセラミックを希望する人が多いのか

最大の理由は見栄えの良さです。
以前まで審美治療はアイドルなどが行う敷居の高い治療のイメージでしたが、
現在は一般でも審美治療を希望する人が多く、セラミックやホワイトニングはその代表格になっています。

銀歯は安くて手軽という利点があるものの、美しさにおいてあまり印象は良くありません。
その点、セラミックは天然の歯に匹敵する自然の白さがあるので見た目が美しいのです。
また、金属アレルギーの心配がないという理由でセラミックを希望する人もいます。

3. 銀歯との違い

上記で説明したとおり、銀歯との最大の違いは見た目の美しさです。
また、セラミックは見栄えだけでなく詰め物や被せ物としての質も銀歯より優秀です。
プラークが付着しにくい上、接着に優れていることから二次虫歯になるリスクを減少させることができます。

さらに銀歯と比べて長持ちするため、銀歯に比べて交換の頻度が低いのも魅力です。
特にオールセラミックは金属を一切使用していないため、金属アレルギーの人でも安心して使用できるのです。
見栄えの良さと二次虫歯のなりにくさ、寿命の長さと金属アレルギーにならない点が銀歯との大きな違いです。

4. セラミックの種類

一言でセラミックと言っても正確にはいくつかの種類があり、それらの中から選択することになります。
オールセラミックは金属を一切使用おらず、セラミックの中でもトップクラスの美しさを誇ります。
また、セラミックと他の素材を混ぜたハイブリッドセラミックというものもあり、
これは他の素材が混ざっている分費用が安いお手軽なセラミックです。

次にメタルボンド、これは外側がセラミックで内側が金属のタイプです。
金属の頑丈さを誇りつつ見える部分はセラミックになっているので、
見た目の美しさと頑丈さが両立したタイプです。最近はこれらに加えてジルコニアもあります。
金属を一切使用することなく最大級の硬さを誇り、なおかつオールセラミック以上の美しさを誇ります。

5. セラミックのデメリット

セラミックは銀歯に比べて優れた点が目立ちますが、全てにおいて優れているわけではありません。
つまり、セラミックにもデメリットがあるのです。ちなみに、最大のデメリットは費用が高額になることです。
詰め物や被せ物とは言え、セラミックは審美治療に含まれるため保険が適用されません。

また、セラミックは陶器なので単純に強度だけで比較すると金属である銀歯に劣ります。
ただし、この点においては強度で劣ると言っても極端に脆いわけではないですし、
それでも心配な場合はジルコニアを選択することで問題は解決します。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックはどんな治療法で銀歯と何が違うのかについてまとめます。

  1. セラミック治療とは :歯を欠損したり失ったりした際、詰め物や被せ物の素材にセラミックを用いた治療
  2. なぜセラミックを希望する人が多いのか :歯の美しさにこだわる人が増えたため
  3. 銀歯との違い :見た目が美しい、二次虫歯になりにくい、長持ちする、金属アレルギーにならないなど
  4. セラミックの種類 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアなど
  5. セラミックのデメリット :費用が高い、強度は金属に劣る。ただし強度の問題はジルコニアで解決する

これら5つのことから、セラミックはどんな治療法で銀歯と何が違うのかが分かります。
以前まで、歯の治療をすることは自身にコンプレックスを抱く要因になっていました。
銀歯が目立つことで堂々と笑顔が見せられず、また当たり前のように二次虫歯が引き起こされていました。

そして、これらの問題点を克服した素材がセラミックです。
天然の歯と変わらない美しさを誇る上、詰め物や被せ物としても銀歯より優秀な点をいくつも持っています。
このため、現在は銀歯よりもセラミックを希望する人が増えているのです。