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歯科コラム

治療して詰め物や被せ物をしている歯が再び虫歯になることはありますか?

2017年05月08日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「治療した歯が再び虫歯になる可能性」です。
虫歯治療をした歯は詰め物や被せ物で対処しますが、その歯が再び虫歯になることはあるのでしょうか?
…答えはイエスです。そもそも詰め物や被せ物は人工物なので、それらが虫歯になることはありません。

しかし、詰め物や被せ物に包まれているのは天然の歯ですから、その歯が再度虫歯になることはあるのです。
ではどうして治療したはずの歯が虫歯になるのか?どうやって予防すればいいのか?
今回お話しするのはそんな虫歯の再発と、その予防方法についてです。

1. 二次虫歯とその要因

今回のテーマのように、一度治療した歯が再び虫歯になることを二次虫歯といいます。
一見稀なケースに思うかもしれませんが実際にはそうではなく、
成人の虫歯治療はむしろこの二次虫歯のケースが非常に多いのが事実です。

さて、どうやって二次虫歯が起こるかについてですが、これは詰め物や被せ物で覆った箇所に隙間が生じ、
そこから細菌が侵入してしまうことで起こります。ではどうして詰め物や被せ物に隙間が生じるのか?
その原因としては詰め物や被せ物の劣化、もしくは詰め物や被せ物が歯に合っていないことが考えられます。

2. 二次虫歯を予防するには

二次虫歯は詰め物や被せ物に生じた隙間から細菌が侵入することで発生する、
その事実を考えると二次虫歯を予防するためのポイントは主に2つです。
1つはそのような隙間が生じないようにする、もう1つは詰め物や被せ物と歯の間に汚れを溜めないことです。
とは言え、どちらも実践しようとすると難しく、詰め物や被せ物の隙間の発生は自分で防ぐことはできません。

また、詰め物や被せ物と歯の間、ここを綺麗にしようとしても的確なブラッシングをすることは難しいでしょう。
この予防の難しさが二次虫歯の厄介なところであり、だからこそ二次虫歯で悩まされる人が多いのです。
しかし、予防方法が全くないわけではありません。
以下でお伝えする予防方法を実践すれば、二次虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

3. 詰め物や被せ物をセラミックにする

詰め物や被せ物の素材に銀歯を選択すると、二次虫歯にかかりやすくなります。
一方、素材にセラミックを選択すると、二次虫歯を予防しやすくなります。
と言うのも銀歯は金属であり、金属は元々歯との接着の相性が悪いからです。
このため、銀歯の詰め物や被せ物は接着が剥がれて隙間が生じやすくなるのです。

その点、セラミックは歯との接着の相性が良く、劣化もしにくいことで長年隙間が生じにくくなります。
また、セラミックにはプラークが付着しにくい特徴があるため、詰め物や被せ物を清潔に保ちやすいのです。
審美性の高さだけが目立つセラミックですが、実は詰め物や被せ物としても優秀な特徴を持っています。
費用が高額なのがネックですが、二次虫歯を予防できる点で銀歯よりセラミックを希望する人が増えています。

4. 歯科医院で定期検診を受ける

二次虫歯は通常の虫歯よりも予防が難しく、実際に予防するためには歯科医院の定期検診が欠かせません。
定期検診ではお口の中をクリーニングするため、
ブラッシングしにくい詰め物や被せ物と歯の間の汚れも除去できます。

さらにお口の中の状態をチェックすることで、詰め物や被せ物の異常にも気付けます。
三ヶ月に一度くらいの頻度で定期検診を受けていれば二次虫歯を予防しやすくなりますし、
二次虫歯に限らず他の歯の虫歯や歯周病予防にも効果的です。

5. 精度の高い治療を受ける

最初の虫歯の時点で治療を受ける歯科医院選びを大切にすることで、後の二次虫歯を予防できます。
と言うのも、歯科医院ごとで医療設備や歯科医の腕に差があるからです。
当然、医療設備が充実して腕の高い歯科医から治療を受けた方が二次虫歯を予防しやすくなります。

例えば、マイクロスコープを導入している歯科医院なら精度の高い治療ができるので、
詰め物や被せ物が歯に合っていないというような事態を防げます。
ちなみに歯科医院の医療設備の充実度は、それぞれの歯科医院のHPで確認することができます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、治療した歯が再び虫歯になる可能性についてまとめます。

  1. 二次虫歯とその要因 :虫歯治療で処置した詰め物や被せ物に隙間が生じ、細菌が侵入することで起こる
  2. 二次虫歯を予防するには :詰め物や被せ物と歯の間に汚れを溜めない、隙間の発生を防ぐ
  3. 詰め物や被せ物をセラミックにする :セラミックは隙間が生じにくく、プラークも付着しにくい特徴がある
  4. 歯科医院で定期検診を受ける :詰め物や被せ物の異常に気付けて、クリーニングで汚れも除去できる
  5. 精度の高い治療を受ける :医療設備が充実して精度の高い治療のできる歯科医院を選ぶ

これら5つのことから、治療した歯が再び虫歯になる可能性が分かります。
二次虫歯は何度も繰り返されますし、治療のたびに歯を削っていてはいずれ歯も失われてしまいます。
そうならないためにも、ここでお伝えした方法で二次虫歯を予防してください。
近年虫歯自体は減少傾向にあるものの、二次虫歯に至っては依然多くの人が悩まされています。
だからこそ、もっと二次虫歯に危機感を持って徹底した予防が必要です。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』