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歯科コラム

すぐ虫歯になってしまうので、歯磨き以外の予防方法があれば教えてください

2017年05月15日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「歯磨き以外で虫歯を予防する方法について」です。
虫歯を予防するための基本、それは毎日の歯磨きです。

しかし本当に虫歯を予防しようと思うなら、正直歯磨きだけでは不充分と言えます。
そこで、ここでは歯磨き以外の虫歯の予防方法をお伝えします。特に虫歯になりやすいと自覚している人は、
歯磨きに加えてここでお伝えする予防方法を積極的に実践してください。

1. デンタルフロスを使う

歯磨き以外というテーマからは少し逸れますが、もし現状歯ブラシだけで歯磨きしているなら、
それだけでなくデンタルフロスも合わせて使用してください。
歯ブラシだけで磨く場合、プラークの除去率はおよそ6割程度とされています。

一方、デンタルフロスを使用すればそれがさらに2割高まり、プラークの除去率は8割以上になるのです。
また、デンタルフロスは歯と歯の間の隙間を綺麗に磨くためのものです。
ここは虫歯が最も発生しやすい箇所でもあるため、デンタルフロスは虫歯予防に大変効果的とされています。

2. キシリトールを摂取する

キシリトールを摂取することで、お口の中が虫歯になりにくい環境に変化します。
キシリトールは酸を作る要因にならない上に、唾液の分泌を促して酸を中和させる効果があるからです。
また、キシリトールはプラークが付着しにくく、なおかつプラークを剥がれやすく効果も持っています。

さらに歯の石灰化も促してくれるので、虫歯の発生や進行を防ぎやすくなるのです。
ただし、キシリトールを摂取する際はその食品にキシリトールが50%以上含まれているものを選んでください。
それ以下のものだとキシリトールの効果が得られにくくなりますし、糖によって逆に虫歯のリスクが高まります。

3. 歯科医院の定期検診を受ける

歯科医院は虫歯を治すためだけでなく、虫歯を予防するためにも通うことができます。
それが定期検診であり、定期検診では虫歯予防のための様々な治療を受けられます。
まずお口をクリーニングできるので、プラークや歯石を綺麗に除去できます。

また、ブラッシング指導も行っているため、それを学ぶことで歯磨きの精度を高めることもできます。
さらにお口の状態をチェックしてもらうことで、例え虫歯になっていたとしても、
本来自分では気付かないような初期段階の虫歯も発見できるのです。
ちなみに、定期検診を受けることは虫歯予防だけでなく、歯周病予防にも効果があります。

4. 家族や恋人同士で予防する

虫歯は虫歯菌という細菌によって起こる病気であり、この細菌は人から人にうつります。
正確には虫歯そのものがうつってしまうわけではないですが、唾液を介して虫歯菌がうつってしまうのです。
さて、唾液を介す行為といえば食器の共用やキスなどが挙げられ、これらは家族や恋人同士でする行為です。

極端な話、自分がいくら虫歯予防を徹底していたとしても、家族や恋人が予防を疎かにしていれば、
その家族や恋人から食器の共用やキスを通じて虫歯菌をうつされてしまう可能性があるのです。
それを防ぐためには、自分だけでなく家族や恋人も一緒に虫歯予防することです。

5. 二次虫歯の予防

テーマどおりにお話しするなら、今回の質問をした患者さんは何度も虫歯に悩まされていることになります。
と言うことは、既に虫歯を経験しており、その時の治療で詰め物や被せ物を使用していることになります。
この場合、注意しなければならないのは二次虫歯です。

一度治療した歯でも再度虫歯になることがあり、むしろこの割合は通常の虫歯よりも多いのです。
そんな二次虫歯を予防する最もおすすめの方法は、詰め物や被せ物をセラミックにすることです。
セラミックはプラークが付着しにくく歯との接着の相性もいいので、歯との間に隙間が生じにくくなるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯磨き以外で虫歯を予防する方法についてまとめます。

  1. デンタルフロスを使う :最も虫歯が発生しやすい歯と歯の間の隙間を綺麗にでき、磨き残しも2割減らせる
  2. キシリトールを摂取する :お口の中を虫歯が発生しにくくできるが、配合率が50%以上のものを選ぶこと
  3. 歯科医院の定期検診を受ける :クリーニングでプラークや歯石を除去でき、初期段階の虫歯も発見できる
  4. 家族や恋人同士で予防する :虫歯菌は唾液を介して人から人にうつるため、お互いで予防し合うべき
  5. 二次虫歯の予防 :詰め物や被せ物を使っている人は、それをセラミックにすることで二次虫歯を防げる

これら5つのことから、歯磨き以外で虫歯を予防する方法が分かります。
歯磨き以外の方法に限定してお伝えしましたが、歯磨き自体の精度を高めることも重要です。
歯科医院で正しい歯磨き方法を学ぶ、プラークチェッカーで磨き残しをチェックする、
これらを実践すれば歯磨きの精度が高まり、より虫歯を予防しやすくなるでしょう。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』