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歯科コラム

何が原因で虫歯にかかるのですか?

2017年08月25日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「虫歯にかかる原因」です。
誰もが虫歯予防のために歯磨きをしていますが、それでも虫歯になってしまうことがあります。

そんな時、「なぜきちんと予防していたのに虫歯になったのか?」と疑問を抱く人もいるでしょう。
確かに、私達は健康な歯が虫歯になる瞬間を目で見ることはできません。
そこで、ここでは虫歯にかかる原因について説明し、なぜ虫歯になるのかという疑問に答えます。

1. 虫歯の原因

どうやって虫歯が起こるのか…言わば虫歯の原因ですが、これは歯が虫歯菌に感染することで起こります。
虫歯菌の出す酸に歯が溶かされることで虫歯になり、虫歯は細菌による感染症と位置付けられています。
ではその虫歯菌はどこに存在しているのでしょうか?…その答えはプラークです。
プラークとは歯の表面に付着しているヌルヌルの物質で、無色透明なので目で確認することはできません。

このプラークの中には億単位の細菌が存在しており、言ってみればプラークは細菌の塊です。
そして、虫歯菌もまたプラークに存在する細菌の中に紛れているのです。
歯磨きが虫歯予防の基本であることは周知の事実ですが、
なぜ歯磨きで虫歯を予防できるかというと、それは歯磨きでプラークを除去することができるからです。

2. 歯磨きしても虫歯になる理由

歯磨きを怠る人はまずいないでしょうから、その点では誰もが虫歯予防をしていることになります。
それでも虫歯になる人がいるのはなぜなのか?…それは歯磨きした時に磨き残しがあるからです。
最も、現実的にいえば歯磨きでプラークを完全に除去することはまず不可能です。
例えばブラッシングによる歯磨きではプラークの除去率は6割、つまり4割の磨き残しが存在するのです。

その磨き残したプラークの中に虫歯菌が潜んでいれば、
結果的に「歯磨きしているのに虫歯にかかった」という状態を招くのです。
いくら歯磨きしたところでプラークを除去できなければ虫歯の完全な予防はできません。
例え1日3回歯を磨いても効率よくプラークを除去できなければ、その人は虫歯になってしまうのです。

3. 歯磨きの効果を高める方法

上記のような説明をすると、歯磨きに意味がないと思ってしまう人もいるかもしれません。
もちろんそんなことはないですが、精度の高い歯磨きをしなければ予防効果が低いのは事実です。
ではどうすれば歯磨きの効果を高められるのか?…その方法は2つあります。
1つ目の方法は歯磨きの技術を向上させることです。

予防歯科や定期検診を受ければ、その中でブラッシングの指導を受けることができます。
正しい歯磨きの方法を知ることで、今までよりも精度の高い歯磨きができるようになるでしょう。
2つ目の方法はデンタルフロスの使用です。デンタルフロスを使用すればプラークの除去率が2割高まるため、
ブラッシングとあわせてプラークの除去率を8割まで高めることができるのです。

4. 虫歯を予防するには

最後に、どうすれば虫歯を予防できるのかについて説明していきます。
まず虫歯予防の基本は歯磨きですが、ブラッシングだけでは不充分なのでデンタルフロスも使用しましょう。
それに加えて、歯科医院の定期検診を受けるとさらに予防効果は高まります。
定期検診ではお口の中をクリーニングするため、プラークはもちろん歯石まで除去できます。

また、上記で説明したとおりブラッシング指導を受けられるため、歯磨きの精度を高めることができるのです。
さらに定期検診にはもう1つ大きなメリットがあります。それは仮に虫歯にかかったとしても、
本来気付かないほどの初期段階で発見できることです。これは歯科医がお口の状態をチェックするためです。
初期段階で虫歯を発見できれば削らずに治せることもありますし、治療において痛みもなく治せます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、虫歯にかかる原因についてまとめます。

1. 虫歯の原因 :虫歯菌の出す酸で歯が溶かされ、虫歯菌に感染することで虫歯になる
2. 歯磨きしても虫歯になる理由 :磨き残したプラーク内に虫歯菌が存在していれば虫歯になってしまう
3. 歯磨きの効果を高める方法 :定期検診でブラッシング指導を受ける、デンタルフロスを使用する
4. 虫歯を予防するには :歯磨きだけでは不充分。歯科医院で定期検診を受けると良い

これら4つのことから、虫歯にかかる原因が分かります。
ここで補足として今回挙げなかったケースをお伝えしておきます。
まず虫歯の原因ですが虫歯は細菌による感染症のため、人から虫歯菌をうつされることもあります。

また、虫歯は虫歯でも一度治療した歯が再度虫歯になる二次虫歯というものがあります。
これは最初の虫歯治療の際に処置した詰め物や被せ物が劣化し、
歯との間に隙間が生じることで虫歯菌が侵入して二次虫歯を起こします。
特に二次虫歯は通常の虫歯以上にかかる人が多いため、この機会に知っておいてください。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』