ホーム > 歯科コラム > セラミックの種類の中でどれが一番おすすめですか?

歯科コラム

セラミックの種類の中でどれが一番おすすめですか?

2018年11月01日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「おすすめのセラミック」です。
オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック、セラミックは現状これら4つの種類が存在します。

これら4種類のセラミックはそれぞれ異なった特徴を持っていますが、どのセラミックがおすすめなのかで言うと回答するのは難しいでしょう。

なぜなら、患者さんが求めていることによってその回答は異なるからです。そこで、それぞれのセラミックがどんな方におすすめできるのかについて分かりやすくまとめます。

オールセラミック

・おすすめできる方 :審美性と機能性にこだわりたい方、最上位のセラミックにしたい方
・おすすめできない方 :安くセラミックにしたい方 

オールセラミックは100%セラミックでできており、全てのセラミックの中で最も高い審美性を誇ります。さらに、その審美性を維持することが可能になっており、年数経過による変色も起こらなくなっています。

また、あくまでケア次第になりますがオールセラミックは他のセラミックに比べて長持ちしやすく、耐久性が高い上でプラークも付着しにくい特徴を持っています。

ハイブリッドセラミック

・おすすめできる方 :安く手軽にセラミックにしたい方、隣接する歯を傷つけたくない方
・おすすめできない方 :審美性と機能性にこだわりたい方

ハイブリッドセラミックはレジンも混ざっており、それが長所にも短所にもなっています。長所としては、レジンの柔軟性によってやわらかく、隣接する歯に傷をつけにくいことです。

また100%セラミックでないため、費用が比較的安くお手軽さのあるセラミックです。一方短所はレジンの影響で変色が起こること、元の審美性もオールセラミックに劣ることです。

メタルボンド

・おすすめできる方 :奥歯をセラミックにしたい方、破損時の修復に時間をかけたくない方
・おすすめできない方 :目立つ箇所をセラミックにしたい方、金属アレルギーの方

メタルボンドは金属のフレームにセラミックを焼き付けてあるため、セラミックでありながら金属の耐久性を誇っており、噛む力の強い奥歯をセラミックにする時におすすめです。

また、セラミックが割れた場合も中身の金属がそのまま残っていれば修復も容易です。ただし金属アレルギーの対象になりますし、劣化によってセラミックが剥がれて金属が露出することもあります。

ジルコニアセラミック

・おすすめできる方 :奥歯をセラミックにしたい方、メタルボンドにしたいけど金属アレルギーの方
・おすすめできない方 :安くセラミックにしたい方

人工ダイヤモンドのジルコニアを使用しているため、ジルコニアセラミックは耐久性の高さが特徴です。
その点ではメタルボンドと似た特徴がありますが、ジルコニアセラミックはメタルボンドよりも美しく、さらに金属アレルギーの対象にならないことから、メタルボンドを上回る性能を誇っています。
一方短所を挙げるとオールセラミック同様に費用が高いことです。

セラミックに共通する特徴

そもそもセラミックにするかどうかで悩んでいる方に、セラミックの特徴を説明します。次で挙げる特徴は全ての種類のセラミックに共通するものです。ただしセラミックの種類ごとで特徴の差はあるため、その点は注意してください。

審美性が高い

セラミックの最大の特徴でもあるのが審美性の高さです。詰め物や被せ物は本来人に見られたくないものですが、セラミックなら自然な白さで天然の歯と同じように美しく見えます。

長持ちする

保険適用となる銀歯の素材は最低限の質になっているため、あまり長持ちはしません。一方セラミックは保険が適用されない分、素材の点から銀歯に比べて長持ちします。最も、ケアを怠ればいくらセラミックでも早く劣化してしまうため、放置して良いわけではありません。

二次虫歯を予防しやすい

セラミックは材質的に表面がツルツルしていますから、プラークが付着しにくくなっています。さらに歯との接着も銀歯より強く、製作する過程からサイズに誤差が生じにくくなっています。このため歯との接着の剥がれや隙間の発生が起こりにくく、二次虫歯を予防しやすくなっています。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、おすすめのセラミックについてまとめます。

1. オールセラミック :セラミックの中で最も美しくて機能性も高い。ただし費用が高いのが欠点
2. ハイブリッドセラミック :費用が安くてお手軽。変色が起こり、審美性はオールセラミックに劣る
3. メタルボンド :金属を使用しているため耐久性が高いが、金属アレルギーの対象になる
4. ジルコニアセラミック :人工ダイヤモンドを使用しているため耐久性が高いが、費用が高い
5. セラミックに共通する特徴 :審美性が高い、長持ちする、二次虫歯を予防しやすい

これら5つのことから、おすすめのセラミックについて分かります。
今回の説明から分かるとおり、おすすめのセラミックはセラミックに求めることによって決まります。審美性や機能性を求めるならオールセラミック、費用の安さを求めるならハイブリッドセラミックでしょう。

また、奥歯をセラミックにするため耐久性が高さを求めるならメタルボンドが一般的ですし、メタルボンドにしたいけど金属アレルギーが問題という方にはジルコニアセラミックがおすすめです。自分がセラミックに何を求めるかをしっかりと考え、それに合ったセラミックを選択してください。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』