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歯科コラム

ホームホワイトニングなら歯科医院に行かなくても良いですか?

2019年03月01日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。今回のテーマは「ホワイトニングの方法とそれぞれの説明」です。ホワイトニングには3つの方法があり、それぞれ異なった特徴があります。

今回のタイトルとなっているホームホワイトニングもその中の一つであり、ホームホワイトニングは文字どおり自宅でホワイトニングできるのが特徴です。では自宅でホワイトニングできる以上、ホームホワイトニングなら歯科医院に行く必要はないのでしょうか。

ホームホワイトニングの通院の必要性

結論から言うと、例えホームホワイトニングでも歯科医院に行く…つまり通院は必要です。最も、通院の回数自体は他のホワイトニングの方法に比べて少なくて済みますが、それでも通院がゼロと言うわけではないため、歯科医院に行かなくて良いと考えるのは間違いです。

さて、ホームホワイトニングで通院が必要なのは一見矛盾しているように思えるかもしれませんが、通院が必要な理由として次のことが挙げられます。

薬剤やマウスピースの受け取り

ホームホワイトニングではマウスピースと薬剤を使用しますが、これらは歯科医院での受け取りになるため、そのための通院が必要です。

経過観察

ホームホワイトニングの状況を経過観察するための通院です。頻度は歯科医院ごとで異なりますが、一般的に開始直後は2週間~1ヶ月に1回ほどです。

異常が起こった場合

ホームホワイトニング中に何らかの異常があった場合は歯科医院での診察が必要で、状態によってはそれに応じた治療をしなければなりません。

薬剤の追加購入と受け取り

ホームホワイトニングで使用する薬剤を使い切った後は、歯科医院で追加購入が可能です。このため、追加購入と受け取りの際に通院が必要です。

ホームホワイトニングの注意点

ホームホワイトニングの特徴でもありメリットでもあるのが、自宅でホワイトニングできるということです。このため、気軽にホワイトニングできるようにも思えますが、次の注意点があることも知っておきましょう。

マウスピース装着は1日2時間必要

ホームホワイトニングではマウスピースを装着してホワイトニングしますが、その装着時間は1日2時間です。つまり1日2時間のマウスピース装着が可能でなければ、ホームホワイトニングをすることはできません。逆に言えば、1日2時間マウスピースを装着できることがホームホワイトニングをする上での必須条件です。効果が出るまでに時間がかかる

ホームホワイトニングでは患者さん自身が薬剤を使用するため、安全性を考慮して濃度が薄くなっています。このため、歯科医院でのホワイトニングに比べて効果が出るまでに時間がかかります。最も、時間がかかる分だけ薬剤がしっかりと歯に浸透するため、白さを長く維持できるメリットもあります。

その他のホワイトニングの方法

ホームホワイトニング以外の方法として、オフィスホワイトニングとデュアルホワイトニングがあります。そこで、これらの特徴についても簡単に説明しておきます。

オフィスホワイトニング

歯科医院で行うホワイトニングで、ホームホワイトニングと真逆の特徴を持っています。歯科医が薬剤を使用するため濃度が高く、ホームホワイトニングと違って早く効果が出ます。しかしその分だけ後戻りするのも早く、白さの維持力においてはホームホワイトニングに劣ります。

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した方法です。それぞれの特徴を活かせるため効果が出るのも早く、さらに白さも長く維持できます。効果だけで判断すれば最もおすすめの方法ですが、デュアルホワイトニングは費用が高いのが欠点です。

ホワイトニングでも白くならないケース

ホワイトニングは歯を白くする治療ですが、どんな歯でも白くできるわけではありません。例えば、テトラサイクリンという抗生物質によって変色した歯はほとんど白くならず、このテトラサイクリンはひと昔前に子供の風邪薬に使用されていました。

また、今でも治療内容によってはテトラサイクリンを抗生物質として使用しています。他にも詰め物や被せ物などの人工物はホワイトニングできないため、例えば銀歯やレジンをホワイトニングで白くすることは不可能で、この場合はセラミック治療が必要です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングの方法とそれぞれの説明についてまとめます。

1. ホームホワイトニングの通院の必要性 :薬剤やマウスピースの受け取りなどがあるため通院は必要
2. ホームホワイトニングの注意点 :マウスピース装着は1日2時間必要、効果が出るまでに時間がかかる
3. その他のホワイトニングの方法 :オフィスホワイトニング、デュアルホワイトニング
4. ホワイトニングでも白くならないケース :テトラサイクリンによって変色した歯、詰め物などの人工物

これら4つのことから、ホワイトニングの方法とそれぞれの説明について分かります。まとめると、ホームホワイトニングは自宅でできるホワイトニングですが、マウスピースや薬剤の受け取りなどが必要のため通院はしなければなりません。ただし、通院の頻度はオフィスホワイトニングに比べて少なく、また白くなるのに時間がかかる分、後戻りしにくいのも特徴です。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』