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歯科コラム

詰め物や被せ物はホワイトニングで白くできますか?

2019年05月15日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「詰め物や被せ物を白くする方法」です。
変色した歯でも、ホワイトニングをすれば美しい白さを取り戻すことができます。

しかし、歯が白くて美しい人でもホワイトニングを希望するケースがあり、それは銀歯を使用している人です。いくら歯が白くても、銀歯があればそれだけで目立ってしまいますし、人工物である銀歯の詰め物や被せ物もホワイトニングで白くできるのでしょうか。

詰め物や被せ物はホワイトニングできない

結論から言うと、材質関係なく詰め物や被せ物をホワイトニングすることはできず、
銀歯にしてもレジンにしてもそれを白くするのは不可能です。
正確には、ホワイトニングは人工物には効果がないのです。

ですから、同じ人工物という点で入れ歯やインプラントもホワイトニングできません。
最も、詰め物や被せ物を白くする方法はないですが、
白くて美しい材質のものを詰め物や被せ物にすることは可能です。

セラミック治療について

詰め物や被せ物を白くて美しい材質のものにすれば、結果的に白い詰め物や被せ物を再現できます。
その方法とはセラミック治療であり、銀歯やレジンをセラミックにすれば良いのです。
さて、銀歯やレジンをセラミックにすれば見た目は美しくなり、さらに次のようなメリットも得られます。

虫歯が再発しにくくなる

セラミックは表面がツルツルしているため、プラークが付着しにくくなっています。
さらに歯との接着の力も強く、サイズにおいても誤差が生じにくいため、
詰め物や被せ物に隙間が生じにくく虫歯の再発を予防しやすくなります。

長い間使用できる

材質で比較すれば、保険診療の銀歯やレジンと自由診療のセラミックとでは後者の方が質は上です。
このため、銀歯やレジンに比べてセラミックは寿命が長く、相対的に長持ちしやすいのです。
最も、これはケアが万全であることが前提のため、プラークコントロールや定期検診を怠ってはいけません。

金属アレルギーが起こらなくなる

セラミックは陶器であり、銀歯のような金属とは違います。
このため、セラミックなら金属アレルギーの人でも安心して使用できます。
ただし、全てのセラミックがこれに該当するのではなく、メタルボンドを除いたものが対象です。

セラミック治療のデメリット

セラミック治療によって詰め物や被せ物の見た目は美しくなり、
さらに虫歯の再発を予防しやすいなどのメリットを得られます。
しかしその一方でデメリットもあるため、セラミック治療を検討する人は次のデメリットも考慮しましょう。
最も、それぞれのデメリットにおいては解消方法もあるのであわせてお伝えします。

自由診療になる

セラミック治療は自由診療のため、健康保険が適用されません。
保険診療は健康目的における最低限の治療において適用されるものであり、様々なメリットを持つセラミック治療はその対象ではなく、そのため費用が高くなります。

<解消方法>
セラミック治療は医療費控除を利用できますし、ハイブリッドセラミックなら比較的費用が安くなります。
また自由診療の費用は歯科医院ごとで異なるため、複数の歯科医院で費用を比較するのも良いでしょう。

欠ける、割れる可能性がある

陶器であるセラミックと金属である銀歯、これらを比較すると単純な強度において銀歯の方が上です。
セラミックは陶器である分、あまり強い力で噛むと欠ける、もしくは割れる可能性があります。
普段から強い力で噛む癖がある人は、奥歯をセラミックにする時には注意しなければなりません。

<解消方法>
セラミックの中には耐久性の高さを特徴とするものがあります。
メタルボンドやハイブリッドセラミックなど強度も高く、またオールセラミックも充分な強度を誇ります。

セラミックの種類

セラミック治療で使用するセラミックには種類があり、治療時には好きな種類のセラミックを選択できます。
また、取り扱っているセラミックの種類は歯科医院によって異なります。

オールセラミック

審美性、機能性ともに高く、全てのセラミックの中で最上位に位置するタイプです。

ハイブリッドセラミック

レジンとセラミックの中間に位置する素材であり、審美性が劣る分、費用が安くてお手軽です。

メタルボンド

金属のフレームを使用しているため、セラミックでありながら金属と同等の強度の高さが特徴です。

ジルコニアセラミック

メタルボンド同様に強度が高く、なおかつジルコニアセラミックは金属を使用していません。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、詰め物や被せ物を白くする方法についてまとめます。

1. 詰め物や被せ物はホワイトニングできない :人工物はホワイトニングできない
2. セラミック治療について :詰め物や被せ物をセラミックにすれば、人工物の審美性を高められる
3. セラミック治療のデメリット :自由診療のため費用が高い、単純な強度は金属に劣る
4. セラミックの種類 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック

これら4つのことから、詰め物や被せ物を白くする方法について分かります。
詰め物や被せ物をホワイトニングすることは不可能ですが、その点については何も問題ありません。
詰め物や被せ物も、セラミックにすれば天然の歯に近い審美性を再現できるからです。
また、こうした説明から「セラミック=審美性が高い」のイメージが目立ちますが、
実は二次虫歯を予防しやすいなどのメリットもあり、セラミックは機能性においても優れているのです。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』