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歯科コラム

下の親知らずが痛むのですが、どうすれば良いでしょうか?

2017年06月05日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「下の親知らずが痛む時の対処」です。
下の親知らずの痛みは辛く、人によっては虫歯の痛み以上に感じることもあります。

また、そんな時は歯科医院に行くべきと分かっていても、親知らずの抜歯を考えると怖くなってしまいます。
とは言え、そのまま放置してしまえば痛みを抑えることはできません。
さて、このように下の親知らずが痛む時はどうすれば良いのでしょうか。

1. 痛みを抑える手段は2つ

下の親知らずが痛む時、その痛みを抑える手段は2つです。
1つは応急処置をすること…この場合痛みを抑えることはできますが、あくまでそれは一時的な効果です。
例え痛みが治まっても親知らずの状態が変わらない以上、いずれまた辛い痛みに襲われます。

もう1つの手段は歯科医院に行くことです。応急処置が一時的な解決の手段に対して、
歯科医院に行くことは根本的な解決の手段となります。
このため、下の親知らずが痛む時の対処を答えるなら、それは歯科医院に行くことです。

2. 抜歯の可能性

下の親知らずが痛む時は歯科医院に行くべき…しかしそれは誰もが内心分かっていることです。
歯科医院に行くのに抵抗がある人は、治療において親知らずの抜歯を恐れるからです。
では、歯科医院に行った時に下の親知らずを抜く可能性についてお話しします。
まず「親知らずの処置=抜歯」とは限らないため、親知らずの状態次第では抜歯をしません。

現状のままで問題なくプラークコントロールでき、なおかつ真っすぐ生えている場合は抜歯しないでしょう。
抜歯が必要なのは親知らずが不自然な方向に生えていて、腫れや痛みや化膿が確認できる時です。
最も、今回のテーマでは下の親知らずが痛むことが前提ですから、
その状況を考えると抜歯をすすめる可能性が高いと言えます。

3. 抜歯の痛み

おそらくこれが、誰もが最も気にすることでしょう。
下の親知らずを抜歯する際の痛みですが、痛みの有無で言えば痛むのは当然です。
ただし抜歯の際は麻酔を使用するため、患者さんが思っているほど痛くありません。
親知らずの抜歯の痛みよりも、むしろ抜歯するという行為に対する恐怖の方が厄介です。

このため、余計な恐怖心を抱いてしまわないためにも、インターネットで抜歯の知識を仕入れるのは禁物です。
ちなみに、親知らずの抜歯で痛むのは抜歯の時よりも抜歯後の方が勝ります。
これは抜歯の際に効いていた麻酔がやがて切れてしまうからです。

4. 抜歯後の痛みの対処

上記で説明したように、親知らずの抜歯は抜歯の際よりも抜歯後の方が痛みます。
その意味でも、抜歯後の痛みの対処方法について説明しておきます。
基本は痛み止めを飲むことで、これは抜歯を行った際に歯科医院で処方されます。
抜歯前にあらかじめ飲んでおけば、抜歯後に麻酔が切れても痛み止めの効果で痛みを抑えられます。

それ以外の方法としてはアルコールや喫煙を控えること…特に喫煙は厳禁です。
また、傷口が開くと痛んでしまうため、あまり強いうがいをするのは避けてください。
後は抜歯後24時間以内に限定すれば、冷やすことでも痛みが和らぎます。ちなみに24時間と限定したのは、
それ以降に冷やすと血液の循環が悪くなって傷の治りが遅くなってしまうからです。

5. 応急処置の方法

先に言っておくと、下の親知らずが痛む時の対処は「歯科医院に行く」が正解です。
とは言え、痛んだ時のタイミングによってはすぐに歯科医院に行けないこともあるでしょうから、
そんな時の対処として応急処置の方法をお伝えします。これを対処のメインとするのは厳禁で、
あくまですぐに歯科医院に行けない時のみの参考としてください。

下の親知らずが痛む時、場合によってはお口の中が膿みや細菌にまみれている可能性があります。
このため、ぬるま湯で何度かうがいをしてお口の中の汚れを落としてください。
また、市販のもので構わないので痛み止めを飲むのも効果的です。
それ以外には冷やすこと…氷をタオルにくるんで冷やすと痛みが和らぎます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、下の親知らずが痛む時の対処についてまとめます。

  1. 痛みを抑える手段は2つ :応急処置か歯科医院に行く。根本から問題を解決するなら歯科医院に行くべき
  2. 抜歯の可能性 :プラークコントロールや生え方に問題なければ、親知らずでも抜歯しないことがある
  3. 抜歯の痛み :麻酔を使用するので実際にはそこまで痛くない。麻酔が切れた抜歯後の方が痛む
  4. 抜歯後の痛みの対処 :抜歯前に痛み止めを飲めば、麻酔が切れても痛み止めが効いて痛まない
  5. 応急処置の方法 :痛み止めを飲む、ぬるま湯でうがいする、冷やすなど

これら5つのことから、下の親知らずが痛む時の対処が分かります。
正直言ってしまえば、抜歯の痛みは親知らずの痛みに比べて軽く、
厄介なのは抜歯することへの恐怖心と抜歯後の痛みです。
とは言え、恐怖心も抜歯後の痛みも一時的なものでしかないため、
下の親知らずが痛む時には迷わず歯科医院に行きましょう。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』