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衛生士コラム

ホワイトニングは痛いのですか?

2017年12月23日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「ホワイトニングの痛み」です。
審美治療とは言え、ホワイトニングは歯科医院で行う歯科治療の1つです。

さて、歯科治療と言えば「痛い」のイメージがあるため、
ホワイトニングを希望する人は治療による痛みの有無が気になるでしょう。
そこで、ここではホワイトニングに痛みはあるのかについてお答えしていきます。

 知覚過敏

虫歯でもないのに、何か冷たいものを飲食した時に一瞬しみた、もしくは痛んだ経験はないですか?
こうした症状を知覚過敏と呼び、ホワイトニングでもこの知覚過敏が起こることがあります。
さて、知覚過敏はなぜ起こるのでしょうか。

ここで歯の構造について説明すると、歯の表面はエナメル質に覆われており、その奥に象牙質があります。
そして象牙質は刺激に対して非常に敏感であり、冷たさや熱さによってしみや痛みを感じてしまいます。
つまり、本来私達は食事の際に冷たいものや熱いものを飲食すれば、その都度痛みを感じるはずなのです。

しかし実際にはそうはならず、それは歯の表面のエナメル質の効果です。
エナメル質が象牙質を刺激から保護しているため、冷たさや熱さでもしみたり痛んだりしないのです。
ただし何らかの理由でエナメル質が傷ついていると、その箇所は保護されずに象牙質が直接刺激を受けます。

これが、知覚過敏が起きる原因です。ホワイトニングでは薬剤を使用しますが、
この時エナメル質が傷ついていると象牙質が薬剤の刺激を受け、知覚過敏を引き起こします。
ホワイトニングで痛みを感じるのは、大半がこの知覚過敏によるものです。

知覚過敏が起きやすい人

知覚過敏が起こるのは、エナメル質が傷ついている人です。
とは言え、エナメル質が傷ついているかどうかは目で判断することはできません。
ちなみに、以下に該当する人はエナメル質が傷ついている可能性があり、知覚過敏を引き起こしやすいです。

・虫歯がある・虫歯の治療経験がある
虫歯が象牙質まで進行していると象牙質が直接刺激を受けますし、
治療時に歯を削ることで、患部はエナメル質に覆われていない状態になります。

・噛み合わせが悪い
噛み合わせが悪いと、噛んだ時に特定の歯に過剰な力が掛かります。
それによってエナメル質が傷ついている可能性があります。

・歯ぎしり、もしくは歯を食いしばるクセがある
歯ぎしりや歯の食いしばりが頻繁になると、摩擦によってエナメル質が傷つきます。
エナメル質が傷ついていることで、象牙質が直接刺激を受けてしまいます。

・最近歯をぶつけた
歯をぶつけることで、エナメル質がダメージを受けて傷つくことがあります。
かなり以前の場合は問題ないですが、最近の場合はまだエナメル質が傷ついたままの可能性があります。

…これらに該当する人はエナメル質が傷ついている可能性があるため、
ホワイトニングによって知覚過敏を引き起こしやすくなります。

知覚過敏が起きた時の対処

ホワイトニングでしみたり痛んだりしても、それが知覚過敏によるものなら24時間以内に症状は治まります。
それでもしみや痛みが我慢できないものであれば、いくつかの方法で軽減させることができます。
まず基本は痛み止めを飲むことで、これは薬局で取り扱っている市販のものでも構いません。

また、知覚過敏用の歯磨き粉を使用するのも効果的です。
これも薬局で販売されているため、薬剤師に相談して間違いないものを購入してください。
さらに、知覚過敏をより酷くさせないためにも、冷たいものや熱いものの飲食を避けましょう。

ちなみに、24時間以内に痛みが治まらないようであれば、それは知覚過敏が原因ではない可能性があります。
その場合は痛み止めなどの応急処置で我慢するのではなく、
早めに歯科医院に行って歯科医に相談してください。

4. 歯肉が痛むケースについて
ホワイトニングで痛む際、歯ではなく歯肉が痛むことがあります。
この場合、歯肉が傷ついている可能性がありますし、もしかすると歯周病に掛かっているのかもしれません。
ホワイトニングは歯を白くするため、薬剤を歯肉のギリギリの位置まで塗布します。

このため、歯肉が傷ついていたり歯周病に掛かっていたりすると、
患部に薬剤が触れることで歯肉に痛みを感じてしまうのです。
歯肉の傷が原因であれば痛みは一時的なものですみますが、歯周病の場合は治療しなければなりません。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングの痛みについてまとめます。

1. 知覚過敏 :エナメル質が傷ついていることで起こる知覚過敏。ホワイトニングの痛みはこのケースが多い
2. 知覚過敏が起きやすい人 :虫歯がある・虫歯の治療経験がある人、噛み合わせが悪いが人など
3. 知覚過敏が起きた時の対処 :痛み止めを飲む、知覚過敏用の歯磨き粉を使用するなど
4. 歯肉が痛むケースについて :歯肉が傷ついていたり、歯周病に掛かっていたりすると歯肉が痛む

これら4つのことから、ホワイトニングの痛みについて分かります。
ホワイトニングでは知覚過敏による痛みを感じることがありますが、あくまでそれは一時的なものです。
歯や歯肉が健康な状態なら、治療が必要となるような原因で痛んでしまうことはありません。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』