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歯科コラム

セラミックのメリット・デメリットを教えてください

2017年04月01日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「セラミックのメリットとデメリット」です。
被せ物として以前は銀歯が一般的でしたが、最近ではセラミックを希望する人が増えています。

確かにセラミックは銀歯に比べて審美性に優れていますが、デメリットが全くないわけではありません。
どんな治療にもメリットとデメリットがありますが、セラミックもその例外ではないのです。
そこで、ここで改めてセラミックのメリットとデメリットを解説します。

メリット1. 見た目が美しい

最大のメリットが見た目の美しさです。
セラミックはただ白いだけでなく天然の歯に近い光沢のある白さを誇っており、
人前で堂々と会話できるようになりますし、自分の笑顔にも自信が持てるでしょう。

最も美しいのは100%セラミックを使用しているオールセラミックですが、
ハイブリッドセラミックやメタルボンドでも銀歯とは比較にならない美しさを持っています。
何より審美性にこだわるなら、その時点で銀歯よりもセラミックを選択するべきです。

メリット2. 金属アレルギーの人も使用できる

セラミックの素材は陶器ですから、金属アレルギーの人も安心して使用できます。
金属アレルギーを理由に銀歯を敬遠していた人にとって、セラミックは安全で安心できる被せ物です。
ただし、これにおいてはメタルボンドを除いたメリットになるので注意してください。

メタルボンドはセラミックの一つですが、見えない裏側が金属になっています。
このため、いくらセラミックでもメタルボンドにすると金属アレルギーの対象になってしまうのです。
セラミックを希望する人で金属アレルギーを持っている人は、あらかじめ歯科医にそれを伝えてください。

メリット3. 歯肉が黒く変色しない

銀歯を長く使用していた人は経験があるかもしれませんが、
銀歯を長く使用していると金属が溶ける影響で歯肉が黒く変色してしまいます。
しかし、セラミックにはそういったことは一切ないので、歯だけでなく歯肉の美しさも維持できます。

また、オールセラミックなら劣化による被せ物自体の変色も起こらないですし、
被せ物としての寿命も銀歯より長い特徴を持っています。
歯も歯肉も長い間美しさを維持できる、それもまたセラミックならではのメリットです。

メリット4. 二次虫歯になりにくい

虫歯治療した箇所が再度虫歯になることを二次虫歯と呼び、銀歯ではこれに悩まされる人が非常に多いです。
一方セラミックの場合、銀歯に比べて二次虫歯になりにくい特徴があるのです。
その理由は2つあり、1つはセラミックの性質上プラークが付着しにくいということです。

もう1つは、セラミックは歯との接着の相性が良いことです。
プラークが付着しにくい上、しっかりと接着することで隙間が生じにくく細菌の侵入を防げます。
このため、セラミックは二次虫歯になるリスクを格段に減らすことができるのです。

デメリット1. 費用が高い

審美目的のセラミック治療では保険が適用されないため、銀歯に比べると費用は高額になります。
中にはハイブリッドセラミックのように比較的安いセラミックもありますが、
それでも保険が適用されない以上、相場はおよそ1本につき4万円~10万円ほどになります。

最も、歯科医院によって費用は異なるので一概に断定することはできません。
しかし、保険が適用される銀歯よりも遥かに高額な費用になるのは確実です。
言い換えるなら、セラミックは高額なため銀歯のようなお手軽さがないのです。

デメリット2. 金属に比べて割れやすい

セラミックの素材は陶器ですから、どうしても割れてしまうことがあります。
決して脆いわけではないものの、単純な強度に注目すればやはり金属に劣ります。
また、割れないにしても欠けることがあります。

ただし、近年ではこのデメリットを克服したセラミックのタイプが登場しています。
それはジルコニアセラミックで、ジルコニアはダイヤモンドの代わりに用いられるほどの硬さを誇ります。
ジルコニアの登場によって「奥歯にセラミックは使いにくい」というイメージはなくなりました。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックのメリットとデメリットについてまとめます。

  • メリット1. 見た目が美しい :セラミックの最大のメリット。天然の歯に近い光沢のある白さを誇る
  • メリット2. 金属アレルギーの人も使用できる :セラミックは金属をしていないためだが、メタルボンドは例外
  • メリット3. 歯肉が黒く変色しない :銀歯は金属が溶けて歯肉が黒く変色するが、セラミックには起こらない
  • メリット4. 二次虫歯になりにくい :プラークが付着しにくく、歯との隙間も生じにくいため
  • デメリット1. 費用が高額 :審美目的のセラミック治療は保険が適用されない
  • デメリット2. 金属に比べて割れやすい :セラミックは陶器なので割れることや欠けることがある

これらのことから、セラミックのメリットとデメリットが分かります。
セラミックのデメリットが多くの人がネットと感じているのが「費用の高さ」でしょう。
しかし、セラミックはその費用の高さに見合ったメリットを持っているのも事実です。
今回解説したことでセラミックのメリットとデメリットが分かるので、
セラミック治療を検討している人はその判断材料として参考にしてください。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』