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歯科コラム

子供の虫歯を予防する方法を詳しく教えてください

2017年04月11日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「子供の虫歯を予防する方法」です。
大人も子供も虫歯の予防方法は同じですが、大人に比べると子供の方が予防は難しいでしょう。

歯磨きが上手にできない、虫歯の予防の必要性を知らない、お菓子が大好き…
このように、子供は大人に比べて虫歯になる要因をいくつも持っているからです。
このため、子供の虫歯を予防するには親の力が必要です。
そこで、ここでは親が子供の虫歯を予防するためにできることをお教えします。

1. 甘いものの食べ過ぎに注意する

子供は甘いものが大好きですが甘いものには糖が含まれており、糖は虫歯になるリスクを高めます。
虫歯菌は酸を出して歯を溶かしますが、糖は虫歯菌が酸を出すためのエネルギーになります。
つまり、甘いものの食べ過ぎは虫歯菌の働きを活発にさせてしまうのです。

とは言え、糖をゼロに抑えることは不可能ですし、虫歯予防のためにおやつを禁止するわけにもいきません。
そこで一つ提案すると、まず小さなうちはチョコレートなどのお菓子はできるだけ避けるようにして、
食べるにしても時間を決め、さらに食べた後はしっかりと歯磨きするようにしましょう。

2. ダラダラと長時間食べさせない

いわゆるダラダラ食いと呼ばれるものですが、これも虫歯になるリスクを高めます。
人間は食事中と食事後にお口の中で脱灰と再石灰化が起こります。
脱灰とは食事することで起こるものであり、歯からカルシウムが溶け出すことを意味します。

一方再石灰化は脱灰によって溶けたカルシウムが再び歯に戻ることであり、
虫歯予防のためにはこの再石灰化が必須です。ここで問題なのがダラダラと長時間食べることです。
食べる時間が長ければそれだけ脱灰が長く起こりますし、
さらにその後おやつを食べることで再び脱灰が起こり、再石灰化のタイミングがなくなってしまうのです。

3. 歯磨きの仕上げをする

子供は歯磨きが上手にできないので、磨いたとしても必ず磨き残しが出てきます。
プラークが残れば当然虫歯になるリスクが高まるため、子供一人で歯磨きをさせるのはおすすめできません。
とは言え歯磨きを覚えることも大切ですから、最後だけ親が仕上げをしてあげましょう。

そうすれば磨き残しを確実に減らせますし、親が仕上げをすることで子供は歯磨きの大切さを覚えます。
特に奥歯は子供では磨きにくいでしょうから、そういった磨きにくい箇所を想定して仕上げするのも大切です。
小さな頃から歯磨きの大切さを教えれば、大きくなってからも虫歯予防を大切に考えてくれるようになります。

4. 親も一緒に予防する

虫歯菌というのは風邪の菌同様に人から人にうつります。直接虫歯がうつるわけではないものの、
子供に虫歯菌をうつすことで虫歯になるリスクを高めてしまうことは事実です。
そしてうつる手段は唾液であり、正確に表現するなら唾液を介してうつるのです。

そして食器の共用やキスなど、親と子供は唾液を介す行為を日常的にしています。
このため、いくら子供の虫歯予防を徹底していても、肝心の親が虫歯予防を疎かにしていれば、
親が持つ虫歯菌が食器の共用やキスなどで子供にうつってしまう可能性があるのです。
それを防ぐためには、子供だけでなく親も、さらに言うなら家族全員が虫歯予防を徹底しなければなりません。

5. 歯科医院に行って予防する

虫歯における歯科医院で行う治療は、虫歯を治すだけでなく虫歯を予防するためのものもあります。
例えばフッ素塗布、これは歯にフッ素を塗布して虫歯になりにくい強い歯を作ります。
また、溝があることで虫歯になりやすい奥歯においては、
その溝をふさいで細菌の侵入を予防するシーラントという予防治療があるのです。

予防のために歯科医院に通っていればもし虫歯になってもすぐに発見できますし、
初期段階で発見できれば削らずにすむほどの簡単な治療で終えられます。
つまり歯科医院に行って予防する習慣をつけておけば、
子供の虫歯を予防できるだけでなく、虫歯になったとしてもいち早く発見と治療ができるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、子供の虫歯を予防する方法についてまとめます。

  1. 甘いものの食べ過ぎに注意する :甘いものに含まれている糖は虫歯菌の働きを活発にさせる
  2. ダラダラと長時間食べさせない :ダラダラ食いは歯の脱灰が長くなり、再石灰化がされにくくなる
  3. 歯磨きの仕上げをする :子供の歯磨きの技術不足を補うのと、歯磨きの大切さを教えるのが目的
  4. 親も一緒に予防する :虫歯菌は唾液を介してうつるため、子供だけでなく親も虫歯予防を徹底するべき
  5. 歯科医院に行って予防する :フッ素塗布やシーラントなど、虫歯予防のための治療が受けられる

これら5つのことから、子供の虫歯を予防する方法が分かります。
中には「乳歯はいずれ抜けるから虫歯になっても平気」という人がいますが、それは大きな間違いです。
乳歯が虫歯になることで永久歯も虫歯になりやすくなりますし、
虫歯菌が奥まで侵入するとそこに眠っている永久歯にも様々な悪影響を与えます。
このため、今回お教えしたことを実践して子供を虫歯から守ってあげてください。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』