歯科コラム
歯周病と虫歯の予防方法は違うのでしょうか?
2017年04月18日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「歯周病と虫歯の予防方法について」です。
歯周病と虫歯、どちらも歯を守るためには絶対に予防が必要な病気です。
さて、歯周病が歯肉の病気なのに対して虫歯は歯の病気であり、
同じお口の中の病気でありながら起こる箇所は異なるため、その予防方法に違いがあると考える人がいます。
そこで、ここでは歯周病と虫歯の予防方法をテーマにして、その方法に違いがあるのかについて説明します。
1. 歯周病と虫歯の予防方法は同じ
歯周病は歯周病菌によって引き起こされる病気であり、歯周病菌はプラークに潜んでいます。
つまりプラークを除去することが歯周病予防においての基本ですし、
プラークを除去できないとやがて歯石になって歯磨きでは除去できなくなってしまいます。
ちなみにプラークを除去する方法は歯磨きで、毎日の歯磨きこそ歯周病予防の基本です。
一方虫歯は虫歯菌によって引き起こされる病気であり、虫歯菌も歯周病菌と同様にプラークに潜んでいます。
このため、やはり歯磨きによるプラークの除去が虫歯予防の基本ということになります。
これらの点から分かるとおり、歯周病も虫歯もその予防方法の基本はプラークの除去であり、
どちらの予防方法も全く同じということになります。
では歯周病と虫歯の予防方法とは何か?以下でそれについて説明していきます。
2. 歯磨きで予防する
上記で説明したとおり、歯周病と虫歯の予防の基本は歯磨きです。
最も、歯磨きの目的はプラークの除去ですから、適当に磨くのではなく精度の高い歯磨きが必要です。
そこでおすすめなのが、デンタルフロスや歯間ブラシの使用です。
さて、このデンタルフロスと歯間ブラシですが、
実はデンタルフロスが虫歯予防用、歯間ブラシが歯周病予防用とされているのです。
デンタルフロスは歯と歯の間を磨くものであり、ここは虫歯が最も発生しやすい箇所となっています。
一方歯間ブラシは歯と歯肉の間を磨くものであり、歯周ポケットを綺麗にできる仕様になっています。
とは言え、実際にはデンタルフロスの使用で虫歯だけでなく歯周病も予防できますし、
デンタルフロスと歯間ブラシの選択についてはそこまでシビアに考える必要はないでしょう。
3. 定期検診を受けて予防する
歯科医院で定期検診を受けることで歯周病も虫歯も予防できますし、
言い換えるなら、定期検診を受けなければ歯周病も虫歯も完全に予防するのは難しいでしょう。
定期検診ではお口の中をクリーニングするため、歯周病や虫歯の要因となるプラークを綺麗に除去できます。
さらに歯磨きでは対応できない歯石も除去できますし、
歯磨きの精度を高めるための「正しい歯磨き方法の指導」も受けられます。
つまり定期検診は、お口が綺麗になる上に自分の歯磨きの技術を向上させる機会にもなるのです。
もう一つ定期検診を受けるメリットを挙げると、初期段階の歯周病や虫歯を発見できることです。
歯周病も虫歯も初期段階では自覚症状がなく、自覚症状が出る頃にはある程度進行しているのです。
その点、定期検診ではお口の状態をチェックするので、そんな初期段階の歯周病や虫歯も発見できるのです。
4. 生活習慣を改善して予防する
歯周病も虫歯も、それぞれ歯周病菌や虫歯菌といった細菌に感染することで起こる病気です。
さて、細菌に感染するかどうかは身体の免疫力の高さがポイントになりますね。
例えば、免疫力が高い人は風邪を引きにくく、それは免疫力が高いことで風邪の菌を受け付けないからです。
実は歯周病と虫歯にもこれと同じことが言えるのです。どちらも細菌に感染することで起こる病気であり、
感染するリスクは身体の免疫力の高さが大きく関わってきます。
免疫力が高ければ予防しやすくなり、逆に低ければ予防が難しくなるのです。
では身体の免疫力は何が原因で高くなったり低くなったりするのか?…その答えが毎日の日常生活です。
疲労やストレスは身体の免疫力低下を招きますし、栄養バランスを考えた食生活も重要です。
つまり、食生活を含めた生活習慣の改善が身体の免疫力を高め、
それによって歯周病や虫歯も予防しやすくなるのです。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、歯周病と虫歯の予防方法についてまとめます。
- 歯周病と虫歯の予防方法は同じ :どちらもプラークの除去が予防の基本であり、予防方法は全く同じ
- 歯磨きで予防する :ブラッシングだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使うと効果的
- 定期検診を受けて予防する :予防効果が高いだけでなく、歯周病や虫歯の早期発見も可能
- 生活習慣を改善して予防する :免疫力を高めれば歯周病や虫歯にも感染しにくくなる
これら4つのことから、歯周病と虫歯の予防方法が分かります。
どちらの病気も予防方法は同じですが、要因となる細菌の種類が異なるため、
どちらか一方だけ起こるということはあり得ます。
しかし、精度の高い歯磨きと定期検診を欠かさなければ、どちらも高い確率で予防できるでしょう。
月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』