歯科コラム
歯間ブラシは使った方が良いのでしょうか?
2017年04月24日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「歯間ブラシを使う必要性」です。
歯磨きをする時、現状歯ブラシによるブラッシングオンリーの人がほとんどです。
しかし、よりお口を綺麗にするためにはデンタルフロスや歯間ブラシを使用した方がいいですね。
さて、今回はその中でも歯間ブラシをテーマにしたお話をしていきます。
まず基本として、歯間ブラシを使った方がいいのかどうかを考えていきましょう。
1. 歯間ブラシの効果
歯間ブラシは歯と歯肉の隙間に残ったプラークを除去するのが目的です。
プラーク自体は通常のブラッシングでも除去できるものの、
歯と歯肉の間という狭い箇所は磨きにくく、どうしても磨き残してしまうものですね。
そんな磨き残しをなくせるのが歯間ブラシであり、
通常のブラッシングと合わせて使用することで9割ほどのプラーク除去率が実現するのです。
ちなみに、歯と歯肉の間を綺麗にできることから、歯周病予防に特に効果的とされています。
2. 歯ブラシしか使用していない人
ブラッシングのみの場合、プラークの除去率は6割ほどとされており、
歯間ブラシを使用することでこれをさらに3割近く高めることができます。
そもそもブラッシングだけでは磨ける箇所に限界があるため、歯間ブラシの使用をおすすめします。
とは言え、歯間ブラシで磨くには時間が掛かりますし、毎食後の歯磨き時に使用する必要はありません。
頻度としては1日1回、それもゆっくり時間を掛けて磨けるタイミングが理想ですから、
就寝前の歯磨き時に使用するのがいいでしょう。丁寧に歯磨きした後、仕上げの意味で使用してください。
3. デンタルフロスを使用している人
既にデンタルフロスを使用している場合、特に不安がなければ無理に歯間ブラシを使う必要はありません。
確かにデンタルフロス+歯間ブラシの使用はプラークの除去率がより高まりますが、
実際にはそこまでしなくてもデンタルフロスの使用のみで充分お口の中を綺麗にできます。
最も、デンタルフロスは歯と歯の間の隙間を磨くものであり、虫歯予防に効果的とされています。
このため、歯周病予防をメインに考える場合はデンタルフロスから歯間ブラシに切り替えるのもいいでしょう。
また単純な数字だけで比較すると、プラークの除去率はデンタルフロスよりも歯間ブラシの方が若干高めです。
4. デンタルフロスよりも歯間ブラシがおすすめのケース
デンタルフロスは歯間ブラシではどちらを使った方がいいのか?…多くの人がここで悩みます。
そこで、明らかに歯間ブラシを使った方がおすすめのケースについて説明します。
まず、歯肉が下がっていて歯間部が広くなっているケースです。
歯周病や加齢によって歯肉が下がることがありますが、そうなると歯間部が広がる場合があります。
このように広がった歯間部はプラークが溜まりやすく、綺麗にするためには歯間ブラシがおすすめです。
もう1つのケースはブリッジを装着しているケースです。
これは単純なことで、ブリッジでつながった部分にはデンタルフロスが通せないからです。
5. 歯間ブラシのサイズについて
歯間ブラシにはSSS、SS、S、M、Lなど、およそ5種類のサイズが存在します。
問題はどのサイズの歯間ブラシを使用するかですが、これについては一概にはおすすめを言えません。
一応サイズごとに適した箇所がありますが、やはり人によって合う、合わないなどの問題があるからです。
そこで一つ提案をすると、最初は小さなサイズの歯間ブラシをチョイスすることです。
なぜなら、歯間ブラシで最もやってはいけないのは「無理に差し込んで磨くこと」であり、
小さなサイズのものから試していけばそういった事態を防げるからです。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、歯間ブラシを使う必要性についてまとめます。
- 歯間ブラシの効果 :歯と歯肉の隙間に残ったプラークを除去でき、歯周病予防に特に効果的
- 歯ブラシしか使用していない人 :プラークの除去率を3割近く高められるため、使用した方が良い
- デンタルフロスを使用している人 :デンタルフロスでも充分だが、歯間ブラシも使用すればさらに効果的
- デンタルフロスよりも歯間ブラシがおすすめのケース :歯肉が下がっている人、ブリッジを使用している人
- 歯間ブラシのサイズについて :約5種類のサイズがあるが、最初は小さなサイズのものから試すと良い
これら5つのことから、歯間ブラシを使う必要性が分かります。
歯間ブラシを使うべきかどうか?それは現状デンタルフロスを使用しているかどうかで変わります。
デンタルフロスを使用せず、ブラッシングオンリーの人は歯間ブラシを使った方がいいでしょう。
一方既にデンタルフロスを使用しているなら、無理やり歯間ブラシに切り替える必要はありません。
虫歯や歯周病予防の基本は歯磨きですが、ブラッシングオンリーではどうしても限界があります。
歯間ブラシには、そんな磨き残しを減らすための効果があるのです。
月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』