歯科コラム
虫歯の治療は痛いですか?
2017年11月01日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「虫歯の治療の痛み」です。
虫歯の治療と聞くと、ほとんどの方が「痛い」とイメージするのではないでしょうか。
これについて歯科医の立場から本音で回答すると、「痛むこともあれば痛まないこともある」が答えです。
漠然的に思えるかもしれませんが、虫歯の進行状態、治療方法によって痛みの有無や程度は異なるため、
必ずしも痛むとは限らないですし、痛むにしても痛みの程度に差があるのです。
![](/wp-content/uploads/2017/11/0118.jpg)
虫歯の治療方法について
虫歯の治療の痛みを気にする方は、「虫歯の治療=歯を削る」というイメージを持っているでしょう。
確かにそのイメージは間違いではないですが、全ての虫歯の治療がそうとは限りません。
例えば完全に初期段階の虫歯であれば、歯を削らずに治せることもあるのです。
一方、虫歯が進行すればイメージどおり歯を削る必要がありますし、
進行が酷いほど削る範囲も広くなってしまいます。
つまり虫歯の治療で痛むどうかの基準の1つは、虫歯の進行度がポイントになっているのです。
痛みのない治療を受けるには
虫歯の進行度によって治療内容が異なりますし、進行した虫歯の治療ほど痛みを感じます。
と言うことは、早く治療すればするほど治療の痛みを抑えることができるのです。
例え痛む治療であっても、それを放置すれば後に治療した時はもっと痛むようになってしまいます。
「いち早く治療する」…それが痛みのない治療を受ける秘訣になるわけです。
最も、完全に初期段階の虫歯は自覚症状もないため、そもそもその時点で虫歯に気付くのは難しいでしょう。
そこでおすすめなのは歯科医院の定期検診です。
定期検診を受けていれば初期段階の虫歯も発見できるため、痛みのない虫歯の治療を受けることが可能です。
無痛治療について
虫歯の治療を行っている歯科医院の中には、「無痛治療」を掲げているところもあります。
これは文字どおり痛くない虫歯の治療方法を採用しており、治療の痛みが気になる患者さんにおすすめです。
では、無痛治療とはどのような治療方法なのでしょうか。
表面麻酔の使用
治療の痛みがある時はあらかじめ麻酔で対処しますが、その麻酔も痛いという患者さんのための配慮です。
あらかじめ表面麻酔を塗ってから麻酔することで、麻酔自体の痛みも抑えることができるのです。
分かりやすく表現すれば、表面麻酔は「麻酔の痛みを抑えるための麻酔」と考えれば良いでしょう。
笑気ガスなどによるリラックス効果
治療前に笑気ガスなどを使用して、リラックス気分で治療を受けられます。
眠った感覚になるため、痛みはもちろん治療することへの恐怖心を払拭できます。
実際、治療中でも心地よくなって眠ってしまう患者さんがいるほどです。
…無痛治療にはこうした方法が採用されていますが、具体的な方法は歯科医院ごとで異なります。
このため、中には上記以外の方法で無痛治療を行っている歯科医院もあるでしょう。
無痛治療を希望でなおかつどういった方法で無痛を実現しているかが気になる方は、
実際に治療を受けようと思っている歯科医院に確認するのが確実です。
虫歯の再発に注意
![](/wp-content/uploads/2017/11/0145.jpg)
せっかく治療して虫歯を治しても、その歯が再び虫歯になれば再度治療が必要です。
こうした虫歯の再発を二次虫歯と呼んでおり、これは決して珍しいケースではありません。
本来、虫歯の予防方法としては歯磨きを基本として、歯科医院での定期検診がおすすめです。
しかし二次虫歯の場合、それにプラスして1つ効果的な予防方法があります。
それはセラミック治療をすることです。虫歯の再発は詰め物や被せ物に生じた隙間が要因で起こりますが、
セラミックの詰め物や被せ物ならこのような隙間が生じにくく、なおかつプラークも付着しにくくなるのです。
二次虫歯は何度でも繰り返され、その都度治療を行っていれば歯はどんどん削られていきます。
そうなればその都度治療の痛みに悩まされますし、何よりいずれ歯が失われてしまいます。
虫歯の治療をする際はこの二次虫歯に警戒し、可能であればセラミックの詰め物や被せ物にしておきましょう。
まとめ
![](/wp-content/uploads/2017/10/45a3b5b89a2acea6fbef78d30d552505_s.jpg)
いかがでしたか?
最後に、虫歯の治療の痛みについてまとめます。
1. 虫歯の治療方法について
:虫歯の進行度によって治療内容は異なり、進行が酷いほど治療も痛くなる
2. 痛みのない治療を受けるには
:少しでも早く治療する。後にすればするほど虫歯が進行して治療も痛む
3. 無痛治療について
:表面麻酔などで痛みを感じなくさせる。具体的な方法は歯科医院ごとで異なる
4. 虫歯の再発に注意
:虫歯の治療をした歯が再度虫歯にならないためには、セラミック治療がおすすめ
これら4つのことから、虫歯の治療の痛みが分かります。
虫歯の治療の痛みを恐れて放置してしまえば、最終的に現状よりもっと痛む治療をしなければなりません。
その意味でも、虫歯に気付いたらすぐ治療を受けなければならないのです。
最も、本当に痛む治療の場合は麻酔を使用するため、治療の痛みはそれほど感じることはありません。
このため治療の痛みをそこまで気にする必要はないですし、
どうしても気になるのであればここでお伝えした無痛治療を希望すると良いでしょう。
月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』