歯科コラム
銀歯を白くする方法はありますか?
2018年03月01日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「銀歯を白くする方法」です。
歯を白くするためには通常ホワイトニングを行いますが、人工物をホワイトニングすることはできません。
つまり、銀歯をホワイトニングすることはできないのです。
とは言え、目立つ銀歯が気になる人もいるでしょうし、
ホワイトニングによって他の歯が白くなった場合は尚更銀歯が目立ちます。
この場合、対処としてはセラミック治療を行うことです。
セラミック治療とは
セラミック治療とは詰め物や被せ物をセラミックにする治療で、
既に銀歯を使用している人がセラミックに交換することもできます。
セラミック治療は審美目的を兼ねているため審美歯科で行われる治療ですが、
虫歯治療の際の詰め物や被せ物に使用する点から、一般歯科でも行っている場合があります。
セラミックのメリット
セラミックと銀歯を比較した場合、見た目以外に様々な点で違いがあります。
そこで、銀歯と比較した場合のセラミックのメリットを以下でまとめてみます。
•審美性が高い
セラミックは銀歯に比べて見た目が美しくなっています。
白いのはもちろんですが白さの度合いや光沢においても天然の歯に近い仕上がりになります。
•二次虫歯を予防できる
銀歯は接着が剥がれやすい上にプラークも付着しやすいため、二次虫歯になるリスクが高くなっています。
一方セラミックは接着もしっかりしていてプラークも付着しにくいため、二次虫歯を予防しやすくなっています。
•長持ちする
人工物である詰め物や被せ物は永久に使用することはできません。
ただしセラミックは寿命が長く、ケア次第で10年以上使用することが可能です。
•金属アレルギーの心配がない
陶器であるセラミックは金属を使用していないため、金属アレルギーの人でも安心して使用できます。
ただしメタルボンドは一部金属を使用しているため、全てのセラミックがこれに該当するわけではありません。
<二次虫歯とは>
二次虫歯とは虫歯の再発です。虫歯治療で削った歯は脆く細菌に感染しやすい状態にありますが、
患部を詰め物や被せ物で覆うことで細菌の感染を予防しています。
しかし、詰め物や被せ物の劣化によって接着が剥がれると歯との間に隙間が生じ、
その隙間から細菌が入り込んで虫歯の再発を引き起こしてしまうのです。
セラミックのデメリット
銀歯と比較した場合セラミックには多くのメリットがありますが、その一方で以下のデメリットもあります。
セラミック治療を希望するのであれば、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。
•費用が高い
セラミック治療には健康保険が適用されないため、銀歯に比べて費用が高くなります。
最も、セラミックは種類によって費用に差があり、中には比較的安く設定されたものもあります。
•欠ける、割れる可能性がある
セラミックの強度自体には問題ないですが、銀歯と比較すると金属である銀歯の方が強度は勝っています。
あまり強い力で噛んでしまうと、セラミックは欠けたり割れたりすることがあります。
<なぜセラミック治療に健康保険が適用されないのか>
健康保険が適用されるのは「健康目的における最低限の治療」です。
詰め物や被せ物は「健康目的の治療」に該当するため、その点は基準を満たしています。
しかしセラミックは審美目的を兼ねているため、「最低限の治療」には該当しないのです。
このため、セラミック治療には健康保険が適用されないのです。
セラミックの種類
セラミックには現状4つの種類があります。
これらはセラミック共通のメリットとデメリットはもちろん、それぞれ独自のメリットとデメリットがあります。
また、歯科医院によって取り扱っているセラミックの種類が異なるため、
全ての歯科医院が全ての種類のセラミック治療に対応しているわけではありません。
•オールセラミック
セラミックの中で最も美しいタイプです。年数経過による劣化や変色も起こらないため、
使用している間はずっと美しさを維持できます。他の種類のセラミックに比べて費用が高いのが欠点です。
•ハイブリッドセラミック
レジンが混ざっているので審美性はオールセラミックに劣りますし、年数経過による変色も起こります。
ただしその分費用が安くなっており、お手軽なセラミックとして位置づけられています。
•メタルボンド
欠けや割れが起こるセラミックの弱点を克服したタイプです。
一部金属を使用しているため、セラミックでありながら金属の強度も兼ね備えています。
•ジルコニアセラミック
メタルボンド同様、強度に優れて奥歯にも安心して使用できるタイプです。
メタルボンドよりも審美性が高く、メタルボンドの後継的存在として位置づけられています。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、銀歯を白くする方法についてまとめます。
1. セラミック治療とは :詰め物や被せ物をセラミックにするための治療
2. セラミックのメリット :審美性が高い、二次虫歯を予防できる、長持ちする、金属アレルギーの心配がない
3. セラミックのデメリット :費用が高い、欠けや割れが起こる可能性がある
4. セラミックの種類 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック
これら4つのことから、銀歯を白くする方法について分かります。
銀歯自体を白くはできませんが、セラミック治療を行うことで銀歯の見た目の悩みは解決します。
ただしセラミックは銀歯と異なる点がいくつかある上、複数の種類のセラミックが存在します。
このため、セラミック治療を希望する際はこれらの点をしっかりと把握してからにしましょう。
月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』