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歯科コラム

審美治療とは何か教えてください

2018年03月07日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「審美治療についての説明」です。
歯科医院の診療科目に注目すると、その中に「審美歯科」と明記されていることがあります。

これは審美のための治療を行うことで、一般的に審美治療と言えば二重などの美容整形を連想するでしょう。
しかし審美歯科が示すとおり、歯科においても審美のための治療があるのです。
そこで、ここでは審美治療とは何かの説明をしていきます。

審美治療とは

歯科の治療には主に2つのパターンがあり、1つは虫歯や歯周病などの病気を治すための治療、
もう1つは美しさを手に入れるための治療です。そして、審美治療とは後者の治療のことを意味します。
最も、歯科における審美治療を連想しにくい人もいるでしょうが、具体的には以下のような治療があります。

•ホワイトニング
•セラミック治療
•インプラント
•歯列矯正

…いずれも病気とは無関係に、美しさを手に入れるための治療です。
とは言え、病気と全く無関係と言うわけではありません。

例えばセラミック治療は詰め物や被せ物をセラミックにする治療なのですが、
詰め物や被せ物は虫歯治療の際に必要になるものです。
このように病気の治療でもそこに審美目的が含まれている場合、その治療は審美治療に含まれます。

審美治療と健康保険

審美治療は歯科治療であっても健康保険が適用されません。
このため、単純に費用だけで考えてしまえば高額な治療になります。
ではなぜ審美治療には健康保険が適用されないのでしょうか。

これは健康保険適用のための基準が理由になっており、
健康保険適用となるのは「健康目的でなおかつそのための最低限の治療」です。
確かに、詰め物や被せ物として使用するセラミック治療は「健康目的」という基準は満たしています。

しかしそこに審美目的を兼ねている以上、「最低限の治療」という基準は満たしていないのです。
これは他の審美治療にも言えることで、このため審美治療には健康保険が適用されないのです。

インプラントの健康保険適用について

審美目的を兼ねていたとしても、それが健康目的において最低限必要な治療であれば、
その審美治療には健康保険が適用されます。この例として挙げるのがインプラントです。
本来歯を失った場合は入れ歯で対処できるため、インプラントには健康保険が適用されません。

しかし一定以上の顎骨の欠損などがある場合、インプラントが必要とみなされて健康保険が適用されます。
これは平成24年の4月に改定されたものですが、
実際にはインプラントで健康保険を適用するための基準は非常に厳しくなっています。

<インプラントで健康保険が適用される基準>

•医科の保険医療機関の主治医によって生まれつきの病気と診断され、
顎骨の1/3以上が連続して欠損している
•腫瘍や顎骨骨髄炎などの病気、もしくは事故によって顎骨の1/3以上を失った場合
•顎の骨の形成不全である
•病院(入院用のベッドは20床以上ある施設)になる歯科、もしくは口腔外科である
•下記のいずれかに該当する歯科医師が、常勤で2名以上配置されている
「その病院の歯科、または口腔外科で5年以上の治療経験を持つ」
「インプラント義歯の治療経験を3年以上持つ」
•当直体制、国が定めている医療機器、医薬品などの管理が整備されている

…インプラントで健康保険が適用される基準はこれら全てを満たしていることです。
症状はもちろん、治療を受ける歯科医院についての基準もあります。

審美治療の効果

審美治療で得られる効果はただ美しさが手に入るだけでなく、
治療内容によっては結果的に病気の治療や予防にもつながります。
例えば歯列矯正の場合、歯並びが改善されることで歯が磨きやすくなり、それが虫歯予防につながります。

また、歯列矯正で噛み合わせが改善されれば肩こりや頭痛の解消にもつながります。
さらにセラミック治療によって二次虫歯を予防しやすくなりますし、
インプラントによって入れ歯のような食事制限を気にすることなく食事を楽しめるようになります。

見た目が美しくなれば自分への自信となってコンプレックスを解消できますし、
このように病気の治療や予防にもつながるため、審美目的で得られる効果は美しさだけではないのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、審美治療についての説明をまとめます。

1. 審美治療とは :審美目的…すなわち美しさを手に入れるための治療で、ホワイトニングなどが挙げられる
2. 審美治療と健康保険 :審美目的を兼ねているため、健康保険が適用されない
3. インプラントの健康保険適用について :基準を満たしていれば健康保険が適用されるが基準は厳しい
4. 審美治療の効果 :審美治療によって結果的に病気の治療や予防につながることもある

これら4つのことから、審美治療についての説明が分かります。
審美治療と言えば、以前は芸能人が行う治療のイメージでした。
しかし最近では一般的なものになりつつあり、ホワイトニングやセラミック治療を希望する人は増えています。
費用は高くなりますが、それに見合った価値のある治療であることも事実です。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』