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歯科コラム

セラミックは銀歯と比べてどんなメリットがあるのですか?

2018年03月14日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「銀歯と比較した際のセラミックのメリット」です。
詰め物や被せ物の材質は、以前は銀歯が一般的でしたが最近ではセラミックが主流になりつつあります。

とは言え、セラミックは費用が高額ですから銀歯のように気軽にできる治療ではありません。
最も、銀歯に比べて高額な分セラミックはそれだけのメリットを持っています。
そこで、ここでは銀歯と比較した場合のセラミックのメリットについて説明していきます。

審美性が高い

セラミックの最大のメリットは審美性の高さです。
銀歯と違って色は白く、それもただ白いだけでなく天然の歯に近い白さを誇ります。
さらに種類によっては光沢もあり、天然と歯と比べても見分けがつかないほどの美しさです。

また、セラミックは歯だけでなく歯肉も審美性も高めることができます。
銀歯の場合は年数の経過によって金属イオンが溶け出すため、その影響で歯肉が黒く変色してしまいます。
一方セラミックにそのような問題は起こらないため、歯肉の美しさを維持できるのです。

二次虫歯になりにくい

銀歯はプラークが付着しやすく、さらに劣化によって歯との接着が剥がれてしまいます。
そして接着が剥がれることで歯との間に隙間が生まれ、その隙間から細菌が入り込んでしまいます。
そうなると虫歯の再発…つまり二次虫歯が起こり、この二次虫歯は銀歯で大変起こりやすい問題です。

一方セラミックは表面がツルツルした感触になっているため、プラークが付着しにくくなっています。
さらに歯との接着も相性が良いため、銀歯に比べて接着も剥がれにくくなっているのです。
このため、セラミックでは銀歯によく起こる二次虫歯を予防しやすくなっています。

金属アレルギーの心配がない

セラミックの材質は陶器ですから、銀歯のように金属は使用していません。
このため、金属アレルギーの人でもセラミックなら安心して使用できます。
ただし、これについては全てのセラミックが該当するわけではないので注意が必要です。

セラミックにはいくつかの種類があり、その中にはメタルボンドと呼ばれるタイプのものがあります。
このメタルボンドは一部金属を使用したセラミックであるため、金属アレルギーの対象になってしまうのです。
金属アレルギーを理由にセラミックにするのであれば、メタルボンドは選択肢に入れないでください。

長持ちする

銀歯もセラミックも人工物ですから、永久に使用することは不可能です。
ただしその寿命には大きな差があり、銀歯に比べてセラミックの方が遥かに長持ちします。
一般的に銀歯は3年~5年ほどが寿命ですが、セラミックは倍以上…つまり10年以上の使用が可能です。

特にオールセラミックなら年数経過による劣化も起こらないため、美しさをずっと維持できるのです。
ちなみに銀歯とセラミック以外にもレジンを材質にする場合もありますが、
レジンの寿命は一般的に5年ほどのため、レジンを含めてもセラミックが最も長持ちします。

セラミックの種類ごとのメリット

オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック、
現状4つの種類のセラミックが存在します。これらはいずれもセラミックですから、
もちろんセラミックに共通するメリットを持っています。しかしそれだけでなく、独自のメリットも持っています。

•オールセラミックのメリット
セラミックの中で最も審美性が高く、年数経過による劣化も起こらない最上位に位置するセラミックです。
審美性や機能性においては一切欠点がなく、唯一欠点を挙げるとすれば費用が高いことです。

•ハイブリッドセラミック
セラミックとレジンを混ぜ合わせたタイプで、審美性はオールセラミックに劣ります。
また年数経過による劣化も起こりますが、その分費用が安くお手軽であることがメリットです。

•メタルボンド
一部金属を使用していることから、セラミックでありながら金属の強度を兼ね備えているのがメリットです。
ただし角度によっては金属が見えてしまう点、劣化によって金属が露出してしまう点がデメリットです。

•ジルコニアセラミック
人工ダイヤモンドのジルコニアを使用しているため、強度に優れたタイプのセラミックです。
このため奥歯にも安心して使用できますし、メタルボンドよりも審美性は高くなります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、銀歯と比較した際のセラミックのメリットについてまとめます。

1. 審美性が高い :白いのはもちろん、天然の歯に近い白さと光沢を再現している
2. 二次虫歯になりにくい :プラークが付着しにくく接着も剥がれにくいので二次虫歯を予防しやすい
3. 金属アレルギーの心配がない :メタルボンドは金属アレルギーの対象になるので注意
4. 長持ちする :銀歯は一般的に3年~5年ほどが寿命だが、セラミックの寿命は10年以上とされている
5. セラミックの種類ごとのメリット :オールセラミックやハイブリッドセラミックなど4つの種類が存在する

これら5つのことから、銀歯と比較した際のセラミックのメリットについて分かります。
銀歯に比べて審美性だけが優れているイメージのセラミックですが、機能性においても銀歯より優れています。
特に二次虫歯の予防効果の高さは大きく、二次虫歯を予防できることで自分の歯を守ることにつながります。
費用が高いのは欠点ですが、セラミックは費用に見合った価値があるのです。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』