歯科コラム
歯の痛みを止めたい時に効果的な方法はありますか?
2018年05月01日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「歯の痛みを止める方法」です。
今回は歯の痛みを止める方法をお伝えしますが、最初に言っておきたいことがあります。
それは、歯が痛んだ時でもここでお伝えした方法を実践すれば良いと安易に考えないことです。
ここでお伝えするのは応急処置…どうしても歯科医院に行けない場面で歯が痛んだ時の対処方法です。
痛みが止まっても治療効果は全くないため、できるだけ早く歯科医院で治療を受けてください。
冷やす
歯の痛みへの対処として「冷やす」と「温める」で迷う人がいますが、正しいのは「冷やす」です。
温めると気分を落ち着ける効果があると思うかもしれませんが、
温めてしまうことで血行が良くなるため、神経が圧迫されて余計に痛みが増してしまうのです。
また、冷やし方にもコツがあります。氷や冷水で直接冷やすと患部に強い刺激を与えてしまいます。
このため、解熱シートや濡れタオルで頬側から冷やすようにしてください。
水とハンカチさえあればできる対処方法なので、この方法はぜひ覚えておきましょう。
ぬるま湯でうがいをする
歯が痛む原因として食べカスが詰まっていること(フードインパクション)が考えられますが、
その場合は詰まった食べカスを除去することで痛みが止まります。
また、細菌が悪さをしているせいで歯が痛むことがあり、この場合も細菌を洗い流すことで痛みが止まります。
そして、いずれのパターンにおいても効果的なのがぬるま湯でうがいをすることです。
冷水は刺激が強く、熱いお湯は血行が良くなって逆効果なのでぬるま湯にしてください。
またあまり強くうがいをすると患部を傷つけるため、丁寧なうがいを繰り返すようにしましょう。
痛み止めを飲む
歯科医院で処方されたものはもちろん、市販の痛み止めでも構いません。
「歯痛」の効果がある痛み止めなら、歯の痛みを止めることができます。
ただし痛み止めには即効性がないため、飲んでもすぐには痛みが止まらないのが欠点です。
また神経まで進行した虫歯のような酷い痛みの場合は、完全に痛みが止まらないこともあります。
最も、だからと言って使用方法を無視した飲み方をしてはいけません。
必ず決められた量を守って飲むようにしてください。
正露丸を詰める
薬を使用するという意味では痛み止めを飲むのと同じですが、正露丸は使用方法が異なります。
腹痛時など正露丸は飲んで使用しますが、歯が痛い時には飲むのではなく詰めるのが正解です。
これについては使用方法の欄にも明記されているので、きちんと確認していれば分かります。
正露丸は粘土状になっているため、患部に押し込むように詰めてください。
一時的な効果しかないですが痛みが止まりますし、痛み止めを飲むよりも早く効くでしょう。
詰め込んだ正露丸はそのままにしておけば唾液に混ざって徐々に溶けていきます。
歯が痛む時にしてはいけないこと
歯の痛みを止めるには上記の方法が効果的ですが、ここでは逆にやってはいけないことをお伝えします。
中には一見歯の痛みが止まりそうに思えることもありますが、どの方法も全くの逆効果です。
・入浴する
歯の痛みが続くと気分的にも辛くなるため、リラックス効果を考えて入浴しようとする人がいます。
しかし入浴は血行が良くなるため、神経が圧迫されて痛みがより酷くなってしまいます。
・患部に触れる
歯が痛むとどうしても患部が気になって触れたくなってしまいますが、
触れることで指に付着した細菌によって症状が悪化してしまうことがあります。
・タバコを吸う
喫煙の習慣がある人は、歯の痛みを喫煙で紛らわそうと思うかもしれません。
しかし、タバコは刺激物ですから患部に悪影響をもたらしてしまいます。
・飲酒する
飲酒すれば、確かにアルコールの効果によって痛みがやわらぐかもしれません。
しかし飲酒によって血行が良くなるため、結果的には痛みが酷くなってしまいます。
・患部に歯を当てる
歯が痛む時には歯でガチガチとやって痛みを止めようとする人がいます。
しかし、患部に歯を当てるということは患部を傷つけるということになってしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、歯の痛みを止める方法についてまとめます。
1. 冷やす :冷水や氷で直接冷やすのではなく、濡れタオルや解熱シートで頬側から冷やす
2. ぬるま湯でうがいをする :冷水や熱いお湯は患部への刺激になるため、うがいはぬるま湯で行う
3. 痛み止めを飲む :市販のものでも構わない。即効性がないので、飲んですぐには痛みが止まらない
4. 正露丸を詰める :飲むのではなく詰める。患部に押し込んで詰めれば良い
5. 歯が痛む時にしてはいけないこと :入浴する、患部に触れる、タバコを吸う、飲酒する、患部に歯を当てる
これら5つのことから、歯の痛みを止める方法について分かります。
最初にお伝えしたように、ここで紹介した方法は全て一時的に痛みを止めるだけの応急処置です。
例え痛みが止まっても痛みの要因には何の対処もできておらず、治療としての効果もありません。
このため、痛みが止まったら少しでも早く歯科医院に行って治療を受けてください。
月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』