ホーム > 歯科コラム > セラミックは変色しませんか?

歯科コラム

セラミックは変色しませんか?

2018年06月22日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「セラミックの変色の可能性」です。
セラミックの最大のメリットは審美性の高さですが、それが一時的なものなら魅力は半減するでしょう。

と言うのも、そもそもセラミックは詰め物や被せ物として使用するわけですから、
天然の歯同様に美しさを維持できなければ意味がありません。
そこで、セラミックを使用していて変色する可能性について説明していきます。

セラミックの種類によっては変色する

セラミックにはいくつか種類がありますが、中には長年使用することで変色するものもあります。
それはハイブリッドセラミックで、ハイブリッドセラミックはセラミックだけでなくレジンも混ざった仕様です。
このため、レジンの影響で年数経過による変色が起こってしまうのです。

また、年数経過で審美性がダウンするという点ではメタルボンドもそれに該当します。
メタルボンドは金属のフレームをセラミックで覆っており、
年数経過による変色は起こらないものの、セラミックが剥がれて金属が露出してしまうことがあります。

変色しないセラミックの種類

変色しないセラミックの種類は、オールセラミック、ジルコニアセラミック、メタルボンドです。
ただしメタルボンドは上記で紹介したとおり、年数経過によってセラミックが剥がれることがあります。
これによって審美性がダウンするため、変色同様に長年使用すると審美性がダウンします。

「使用している間ずっと美しいままでいられる」、
それに該当するのはオールセラミックかジルコニアセラミックでしょう。
ちなみに審美性で比較すれば、ジルコニアセラミックよりもオールセラミックの方が優れています。

ただしジルコニアセラミックは強度に長けた特徴があります。
このため目立つ前歯にはオールセラミック、
噛む力の強い奥歯にはジルコニアセラミックを選択してはいかがでしょうか。

永久に使用することは不可能

「変色しないセラミック=永久に使用できる」と捉えるのは間違いで、
例えオールセラミックやジルコニアセラミックでも永久に使用することはできません。
そもそも詰め物や被せ物は人工物ですから、使用していればいずれ寿命がやってくるのです。

とは言え、セラミックの寿命は銀歯やレジンに比べると相当長くなっており、
銀歯が3年~5年、レジンが5年ほどなのに対してセラミックの寿命は10年以上です。
特にオールセラミックの場合はケア次第でさらに長く使用することも可能です。

<寿命になったらどうすれば良いのか>
使用しているセラミックが寿命になったら、新しいセラミックと交換してもらえます。
もちろん費用は掛かりますが、交換することで再び新品のセラミックを使用できます。
この場合、最も難しいのが「どうやってセラミックの寿命に気づけるのか?」で、
セラミックに限らず自身で詰め物や被せ物の寿命に気づくのは難しいでしょう。
確実なのは定期検診を受け、歯科医に詰め物や被せ物の状態をチェックしてもらうことです。

セラミックにするメリット

今回は「セラミックの変色」がテーマになっていますが、
そもそもセラミックにはどんなメリットがあるのでしょうか。
そこで、セラミック全般に言えるメリットを以下でまとめてみます。

審美性が高い

セラミックの最大のメリットは審美性の高さです。
ただし、セラミックの種類によって審美性の高さには差があり、最も美しいのはオールセラミックです。
オールセラミックは年数経過による変色も起こらないため、使用している間はずっと美しさを維持できます。

二次虫歯を予防しやすい

セラミックはツルツルした材質のため、表面にプラークが付着しにくくなっています。
さらに歯と隙間なくピッタリと接着させられるため、細菌の侵入を防ぐことができます。
このため、銀歯に比べて二次虫歯を予防しやすくなっています。

金属アレルギーの心配がない

金属アレルギーの人にとってはこれが最大のメリットかもしれません。
セラミックの材質は陶器ですから、銀歯と違って使用しても金属アレルギーが起こりません。
ただしメタルボンドと呼ばれるタイプは例外で、メタルボンドは一部金属を使用したセラミックです。

…これらのメリットに加え、上記でも紹介した「寿命の長さ」もセラミックのメリットです。
つまりセラミックは審美性だけでなく、機能性においても大変優秀な特徴を持っているのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックの変色の可能性についてまとめます。

1. セラミックの種類によっては変色する :ハイブリッドセラミックは年数経過による変色が起こる
2. 変色しないセラミックの種類 :オールセラミックとジルコニアセラミック
3. 永久に使用することは不可能 :変色しないセラミックでも、永久に使用することはできない
4. セラミックにするメリット :審美性が高い、二次虫歯を予防しやすい、金属アレルギーの心配がないなど

これら4つのことから、セラミックの変色の可能性について分かります。
まとめると、セラミックは種類によっては年数経過による変色が起こるものもあります。
それはハイブリッドセラミックで、さらにメタルボンドも劣化によってセラミックが剥がれます。
変色を避けて審美性の高さを追求するなら、おすすめなのはオールセラミックでしょう。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』