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歯科コラム

歯と歯の隙間が気になりますが、これを改善することはできますか?

2018年08月01日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「歯と歯の隙間の改善方法」です。
以前まで、歯科医院と言えば歯の病気を治す治療だけを行っているイメージがありました。

しかし最近では審美歯科が注目されており、美しさを手に入れるための治療方法も充実しています。
例えばこんな相談を受けることがあります。
「歯と歯の隙間を改善する方法はありますか?」…もちろんありますし、その方法も1つだけではありません。

矯正治療

「歯と歯の隙間の問題=歯並びの問題」ですから、改善の方法として最も一般的なのは矯正治療です。
矯正治療は治療期間が長いのが欠点ですが、問題となる箇所が歯並び全体ではなく一部であれば、
その部分だけを矯正する部分矯正という方法があります。

部分矯正なら従来の矯正治療に比べて治療期間も短くてすみます。
ちなみに、子供の乳歯の場合は歯と歯の隙間があるのがむしろ正常な状態で、
隙間がなくピッタリ歯が生えていると、永久歯が生えた時にスペースが不足して歯並びが悪くなります。

ラミネートベニア

セラミック治療の1つですが、イメージとしては女性のネイルチップに近いものになります。
ネイルチップは自分の爪に人工の爪を貼り付けますが、
これと同じ発想でラミネートベニアは自分の歯にセラミックを貼り付けます。

そうするとセラミックの美しい歯を見せることができますし、
歯と歯の隙間がある場合もセラミックによって隙間がなくなり、歯並びが美しく見えるのです。
ちなみに、歯の向きや長さが気になる方もラミネートベニアによって改善できます。

ダイレクトボンディング

歯と歯の隙間にプラスチックを埋めることで隙間を改善する治療方法です。
プラスチックという点で耐久性に不安を感じる方もいるでしょうが、
この場合もプラスチックは歯科専用のものですし、詰め物や被せ物に使用するレジンもプラスチックです。

ダイレクトボンディングは治療方法が簡単なため、たった1度の通院ですみますし、それも短時間で終わります。
ちなみに保険を適用させることも可能ですが、その場合選択できる色が限定されており、
より自然な見た目を再現するのであれば自由診療で行うことをおすすめします。

それぞれの治療方法の長所と短所

矯正治療、ラミネートベニア、ダイレクトボンディング、
歯と歯の隙間を改善する場合はこれら3つの治療方法が考えられます。
問題はどの方法がベストなのかという点ですが、その参考としてそれぞれの長所と短所を説明します。

矯正治療の長所と短所

<長所>

・歯並び全体を美しくできる
・歯並びが改善されることで虫歯や歯周病も予防しやすくなる
・人工物による効果ではなく、自分の歯そのものの隙間を改善できる

<短所>

・費用が高い
・治療期間が長いためすぐに改善されない
・矯正装置の装着が必要になる

長所をまとめると、歯と歯の隙間の改善以外にも様々なプラス効果があることです。
短所をまとめると、費用の高さや治療期間の長さからお手軽さがないことです。

ラミネートベニアの長所と短所

<長所>

・隙間が埋まるだけでなく歯の色も美しく見せられる
・隙間が埋まるだけでなく歯の形や向きも美しく見せられる
・ホワイトニングで白くならない歯でも白く見せられる

<短所>

・歯を削らなければならない
・セラミックで美しく見せているだけなので、隙間や色など自分の歯の状態は一切変わらない
・隙間の幅によっては対応できない

長所をまとめると、歯と歯の隙間だけでなく歯の色や長さなど、歯全般が美しくなることです。
短所をまとめると、セラミックの貼り付けで美しく見せるため、自分の歯が美しくなるわけではないことです。

ダイレクトボンディングの長所と短所

<長所>

・色にこだわらなければ健康保険の適用が可能
・ラミネートベニアのように自分の歯を削らなくても良い
・低料金かつ短時間で治療が終わる点からお手軽さがある

<短所>

・プラスチックを使用しているため、年数経過で変色することがある
・隙間の幅によっては対応できない
・色にこだわろうとすると健康保険が適用されない

長所をまとめると、料金や治療方法の点でお手軽さがあることです。
短所をまとめると、年数経過による変色など、審美性の点で若干問題があることです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯と歯の隙間の改善方法についてまとめます。

1. 矯正治療 :隙間だけでなく歯並びそのものを改善できる
2. ラミネートベニア :イメージとしては女性のネイルチップ。セラミックを貼り付けて美しく見せる
3. ダイレクトボンディング :歯と歯の隙間をプラスチックで埋める方法。治療方法も簡単で短時間で終わる
4. それぞれの治療方法の長所と短所 :上記の3つの方法の長所と短所を解説(本文参照)

これら4つのことから、歯と歯の隙間の改善方法について分かります。
歯と歯の隙間の改善が目的なら、矯正治療やラミネートベニアやダイレクトボンディングの方法があります。
ただしどれも「歯と歯の隙間を埋める」以外のメリットがあるため、
それぞれの治療方法とメリット…それとデメリットも考慮した上で治療方法を決めましょう。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』