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歯科コラム

歯周病になりやすい人となりにくい人の違いって何ですか?

2018年09月01日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「歯周病になりやすい人となりにくい人の違い」です。
歯周病は国民の病気とも呼ばれており、成人の7割が歯周病とも言われています。

つまり、それだけ歯周病はなりやすい病気というわけですが、
その一方でしっかりと予防している人がいるのも事実です。
そこで、歯周病になりやすい人となりにくい人の違いについて説明します。

歯磨きの精度

歯周病の予防の基本は歯磨きですし、それは誰もがやっていることです。
しかし歯磨きの仕方は人それぞれ異なり、そのため精度に差が出ます。
適当に磨く人は磨き残しが多いので歯周病を予防できないですし、
丁寧で精密な歯磨きをする人は磨き残しが少ないため、歯周病を予防しやすくなります。

精度の高い歯磨きをするには?

・デンタルフロスや歯間ブラシを使用する
ブラッシングだけの歯磨きではプラークの除去率は6割程度とされていますが、
デンタルフロスや歯間ブラシを使用することでプラークの除去率が2割以上高まります。

・プラークテスターを使用する
プラークテスターを使用すればプラークを染め出せるため、磨き残したプラークが目で見て分かります。
何日か連続して使用すれば磨き残しのパターンも分かり、自分の歯磨きの弱点が分かります。

・ブラッシング指導を受ける
歯科医院の定期検診や予防歯科ではブラッシング指導を受けられます。
自分の歯並びにあわせて歯の磨き方を覚えられるため、歯磨きの技術が高まります。

生活習慣

歯周病は細菌による感染症ですから、身体の免疫力の高さ次第で感染しやすくもしにくくもなります。
そして、身体の免疫力の高さは生活習慣に大きく影響します。
つまり、規則正しい生活を送っていれば身体の免疫力が高まるため、歯周病を予防しやすくなるのです。
また歯周病は生活習慣病でもあるため、日常生活の中に発症の要因が潜んでいます。

歯周病を予防しやすい生活習慣とは?

・疲労やストレスの蓄積
疲労やストレスは身体の免疫力を低下させますが、社会人としての生活でこれらをゼロにするのは不可能です。
このため、疲労やストレスが溜まるのは仕方ないにしてもそれを適度に解消する方法を考えましょう。

・喫煙
喫煙はその行為自体が歯周病になるリスクを高めます。
非喫煙の人と比較すると喫煙する人が歯周病になるリスクは5倍以上、さらに重症化しやすい傾向があります。

・食生活
栄養バランスを無視した食生活だと身体の免疫力が低下します。
また、糖の摂取は虫歯だけでなく歯周病になるリスクまでも高めます。

歯並び

歯並びが良い人と悪い人との差は口元の美しさだけではありません。
歯並びが悪い人は、凸凹した歯並びのために歯磨きがしづらくなります。
歯磨きがしづらくなれば歯磨きの精度が落ち、歯磨きの精度が落ちることで磨き残しが多くなります。
このため、歯並びが悪い人は歯並びが良い人に比べて歯周病になりやすいのです。

歯並びの悪さを改善するには?

・矯正治療
歯並びの悪さを改善するには矯正治療をするしかありません。
費用が高く治療期間も長いため、歯科医とよく相談した上で検討してください。

定期検診

歯周病の予防方法の1つとして「歯科医院の定期検診を受ける」がありますが、
実際に受けている人と受けていない人とでは予防効果に大きな差が出ます。
また、定期検診では歯科医が口腔内の健康状態を確認するため、
定期検診を受けることで歯周病を早期発見できるメリットもあります。

定期検診ではどんなことをする?

・歯のクリーニング
歯磨きでは除去しきれないプラークまで綺麗に除去できます。
さらに歯石も除去できるため、歯周病の予防効果が高まります。

・生活習慣改善のアドバイス
生活習慣病である歯周病を予防するには生活習慣の改善が欠かせません。
定期検診では、具体的に生活習慣の何をどう改善すれば良いのか歯科医が的確なアドバイスをします。

・ブラッシング指導
歯磨きの技術が向上するための正しい歯の磨き方を指導します。
自分の歯並びに合った効率良くプラークを除去できる磨き方を覚えることができます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病になりやすい人となりにくい人の違いについてまとめます。

1. 歯磨きの精度 :歯磨きは誰もがしているが、精度の高さとプラークの除去率には差がある
2. 生活習慣 :身体の免疫力が低下する生活習慣だと歯周病になりやすい
3. 歯並び :歯並びが悪いと歯磨きの精度が落ちるため歯周病になりやすい
4. 定期検診 :定期検診を受けている人は予防のための様々な治療メニューを受けられる

これら4つのことから、歯周病になりやすい人となりにくい人の違いについて分かります。
誰もが毎日生活し、その中で歯磨きをして歯周病を予防しています。
しかし生活習慣は人それぞれ違いますし、歯磨きの仕方も同じではありません。

そして、こうした違いが歯周病になりやすい人となりにくい人の違いを生んでいます。
最も、歯周病になりやすい人でも改善方法はあるため、
それを実践すれば歯周病になりにくい身体づくりをすることは充分可能です。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』