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歯科コラム

大人と子供ではどちらが虫歯になりやすいですか?

2019年01月22日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。今回のテーマは「大人と子供での虫歯になりやすさの比較」です。虫歯は年齢関係なく起こるため、大人も子供も無関係ではありません。

しかし、虫歯へのなりやすさを比較すると大人と子供では差を感じます。実際、虫歯になりやすいのは大人に比べて子供の方がなりやすく、ここではその理由を中心に「虫歯になるリスク」について考えてみましょう。

子供が虫歯になるリスクは親次第

大人と子供の虫歯予防を比較した場合、大きく異なるのが予防するための力です。大人はどうすれば虫歯になるのかを知っており、またどうすればそれを予防できるのかも知っています。一方子供はそれを充分に知らないですし、年齢によって虫歯が何かさえ知らないでしょう。

ですから、子供だけでは虫歯を予防することは不可能であり、そのため子供が虫歯になるリスクは親がどれだけ予防意識を持っているのかで決まります。極端な話、親が子供の虫歯予防を一切行わなければ、子供はすぐ虫歯になってしまうでしょう。

子供が虫歯になりやすい理由

大人よりも子供の方が虫歯になりやすいのには次の理由が挙げられます。

歯磨きの技術が未熟

子供は歯磨きの技術が未熟であり、そのため磨き残しも多くなります。大人に比べればプラークの除去率には明らかな差があり、最後に親の仕上げが必要なのはそのためです。

乳歯は虫歯になりやすい

永久歯と乳歯を比較した場合、虫歯になりやすいのは乳歯です。乳歯はまだやわらかく、細菌に対する抵抗力も弱いので虫歯になりやすいのです。

お菓子が好き

子供はお菓子が大好きですし、大抵のお菓子には糖が含まれています。糖は虫歯菌の大好物のため、糖の摂取が多いとそれだけ虫歯になりやすくなります。

乳歯が虫歯になることでの問題

乳歯はいずれ抜けて永久歯に生え変わります。ですから、どうせ抜けるから虫歯になっても問題ないと思う方もいるかもしれません。しかしそれは間違いで、乳歯が虫歯になることは後に生えてくる永久歯にも影響します。

永久歯が変色する可能性

永久歯は乳歯が抜けてから生えてきますが、見えないだけで既に乳歯の下で誕生はしています。このため、乳歯が虫歯になってそれが進行すると永久歯のすぐ近くまで虫歯菌が到達します。そうなると、永久歯は虫歯菌の影響によって変色してしまうことがあります。

永久歯が正常な位置に生えてこない可能性

虫歯によって乳歯が抜けた場合、その乳歯は正常ではないタイミングで抜けたことになります。乳歯が本来より早く抜ければ隣接する別の乳歯が傾いてしまいますし、そうなると永久歯の生えるスペースに影響して正常な位置に生えてこなくなることがあります。

子供の虫歯を予防するには

子供の虫歯を予防するには、次の方法が効果的です。と言うよりも、次の方法を実践しなければ子供の虫歯を予防するのは難しいでしょう。

親が予防意識を高める

親が子供の虫歯の予防意識を高めれば、子供も虫歯予防の大切さを学びます。例えば、おやつの時間を決めるだけでも子供が虫歯になるリスクは大幅に減少しますし、歯磨きのたびに毎回仕上げをしてあげれば、子供も歯磨きが大切なものなのだと学びます。

定期的に小児歯科に通う

小児歯科では虫歯を治すための治療だけでなく、虫歯を予防するための治療も行っています。歯のクリーニング、ブラッシング指導、フッ素塗布、シーラント、定期的にこれらの予防治療を受けることで子供の虫歯を予防しやすくなります。

虫歯になりやすい人の特徴

実は大人と子供関係なく、虫歯になりやすい人となりにくい人がいます。次の特徴に該当する方は虫歯になりやすいため注意しましょう。

歯並びが悪い

歯並びが悪いと歯磨きがしづらく、そのため磨き残しが多くなって虫歯になりやすくなります。

唾液の分泌量が低い

交感神経が優位な方などは唾液の分泌量が低く、唾液の量が少ないことで細菌が流れにくくなります。

銀歯がある

銀歯は費用が安いのが利点ですが、プラークが付着しやすく虫歯の再発が起こりやすくなります。

歯磨き時にデンタルフロスを使わない

ブラッシングだけの歯磨きの場合、プラークの除去率は一般的に6割ほどでしかありません。

定期検診を受けていない

歯科医院の定期検診では予防治療を受けられるため、これを受けると受けないとでは大きさ差があります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、大人と子供での虫歯のなりやすさの比較についてまとめます。1. 子供が虫歯になるリスクは親次第 :子供一人だけでは予防ができず、そもそも予防方法も知らない
2. 子供が虫歯になりやすい理由 :歯磨きの技術が未熟、乳歯は虫歯になりやすい、お菓子が好き
3. 乳歯が虫歯になることでの問題 :永久歯が変色する、正常な位置に生えてこないなどの可能性がある
4. 子供の虫歯を予防するには :親が予防意識を高める、定期的に小児歯科に通う
5. 虫歯になりやすい人の特徴 :歯並びが悪い、唾液の分泌量が低い、銀歯がある

これら5つのことから、大人と子供での虫歯のなりやすさの比較について分かります。大人と子供では子供の方が虫歯になりやすく、それは乳歯の脆さなどが理由として挙げられます。最も、子供が虫歯になるリスクに大きく関係するのは親の予防意識でしょう。

親が子供の虫歯予防を徹底すればその子供は虫歯になりにくいでしょうし、一方で親が子供の虫歯予防を大切に考えなければ、その子供はすぐ虫歯になってしまいます。また、例え大人でも歯並びが悪い場合などは虫歯になりやすくなります。

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