ホーム > 歯科コラム > セラミック治療はどの歯科医院で受けても問題ないですか?

歯科コラム

セラミック治療はどの歯科医院で受けても問題ないですか?

2019年02月08日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。今回のテーマは「セラミック治療を希望する時の歯科医院の選び方」です。セラミック治療とは、詰め物や被せ物をセラミックにする治療です。

詰め物や被せ物は虫歯治療の処置などで使用しますが、材質をセラミックにする場合はセラミック治療に対応した歯科医院でなければなりません。ではセラミック治療に対応した歯科医院なら、どこでセラミック治療を受けても良いのでしょうか。

歯科医院によって異なる点

結論から言うと、セラミック治療をどの歯科医院で受けても問題自体はありません。しかし、セラミック治療はそれぞれの歯科医院で異なる点があるため、満足できるセラミック治療を求めるなら、それに該当した歯科医院を探さなければなりません。

費用の違い

セラミック治療は自由診療であり、自由診療の費用は歯科医院によって異なります。つまり、同じセラミック治療でも歯科医院によって費用に差があり、少しでも安くセラミック治療を受けるなら、複数の歯科医院で費用を比較する必要があります。最も、相場はある程度決まっているため、極端に費用に差があるわけではありません。

セラミックの種類の違い

現状、セラミックにはオールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミックの4つ種類が存在します。そして、取り扱っているセラミックの種類は歯科医院によって異なります。例えばジルコニアセラミックを希望するなら、それを取り扱う歯科医院で治療を受けなければなりません。

…歯科医院によってセラミック治療の費用が異なり、さらに取り扱うセラミックの種類も異なります。歯科医院による大きな違いはこれら2つですが、以下の項目でその他の注意点についても解説していきます。

健康保険適用のハイブリッドセラミックを希望する場合

ハイブリッドセラミックにおいては、現状一定の基準を満たした場合のみ健康保険が適用されます。その基準の中には治療を受ける側…つまり患者さん側に定められた基準があり、それは次のとおりです。

・ハイブリッドセラミックの被せ物に限られる

…まずこれが前提です。セラミックの種類はハイブリッドセラミックに限られており、さらにその被せ物でなければならず、詰め物の場合は健康保険が適用されません。そして、次の基準に注目してください。

・第1小臼歯(前から4番目の歯)
・第2小臼歯(前から5番目の歯)

…基本的に、これらの歯にしか健康保険は適用されず、つまり歯の箇所が基準になっています。例外として、金属アレルギーの方のみさらに次の歯も健康保険適用の対象となります。

・第1大臼歯(前から6番目の歯)
・第2大臼歯(前から7番目の歯)
・第3大臼歯(前から8番目の歯)

…注意点として、金属アレルギーの方はこれらの歯の箇所も健康保険適用の対象となりますが、金属アレルギーであることを証明する検査や診断の結果、医師の紹介状の類が必要です。これらは全て患者さんに関係した基準ですが、さらに治療する側…つまり歯科医院側にも次の基準が定められています。

・厚生労働省に施設基準の届け出を行い、認可された歯科医院である
・歯科補綴治療に関する専門知識、及び3年以上の経験を持つ歯科医師が在籍している
・厚生労働省の定める歯科用CAD/CAM装置で製作する
・製作する歯科医技工所との連携がとれている

…これらの基準を満たした歯科医院でしか、健康保険適用のハイブリッドセラミックは希望できません。つまり健康保険適用のハイブリッドセラミックを希望する場合は、「セラミック治療に対応している」だけで歯科医院を選ぶことはできません。また、健康保険適用のハイブリッドセラミックは従来のものに比べて審美性と耐久性が劣ります。

自分に合った歯科医院の選び方

セラミックの費用や種類、健康保険適用のハイブリッドセラミック、これらのポイント以外で自分に合った歯科医院を選ぶには、次の点に注目すると良いでしょう。

・担当の歯科医との相性
・医療設備の充実
・院内の雰囲気

…また、治療後のケアをどのくらい大切にしている歯科医院なのかも重要なポイントで、これを大切にしていない歯科医院の場合は費用を支払ってそれで終わりです。一方、治療後のケアを大切にする歯科医院なら、治療後も歯科医に相談しやすくなります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミック治療を希望する時の歯科医院の選び方についてまとめます。

1. 歯科医院によって異なる点 :費用の違い、セラミックの種類の違い
2. 健康保険適用のハイブリッドセラミックを希望する場合 :基準を満たした歯科医院でなければならない
3. 自分に合った歯科医院の選び方 :担当の歯科医との相性、医療設備の充実などに注目すると良い

これら3つのことから、セラミック治療を希望する時の歯科医院の選び方について分かります。まとめると、セラミック治療をどの歯科医院で希望しても問題自体はないですが、取り扱うセラミックの種類や費用は歯科医院によって異なります。

ですからセラミックの種類にこだわり、費用も安くしたいなら複数の歯科医院で比較した方が良いでしょう。また健康保険適用のハイブリッドセラミックを希望する場合、その基準を満たした歯科医院でしか治療への対応はできません。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』