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歯科コラム

セラミックに共通するメリット、さらに種類ごとのメリットを分かりやすくまとめてください

2019年02月22日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。今回のテーマは「セラミックのメリット」です。セラミックのメリットは、大きく2つに分けることができます。

1つはどの種類のセラミックにも言えるメリット…言わばセラミック共通のメリットです。もう1つはセラミックの種類ごとのメリットで、…つまりその種類のセラミックにしかないメリットです。セラミック共通のメリットとセラミックの種類ごとのメリット、これらを分かりやすくまとめます。

セラミックに共通するメリット

まず、セラミックに共通するメリットですが、メリットの程はセラミックの種類によって差があります。例えば次の説明では審美性の高さを共通するメリットに挙げていますが、具体的な審美性の高さの程度はセラミックの種類によって差があるということです。

審美性が高い

セラミックの最大のメリットは審美性の高さです。銀歯と違ってセラミックは目立たず、パッと見ただけだと天然の歯と変わりない自然な白さをしています。もちろん、他の自分の歯に合わせてセラミックの色は細かく調整可能です。

二次虫歯を予防しやすい

セラミックは材質的に表面がツルツルしているため、プラークが付着しにくくなっています。また、歯としっかりと接着する上にサイズにおいて製作過程での誤差が生じにくく、そのため歯との間に隙間が生じることがほとんどありません。このため、二次虫歯を予防しやすいのです。

長持ちしやすい

セラミックは10年使用できるという意見もありますが、これについては断言できません。詰め物や被せ物の寿命は毎日のケアで大きく変わるため、寿命の長さは一概に回答できないのです。ただし、保険診療の銀歯に比べればセラミックは材質的に長持ちしやすくなっています。

金属アレルギーが起こらない(メタルボンドは除く)

セラミックは陶器ですから、金属である銀歯と違って金属アレルギーの方でも安心して使用できます。ただしこれについては全てのセラミックに共通しておらず、唯一メタルボンドのみ一部金属を使用しているため、このメリットが対象となるのはメタルボンド以外のセラミックです。

セラミックの種類ごとのメリット

次に挙げるのは、セラミックの種類ごとのメリットです。実際のセラミック治療の時にはセラミックの種類を選択することになるため、ここで挙げたメリットを参考にして自分に合ったセラミックを選びましょう。

オールセラミック

審美性も機能性も全ての種類のセラミックの中で最も高くなっており、特に審美性においては変色も起こらないため、年数が経過しても美しさを維持できます。このため仕様におけるデメリットは一切なく、敢えてデメリットを挙げるなら費用の高さです。

ハイブリッドセラミック

特徴で比較すれば、ハイブリッドセラミックは審美性も機能性も他の種類のセラミックに劣りますし、元々レジンにセラミックの微粒子を練り込んだタイプのものであるため、材質的にもレジンに近いです。目立った特徴がない分費用が安く、そのお手軽さがハイブリッドセラミックのメリットです。

メタルボンド

外見はセラミックですが中身のフレームに金属を使用しているため、セラミックでありながら金属の耐久性を兼ね備えているのがメリットです。例えセラミックが割れても、金属のフレームに問題がなければ修復も簡単にできます。

ジルコニアセラミック

人工ダイヤモンドのジルコニアを使用しているため、メタルボンド同様に耐久性の高さがメリットです。またメタルボンドと比較すると様々な点でメリットが多く、審美性の高さはジルコニアセラミックが上ですし、メタルボンドのように金属を使用していないため、金属アレルギーの方でも使用可能です。

おすすめのセラミックについて

メリットから判断してどの種類のセラミックがおすすめか?…それは患者さんの求めることによって異なります。単純に審美性や機能性など、いわゆる性能だけで判断すればそれはオールセラミック一択でしょうが、オールセラミックは費用が高いため、費用の安さを求める方にはおすすめできません。

費用の安さで判断するならハイブリッドセラミックですし、耐久性の高さで判断するならメタルボンドかジルコニアセラミックでしょう。セラミックに何を求めるのか?…その答えを出すことで、最も合うセラミックが分かります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックのメリットについてまとめます。

1. セラミックに共通するメリット :審美性が高い、二次虫歯を予防しやすい、長持ちしやすいなど
2. セラミックの種類ごとのメリット :オールセラミックの場合は「審美性も機能性も最も高い」など
3. おすすめのセラミックについて :審美性や費用など、何を重視するのかによって決まる

これら3つのことから、セラミックのメリットについて分かります。一方でデメリットについても触れておくと、セラミックのデメリットは費用の高さです。最も安いハイブリッドセラミックでも銀歯に比べると費用は高く、それはセラミックには健康保険が適用されないからです。最も、それに見合った価値があるのも事実ですから、その点は予算を考えて決断してください。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』