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歯科コラム

歯周病にかかりにくくするための日常生活でできる工夫があったら教えてください

2019年04月01日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。今回のテーマは「歯周病を予防するための生活習慣」です。歯周病は生活習慣病であり、すなわち生活習慣次第で発症しやすくもしづらくもなります。

歯周病の予防方法を考えた時、真っ先に連想するのは歯を磨くことだと思いますが、磨き方の工夫、さらに生活習慣を見直すことで予防効果は格段に高まります。一見無関係に思えることが、実は歯周病の予防につながることもあるのです。

疲労やストレスを解消する

疲労やストレスが蓄積されると、身体の免疫力が低下して細菌に感染しやすくなり、身体が元気な時よりも疲れている時の方が風邪を引きやすいのはそのためです。そして、歯周病もまた細菌の感染によって発症する病気です。

つまり、疲労やストレスが蓄積されると歯周病にもかかりやすくなるわけで、これらを定期的に解消して身体の免疫力を高めることが歯周病の予防にもつながります。理想はこれらの蓄積を避けることですが、それは難しいと思うので解消することを考えましょう。

タバコを吸わない

喫煙が身体の健康に害をもたらすことは周知の事実ですが、口腔内の健康においてもそれは同じです。ニコチンの影響で身体の免疫力が狂わされることで細菌に感染しやすくなりますし、タールの付着によってプラークも付着しやすくなってしまいます。

また、歯周病にかかると歯肉が腫れますが、喫煙していると見た目上そうならないため、歯周病を自覚できず進行させてしまう可能性が高くなります。このため、タバコを吸わないことが歯周病の予防につながります。

食生活を改善する

意識すべき点は、食べすぎないことと栄養バランスに注意することです。食べすぎると余分な糖を摂取してしまい、それが消費できないことで肥満につながります。また、栄養を偏らせずにバランスよく摂取することも大切です。

最も、この説明だとまるで糖尿病の予防方法のように思えるでしょうが、実はそのとおりです。糖尿病と歯周病の関係は以前から指摘されており、糖尿病にかかってしまうと歯周病にもかかりやすいため、つまり糖尿病を予防することが歯周病の予防にもつながるということです。

定期検診を受ける

歯科医院では症状を治すための治療だけでなく、予防するための治療を受けることもできます。定期検診の歯のクリーニングではプラークを綺麗に除去できますし、今回のテーマでもある生活習慣改善のための具体的なアドバイスも貰えます。

さらにブラッシング指導によって毎日の歯磨きの効果が高まり、いずれも歯周病の予防につながります。また、定期検診を受けていれば歯周病にかかったとしても検診時に発見できるため、文字どおり定期的に受診することで歯周病を早期発見して重症化を防げます。

デンタルフロスや歯間ブラシを使う

歯磨きにおいて大切なのは頻度よりも精度です。1日3回歯磨きしてもその歯磨きの精度が低ければ歯周病の予防は難しいですが、1日1回の歯磨きだとしてもその歯磨きの精度が高ければ歯周病の予防は可能です。

歯磨きの精度を高めるには正しい歯の磨き方を覚える必要がありますが、それだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを使うことも効果的です。使うのは1日1回で良いので、これらを使えばプラークの除去率が2割以上高まります。

適度に水分補給する

適度に水分補給すれば身体の水分量は充分満たされるため、唾液の分泌量が抑制されることがありません。そして、唾液の分泌量が充分になることで歯周病を予防しやすくなります。と言うのも、唾液は細菌を流す役割を担っているからです。

一方、唾液の分泌量が低下すると口の中が乾燥状態になりますから、酸欠の環境を好む嫌気性菌の働きが活発になってしまいます。嫌気性菌は歯周病の原因菌でもあるため、働きが活発になれば歯周病にもかかりやすくなるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病を予防するための生活習慣についてまとめます。

1. 疲労やストレスを解消する :身体の免疫力低下を防ぎ、細菌(歯周病の原因菌)に感染しにくくする
2. タバコを吸わない :喫煙は歯周病にかかるリスクだけでなく重症化するリスクも高まる
3. 食生活を改善する :糖尿病を予防することは食生活の予防につながる
4. 定期検診を受ける :歯周病の予防効果だけでなく早期発見によって重症化を防げる
5. デンタルフロスや歯間ブラシを使う :プラークの除去率を高める
6. 適度に水分補給をする :唾液の分泌量を高めて細菌を流す

これら6つのことから、歯周病を予防するための生活習慣について分かります。いくら予防してもすぐ歯周病にかかるのであれば、それは日常生活の過ごし方…つまり生活習慣に問題があるのかもしれません。確かに歯磨きは歯周病を予防する上で大切ですが、あくまでそれは基本です。予防効果を高めるには日常生活を見直して生活習慣の改善をしなければなりません。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』