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歯科コラム

セラミックではなく銀歯にすることにメリットはありますか?

2019年07月15日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「セラミックと銀歯の比較」です。
最近はセラミック治療が人気ですから、銀歯ではなくセラミックをすすめる歯科医院も多いですね。

実際、セラミックは審美性においても機能性においても質が高く、
銀歯にはないメリットが多々あることも事実です。では、銀歯には何もメリットがないのでしょうか。
ここでは、主流のセラミックではなく敢えて銀歯にするメリットについて考えていきます。

銀歯にするメリット

銀歯にすることのメリットとしては、次のことが挙げられます。

費用が安い

これが銀歯にする最大のメリットではないでしょうか。
確かに銀歯は審美性でセラミックに劣りますし、機能性においても劣っています。
ただし健康保険が適用されるため、費用はセラミックに比べて遥かに安くなっているのです。

対応する歯科医院を探しやすい

今では多くの歯科医院がセラミック治療に対応しているものの、
数で比較すれば現状やはり銀歯に対応している歯科医院が多いでしょう。
このため、セラミックを希望する場合に比べて、銀歯を希望する場合は対応する歯科医院を探しやすいのです。

強度が高い

単純な強度で比較すれば、陶器のセラミックよりも金属の銀歯の方がそれは高く、
そのため銀歯なら噛む力が強い奥歯でも安心して使えます。
最も、セラミックの中には強度の高さを特徴としたものもあり、これは銀歯ならではのメリットとは言えません。

銀歯にするデメリット

メリットがある一方で、銀歯には次のデメリットがあることも忘れてはいけません。

審美性が低い

いわゆる見た目の悪さで、銀歯よりセラミックを希望する人の理由の大半はこれでしょう。
銀歯は人工物としての最低限の性能だけを備えており、極端に言えば審美性は無視されたものです。
最も、だからこそ健康保険が適用されるわけですが、審美性の低さは確かなデメリットと言えるでしょう。

虫歯が再発しやすい

銀歯は元々歯と接着しないため、専用の接着剤を使って処置してあります。
このため劣化すると接着が剥がれてしまいますし、銀歯にもプラークは付着します。
そこで問題となるのが虫歯の再発で、銀歯は虫歯の再発が起こりやすいデメリットがあるのです。

金属アレルギーの人は使用できない

銀歯は文字どおり金属ですから、金属アレルギーの人は使用できません。
実際、銀歯は長く使用していると金属イオンが溶け出してしまうのです。
費用の安さから万人向けのイメージの銀歯ですが、実は金属アレルギーの人は使用できないのです。

セラミックが人気の理由

セラミックが人気の理由は、銀歯のデメリットが全て解消されているためです。
まず審美性ですが、セラミックはただ白いだけでなく天然の歯の白さを再現しており、
また自分の歯の色に合わせた調節も可能なため、人工物と感じさせない自然な見た目の美しさを誇ります。

次に虫歯の再発の問題ですが、セラミックは素材的に表面がツルツルしており、
そのためプラークが付着しにくくなっているのです。
さらに接着の力も強く、銀歯に比べて虫歯の再発が起こりにくくなっています。

最後に金属アレルギーについてですが、陶器であるセラミックなら金属アレルギーは起こりません。
ただしこれについては注意が必要で、セラミックの中には一部金属を使用したものもあり、
そのため全ての種類のセラミックがこのメリットに該当するわけではないのです。

銀歯とセラミックはどちらがおすすめか

みなさんが最も気になるのは、最終的に銀歯とセラミックではどちらがおすすめなのかという点だと思います。
これについてお答えすると、審美性や機能性を考えると間違いなくセラミックがおすすめですし、
特に虫歯の再発を予防しやすい点から、歯の将来を考えた場合もやはりセラミックがおすすめです。

しかし一概にそうとは言えず、なぜなら患者さんの求める要望はその人によって違うからで、
例えば費用の安さを重視するのであれば、それは銀歯がおすすめとなるでしょう。
逆に言えば、費用にこだわらない人なら間違いなくセラミックがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックと銀歯の比較についてまとめます。

1. 銀歯にするメリット :費用が安い、対応する歯科医院を探しやすい、強度が高い
2. 銀歯にするデメリット :審美性が低い、虫歯が再発しやすい、金属アレルギーの人は使用できない
3. セラミックが人気の理由 :銀歯のデメリットが全て解消されている
4. 銀歯とセラミックはどちらがおすすめか :費用の安さを最優先しないのであればセラミックがおすすめ

これら4つのことから、セラミックと銀歯の比較について分かります。
銀歯には費用の安さという目立つメリットがありますが、逆に言えば目立つメリットはそのくらいであり、審美性や機能性を含めて考えるとメリットが多いのはセラミックです。
このため、費用の安さを最優先する考えでなければセラミックをおすすめしますし、
ハイブリッドセラミックや医療費控除の利用など、セラミックの費用を安く抑える方法もあります。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』