歯科コラム
ジルコニアセラミックとメタルボンドではどちらがおすすめですか?
2019年07月19日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「ジルコニアセラミックとメタルボンド」です。
セラミック治療で使用するセラミックには複数の種類があり、患者さんは好きなタイプのものを選択できます。
それぞれセラミックには共通する特徴に加えて独自の特徴がありますが、
そんな中でよく比較対象となるのがジルコニアセラミックとメタルボンドです。
そこで、ここではジルコニアセラミックとメタルボンドの比較を分かりやすく説明します。
ジルコニアセラミックとメタルボンドが比較される理由
セラミックは審美性が高く、また二次虫歯になりにくいなど機能性が高いのも特徴です。
一方で欠点として挙げられるのが耐久性であり、陶器であるセラミックの強度を心配する声もあります。
セラミックの耐久性は充分なものの、確かに強い力で噛んでしまうと欠けや割れが起こるのも事実なのです。
このためセラミックは耐久性が欠点とされていますが、
そんなセラミックの欠点を解消しているのがメタルボンドとジルコニアセラミックになります。
これらはいずれも耐久性の高さという同じ特徴があり、そのため比較されるケースが多いのです。
ジルコニアセラミックの特徴
ジルコニアセラミックは人工ダイヤモンドを使用しており、そのため耐久性が高くなっています。
硬すぎると表現できるほど硬く、奥歯でも安心して使えるタイプでしょう。
また審美性にもこだわっており、オールセラミックに次ぐ美しさを誇っています。
欠点を挙げるとすれば二点、一つはセラミックの種類の中でも費用が高いこと、
もう一つはジルコニアセラミックを取り扱っている歯科医院が少ないことでしょう。
ちなみに二つ目の欠点について補足すると、これはジルコニアセラミックが新しく登場したタイプのためです。
メタルボンドの特徴
メタルボンドは金属のフレームにセラミックを焼き付けたタイプで、そのため金属と同じ耐久性になっています。
仮に割れた場合もフレームが無事なら修復は容易であり、修理のしやすさもメリットと言えるでしょう。
ただし、ジルコニアセラミックと比較すると劣る点が二つあります。
一つは審美性の問題で、メタルボンドは見る角度によっては金属が見えてしまいますし、
劣化することでセラミックが剥がれ、金属が露出してしまうこともあるのです。
もう一つの欠点は金属を使用していることで、メタルボンドは金属アレルギーの対象になります。
どちらのセラミックがおすすめか
これは一概に断言できず、患者さんの要望次第でジルコニアセラミックにもメタルボンドにもなるでしょう。
例えば、より高い審美性にこだわるならジルコニアセラミックがおすすめですし、
少しでも費用を安く抑えたいならメタルボンドがおすすめです。
また、金属アレルギーの人の場合は必然的にジルコニアセラミックがおすすめになるでしょう。
つまり、「ジルコニアセラミックとメタルボンドはどちらがおすすめか?」の回答は、
「耐久性の高さ以外に何を求めるか?」の回答によって決まります。
その他のセラミックの選択肢
もちろん、ジルコニアセラミックとメタルボンド以外のセラミックにする選択肢もあります。
他のセラミックにはオールセラミックとハイブリッドセラミックがあり、
どちらも耐久性の高さを特徴とはしていないものの、使用する点で不自由さはないでしょう。
オールセラミック
文字どおり100%セラミックでできており、実は100%セラミックなのはこのオールセラミックのみです。
このためオールセラミックはセラミックの中で最も美しく、さらに機能性においても優れています。
技術の向上でひと昔前のセラミックよりも頑丈になっており、奥歯でも問題なく使用できるでしょう。
ハイブリッドセラミック
レジンにセラミックの微粒子を練り込んであり、素材としてレジンとセラミックの中間に位置するタイプです。
レジンが混ざっていることで年数が経過すると変色しますし、元の審美性も他のセラミックに劣ります。
ただしその分費用が安く、高額とされるセラミックの中でお手軽さがメリットです。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、ジルコニアセラミックとメタルボンドについてまとめます。
1. ジルコニアセラミックとメタルボンドが比較される理由 :どちらのセラミックも耐久性の高さが特徴のため
2. ジルコニアセラミックの特徴 :耐久性に加えて審美性も高いが、取り扱う歯科医院が少なく費用も高く
3. メタルボンドの特徴 :金属を使用していることで耐久性が高いが、金属アレルギーの対象になる
4. どちらのセラミックがおすすめか :患者さんが何を求めるか、重視するポイントで決まる
5. その他のセラミックの選択肢 :オールセラミック、ハイブリッドセラミックにする選択肢もある
これら5つのことから、ジルコニアセラミックとメタルボンドについて分かります。
まとめると、それぞれのセラミックはどちらも耐久性の高さが特徴です。
その他の特徴を比較するとジルコニアセラミックはメタルボンドよりも美しく、ただ一方で費用は高くなります。
メタルボンドはジルコニアセラミックより費用が安いものの、審美性でジルコニアセラミックに劣りますし、
そもそも金属アレルギーの人にはメタルボンドは使用できません。
どちらもメリットとデメリットがあり、そのため何を重視するのかでおすすめのセラミックが決まります。
月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』