歯科コラム
ホワイトニングと歯の健康
2019年10月01日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「ホワイトニングと歯の健康」です。
白くて美しい歯と変色して黄ばんだ歯、どちらが健康に見えるかは言うまでもありません。
当然白くて美しい歯の方が健康に見えますが、ではホワイトニングすれば歯は健康になるのでしょうか。
しかし、そう期待する意見がある一方で、
薬剤の影響で歯が不健康になるのではないかと不安に思う人もいます。
そこで、ここではホワイトニングと歯の健康についてお話していきます。
ホワイトニングに歯を健康にする効果はない
まず、ホワイトニングに歯を健康にする効果はなく、
これはホワイトニングが100%審美治療であることからも想像できますね。
そもそも「白い歯=健康」とは限らず、例え変色していてもそれが虫歯を意味しているわけではないのです。
しかし、いくら健康だとしてもやはり歯が変色しているのは見栄えが悪く、
それを改善して歯を白くするための方法がホワイトニングになります。
つまり、ホワイトニングは歯を白くする効果はあっても、歯を健康にする効果はないのです。
歯を健康にする治療の数々
ホワイトニングに歯を健康にする効果はないものの、
歯科の治療全てを基準に考えれば歯を健康にする治療はいくつかあります。
具体的には次の治療が挙げられますが、いずれもホワイトニングとは無関係なものばかりです。
歯のクリーニング
プラークを除去して歯をツルツルの状態にします。
ちなみに歯の表面が着色している場合などは、ホワイトニングではなく歯のクリーニングで対処できます。
スケーリング
プラークが石灰化した歯石を除去します。
歯石は口臭や歯周病の原因となるため、それを除去することは歯周病予防につながります。
ブラッシング指導
正しい歯の磨き方を覚えるためのものです。
歯ブラシのチョイスの仕方、持ち方、磨き方、これらを細かく分かりやすく指導します。
…歯を健康にする治療にはこのようなものがあり、
希望する場合は定期検診や予防歯科を受診することでこれらの治療を受けられます。
ホワイトニングで歯は不健康にはならない
ホワイトニングが不健康だと不安視している人は、おそらく痛みと過酸化水素を理由にしていると思います。
確かに、ホワイトニングをすると痛みを感じる人がいますし、
ホワイトニングをする上では過酸化水素を含んだ薬剤を使用します。
健康なら痛みを感じるはずはなく、ホワイトニングで痛みを感じるということはホワイトニングに問題がある、
さらに濃度によって劇物に指定される過酸化水素は、歯に有害ではないかと不安になるのでしょう。
しかし、この点についても問題なく、ホワイトニングが歯を不健康にすることはありません。
ホワイトニングが歯を不健康にすると不安な人へ
「ホワイトニングが歯を不健康にすることない」と言っても、それだけでは安心できない人もいるでしょう。
そこで、ホワイトニングが歯を不健康にすると考えられる理由と、それが問題ないと言える解説をまとめます。
ホワイトニングで歯が痛むのはなぜ?
ホワイトニングで歯が痛むのは、知覚過敏が原因です。
エナメル質が傷ついている場合、その箇所は象牙質が露出しており、刺激に対して敏感になります。
そして、ホワイトニングの薬剤が刺激となって知覚過敏が起こり、歯が痛む、もしくはしみるのです。
過酸化水素は歯にダメージを与えない?
日本人の歯はエナメル質が薄く、その点を考えると過酸化水素の濃度が35%を超えるとダメージとなります。
このため、一般的にホワイトニングでは過酸化水素の濃度は30%程度になっており、
さらに施術の時間も考慮することで歯にダメージを与えないようにしています。
ホワイトニングしても歯の色が元に戻るのはなぜ?
これは仕方のない問題で、健康・不健康とは一切関係ありません。
ホワイトニングではエナメル質を構造変化させますが、時間が経つとエナメル質は元の形に戻ろうとします。
いわゆる後戻りの現象で、そもそもホワイトニングには永続的な効果はないのです。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングと歯の健康についてまとめます。
1. ホワイトニングに歯を健康にする効果はない :ホワイトニングは審美治療。歯を健康にする効果はない
2. 歯を健康にする治療の数々 :歯のクリーニングやスケーリングなどがあるが、ホワイトニングとは無関係
3. ホワイトニングで歯は不健康にならない :ホワイトニングをして歯が不健康になる心配はない
4. ホワイトニングが歯を不健康にすると不安な人へ :過酸化水素は安全性を考えて濃度を設定してある
これら4つのことから、ホワイトニングと歯の健康について分かります。
ホワイトニングをすれば歯は白く美しくなりますが、イコール健康になったわけではありません。
ですから、いくら歯が白くてもケアを怠れば虫歯や歯周病になりますし、
こうした病気になってしまうと、いくら歯が白くても本当に美しいとは言えないですよね。
このため、ホワイトニング関係なく虫歯や歯周病の予防は依然徹底してください。
月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』