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歯科コラム

変色している子供の歯を何とかしてあげたい。子供でもホワイトニングできますか?

2019年10月08日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「ホワイトニングをおすすめできないケース」です。
審美治療を美しさが手に入る反面、方法を間違えると身体の健康に害をもたらします。

例えば美容整形の場合、信頼できる医師でなければ思わぬ事故が起こることもあるでしょう。
ホワイトニングもその例外ではなく、だからこそリスクが発生する人にすすめることはできません。
例えば子供の場合がそれに該当しますし、他にもホワイトニングをすすめられないケースがあります。

子供のホワイトニング

いくら患者さんが希望しても、子供にホワイトニングをすすめる歯科医はまずいないでしょう。
子供は歯や顎の成長期であり、知ってのとおり乳歯は永久歯に生え変わります。
歯の表面、歯の根、いずれも未完成の状態であり、この状態でホワイトニングするのはリスクが高いのです。

なぜなら、ホワイトニングをする場合は過酸化水素・過酸化尿素を含んだ薬剤を使用しますが、
これらは刺激の強い劇物であり、成長期の歯にとってはむしろダメージになってしまいます。
仮に永久歯が生えそろっていても成長期である以上それは変わらず、ホワイトニングはおすすめできません。

ホワイトニングができる年齢

ホワイトニングの可否の基準となる明確な年齢制限はなく、そのため歯科医によって見解は異なります。
ただ、成長期が原因でホワイトニングできないことを考えると、
それが終わる…つまり成長期が終わる18歳を目安にホワイトニングを受け付けているケースが多いですね。

ただ、成長期には個人差がありますし、ホワイトニングしたい理由にも事情があると思います。
例えば中学生の子供が芸能活動をしている場合など、どうしてもホワイトニングしたい、
なおかつホワイトニングしても問題ないと判断した場合、相談を受け付ける歯科医もいるでしょう。

ホワイトニングの効果がないケース

子供のように安全性を考えてホワイトニングできないのではなく、
効果の有無から判断してホワイトニングできないケースもあり…つまりそれは効果がないケースです。
次のケースでは、いずれもホワイトニングしても白くできず、効果がないという意味でおすすめできません。

神経を失って変色した歯

虫歯の影響などで神経を失った歯は黒く変色します。
このケースの変色はホワイトニングしてもほとんど白くなりません。

テトラサイクリンで変色した歯

ひと昔前、子供の風邪薬にはテトラサイクリンと呼ばれる抗生物質が含まれており、今でも使用されています。
テトラサイクリンは歯が変色することがあり、この変色はホワイトニングしてもほとんど白くなりません。

人工物

例えば、詰め物や被せ物、入れ歯やブリッジやインプラントです。
ホワイトニングは人工物を白くできないため、これらを白くしたい場合は受け付けできません。

…このようなケースではいずれもホワイトニングでは白くできず、別の方法での対処となります。
テトラサイクリンで変色した歯などは歯のマニュアルに相当するホワイトコート、
銀歯などの人工物はセラミック治療をすることで白くできます。

ホワイトニングをおすすめできないケース

子供にホワイトニングはおすすめできませんが、
大人であっても次のケースに該当する場合はやはりホワイトニングはおすすめできません。

妊娠中の女性

ホワイトニングの薬剤がお腹の胎児に影響を及ぼすかどうか、現状ではまだ解明されていません。
つまり、影響を及ぼす可能性がゼロとは言い切れず、そのためホワイトニングはおすすめできません。

授乳中の女性

ホワイトニングの薬剤が母乳に影響を及ぼすかどうか、現状ではまだ解明されていません。
これも、影響を及ぼす可能性がゼロと言い切れないため、やはりホワイトニングはおすすめできません。

虫歯や歯周病がある人

虫歯や歯周病がある人はホワイトニングできません。
ただ、これらを治療した後なら問題なく行えますし、まずは虫歯や歯周病の治療が優先となります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングをおすすめできないケースについてまとめます。

1. 子供のホワイトニング :成長期の歯に対してホワイトニングの薬剤はダメージとなる
2. ホワイトニングができる年齢 :明確な基準は定められていないが、一般的には成長期の終わる18歳
3. ホワイトニングの効果がないケース :神経を失って変色した歯、テトラサイクリンで変色した歯、人工物
4. ホワイトニングをおすすめできないケース :妊娠中の女性、授乳中の女性、虫歯や歯周病がある人

これら4つのことから、ホワイトニングをおすすめできないケースについて分かります。
矯正なども審美目的を兼ねていますが、ただ矯正の場合は歯の健康にもプラスとなる治療です。
一方、ホワイトニングは完全な審美治療であり、歯の健康とは一切無関係な治療です。
このため、ホワイトニングは焦って行う必要はないですし、まだ子供なら18歳になるのを待ち、
それからホワイトニングした方が確実にリスクをなくせるでしょう。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』