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歯科コラム

急な歯の痛みへの対処として、効果的な応急処置の方法を知りたいです

2019年12月02日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「歯が痛くなった時の応急処置」です。
歯の痛みは突然起こるもので、そのタイミングによっては辛い時間を過ごさなければなりません。

「歯が痛い時は歯科医院に行きましょう」は基本ですが、
それは歯科医院に行ける時間帯に歯が痛くなることが前提になるでしょう。
歯科医院に行けない時間に歯が痛んだ時のため、痛みを解消する応急処置を知っておくと良いでしょう。

頬側から冷やす

痛みを抑えるため、「冷やす」と「温める」で悩む人は多いと思います。
どちらが正しいのかは身体の箇所によって異なりますが、歯の痛みの対処で正しいのは「冷やす」です。
ただし、患部を直接冷やすと強い刺激になるため、頬側から冷やすようにしてください。

方法としては水で濡らしたタオルを頬にあたる、解熱用のシートを頬に貼るなどが効果的で、
しばらく冷やすことで歯の痛みが軽減されるでしょう。
冷やすのは歯の痛みを抑える基本の方法なので、ぜひ覚えておくと良いですね。

痛み止めを飲む

要するに鎮痛剤の使用ですが、これは歯科医院で処方されたものに限らず、
効果に「歯痛」の記載があればドラッグストアで販売されているものでも構いません。
ただし、痛み止めに即効性はないため、効果が出るまでには少々時間がかかります。

また、歯の痛みによっては痛み止めでは抑えきれない場合もあり、
例えば神経まで進行してズキズキと痛む虫歯だと、完全に痛みを抑えるのは不可能でしょう。
使用の注意を必ず読み、決められた頻度と量を飲むことを守ってください。

正露丸を詰める

薬を飲む点で痛み止めを飲むことと同じですが、別に紹介したのは正露丸の使用方法が特殊だからです。
腹痛時に飲むイメージが強い正露丸ですが、歯痛の軽減にも効果があり、
ただ歯痛の場合の使用方法は「飲む」ではなく「詰める」になります。

正露丸は粘土状の固さのため、患部に押し込めば詰めることができるのです。
これが正しい使用方法であり、効果としては痛み止めを飲むよりも早く効くでしょう。
詰めた正露丸はそのままにしておけば、時間の経過で唾液によって自然に溶けていきます。

ぬるま湯でうがいをする

うがいをする時の注意点は2つあり、1つはぬるま湯でうがいをすることです。
冷水でのうがいは患部に刺激となり、知覚過敏の場合は逆に痛みが増してしまいます。
熱めのお湯も虫歯の進行度によっては逆効果のため、ぬるま湯でのうがいを心掛けてください。

もう1つの注意点はうがいの仕方で、中には強いうがいをする人がいるのですが、
これもまた患部にとって刺激が強すぎますし、それ以前に傷つけてしまう可能性もあります。
このため、歯が痛む時のうがいは「ぬるま湯で丁寧なうがいを繰り返す」が正しい方法です。

救急センターを利用する

小さな子供がいる人は、夜の急な発熱で救急センターに行った経験がある人も多いでしょうが、
こうした救急センターは歯科においても存在しており、もちろん大人でも利用可能です。
夜遅い時間に歯が痛んだ時は、そんな救急センターを利用するのも良いでしょう。

最も、痛みの原因が何であれ、一度の診察で治療を終えることは不可能でしょうから、
救急センターで行えるのは応急処置であり、後日歯科医院での本格的な治療が必要になります。
「〇〇(地域)、歯科、夜間、救急」などでネット検索すれば、最寄りの救急センターが簡単に見つかるでしょう。

患部の汚れを取る

食べカスが詰まることは、単に歯の衛生面の問題だけでなく痛みを引き起こす原因にもなります。
これはフードインパクションと呼ばれる症状で、歯に食べカスなどが詰まることで起こるものであり、
歯ブラシやデンタルフロスで汚れを取り除いて対処してください。

また、この時患部を傷つけてはいけないので、ゴシゴシと強く磨いてはいけません。
フードインパクションはその状態が長く続くと歯槽骨の破壊などが起こるため、
食事中に食べ物が詰まった時には痛みを感じる前に必ず除去しておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯が痛くなった時の応急処置についてまとめます。

1. 頬側から冷やす :濡れタオルをあてる、解熱用のシートを貼るなどして頬側から冷やす
2. 痛み止めを飲む :効果に「歯痛」の記載があれば、市販のものでも構わない
3. 正露丸を詰める :患部に押し込んで詰める。痛み止めを飲むよりも早く効果が出る
4. ぬるま湯でうがいをする :強いうがいではなく、丁寧なうがいを何度も繰り返す
5. 救急センターを利用する :「〇〇(地域)、歯科、夜間、救急」などのキーワードでネット検索して探す
6. 患部の汚れを取る :食べカスが詰まることで痛みを感じるケースもある

これら6つのことから、歯が痛くなった時の応急処置について分かります。
これらの方法を覚えると同時に知っておかなければならないのは、
どの方法においてもそれは単に応急処置であるということです。
治療としての効果はなく、そのため痛みがおさまったとしても後日必ず歯科医院に行きましょう。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』