歯科コラム
ホワイトニング後、歯の白さはどのくらい持続できますか?
2019年12月23日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「ホワイトニングの持続期間」です。
ホワイトニングで歯を白くした場合、その効果は永久ではありません。
元の色に戻ってしまう…つまり後戻りが起こるのですが、ではどのくらい効果を維持できるのでしょうか。
これについてはホワイトニングの方法によって答えは異なり、
そこでオフィスホワイトニング、ホームホワイト、デュアルホワイトニングの持続期間をまとめます。
後戻りが起こる理由
ホワイトニングは、エナメル質の構造を変化させて歯を白く見せているのが仕組みです。
これは歯を動かす矯正にも言えることですが、歯においては位置にしても構造にしても、
元の状態を治療によって変化させた場合、やがて歯は少しずつ元の状態に戻ろうとします。
矯正では動かした歯が元の位置に少しずつ戻ろうとしますし、
ホワイトニングでは構造変化させたエナメル質が元の構造に戻ろうとするのです。
そして、エナメル質が元の構造に戻ることで効果が失われ、後戻りが起こってしまいます。
オフィスホワイトニングの持続期間
一般的なケースで言えば、オフィスホワイトニングの持続期間は長くて6ヶ月ほどになり、
早い人だと3ヶ月ほどで後戻りが起こり出し、この差は個人差によるものです。
最も、ホワイトニングの後戻りに対しては、治療を重ねることで容易に対処できます。
その都度の通院の手間や治療を行うための費用はかかりますが、
定期的にホワイトニングすることで後戻りを防いで白さを維持できるのです。
また、重ねてホワイトニングをする場合は最初の時に比べて治療も短時間ですみます。
ホームホワイトの持続期間
一般的なケースで言えば、ホームホワイトの持続期間はおよそ1年になりますが、
個人差によって長い人だと2年ほど白さを維持できるケースもあります。
持続期間で比較すれば、オフィスホワイトニングよりもホームホワイトが優れているように思うでしょう。
ただし一概にそうとは言い切れず、ホームホワイトは歯が白くなる…つまり効果が出るまでに時間がかかり、
その分薬剤が歯に深く浸透するため持続期間が長くなるのです。
これは、オフィスホワイトニングと全く逆の特徴になっています。
デュアルホワイトニングの持続期間
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトを併用した方法であり、
そのためそれぞれのホワイトニングの長所を活かした最も効果の高い方法です。
まず持続期間ですが、これはホームホワイトニングの長所を活かしているため1年~2年になります。
さらにオフィスホワイトニングの長所を活かして、歯が白くなるまでの期間も短いですし、
白さの限界値も高くそのためより歯を白くすることが可能です。
ただし効果が高いことで費用も高く、デュアルホワイトニングは白さにとことんこだわる人向けの方法でしょう。
持続期間に差がある理由
ホワイトニングの方法によって持続期間に差があるのは、個人差ではなく薬剤の濃度の調節が理由です。
オフィスホワイトニングは歯科医院で医師の施術によって行いますから、
当然高濃度の薬剤を使用でき、そのため早く歯が白くなります。
しかし、薬剤の歯への浸透はそれほど深くなく、短期間で歯が白くなる一方で後戻りも早いのです。
一方で、ホームホワイトは患者さんが自宅でホワイトニングするため、
安全性を考慮して薬剤の濃度がオフィスホワイトニングの場合に比べて薄くなっています。
このため効果が出るまでに時間がかかるのですが、ただしその分薬剤が歯に深く浸透するのです。
ですからオフィスホワイトニングに比べて持続力が長くなり、
こうした理由からオフィスホワイトニングとホームホワイトで持続力に差が出るのです。
持続期間を長くするコツ
大幅な変化は望めませんが、ホワイトニングの持続力をできるだけ高めるコツがあります。
次のことを意識すれば、従来に比べて白さを維持しやすくなるでしょう。
色の濃い飲食物を避ける
タバコを吸わない
…コーヒーやワインなど、色の濃い飲食物は歯の表面を変色させる原因になりますし、
喫煙もヤニによって歯の変色を引き起こします。また、喫煙は歯の健康自体に害をもたらし、
例えば歯周病になるリスクを高めてしまう上、発症時も重症化しやすくなります。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングの持続期間についてまとめます。
1. 後戻りが起こる理由 :エナメル質を構造変化させているため、それが戻の構造に戻ってしまう
2. オフィスホワイトニングの持続期間 :3ヶ月~6ヶ月。持続期間が短いが歯が白くなるまでの時間は短い
3. ホームホワイトニングの持続期間 :1年~2年。持続期間が長いが歯が白くなるまでの期間も長い
4. デュアルホワイトニングの持続期間 :ホームホワイトと同じだが、歯が白くまでの時間も短い
5. 持続期間に差がある理由 :安全性の理由から、それぞれのホワイトニングでは薬剤の濃度が異なる
6. 持続期間を長くなるコツ :色の濃い飲食物を避ける、タバコを吸わない
これら6つのことから、ホワイトニングの持続期間について分かります。
どの方法にしても後戻りは起こりますが、重ねてホワイトニングすることで白さは維持できます。
このため、後戻りは起こるもののその対処は可能と考えれば良いでしょう。
また、ホワイトニングは持続期間だけでなく、効果が出るまでの時間にも方法によって差があります。
月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』