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歯科コラム

高齢になって歯を失わないために、若い頃からできることは何がありますか?

2020年02月22日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「歯を失わないためにできること」です。
高齢になると歯を失ってしまう人がいますが、歯を失うことは生活に大きな支障をもたらします。

歯を失えば見た目が悪くなりますし、食事を楽しむこともできません。入れ歯にすると感覚は天然の歯と全く違いますし、インプラントにするにしても負担の大きな治療です。そう考えると、将来歯を失わないために若い頃から対策を考えておかなければなりません。

矯正治療

歯並びが悪い人は、若いうちに矯正治療で改善しておくことをおすすめします。最も、矯正治療は審美が目的で健康とは無関係に思う人もいるかもしれません。確かに、矯正治療は審美目的を兼ねていますが、歯の健康においてもプラス効果をもたらします。

歯並びが綺麗になれば歯が磨きやすくなり、歯磨きの精度が高まって虫歯や歯周病を予防できるでしょう。さらに、歯と歯が重なることがなくなれば、そこに細菌が溜まってしまう問題も起こりません。また、出っ歯の場合はぶつけた衝撃で歯が折れることもあり、矯正治療を行えばそのような事故も防げます。

定期検診の受診

虫歯や歯周病になると最終的に歯を失いますが、ただ早期治療すればそのような心配はありません。しかし虫歯も歯周病も初期段階に至っては目立った自覚症状がなく、そのためある程度進行してから発症に気づく人がほとんどです。

これでは早期治療は不可能ですから、対策として定期的な検診を受けるようにしてください。定期検診では口腔内の健康状態を確認するため、本来なら自覚できない虫歯や歯周病も発見できます。そうすれば早期治療も可能となりますし、定期検診を受けること自体が虫歯や歯周病の予防効果を高めます。

デンタルフロスを使った歯磨き

歯の健康を維持する基本は虫歯や歯周病を予防することであり、そのために必要なのは毎日の歯磨きです。とは言え、歯磨きはただ磨くだけでは効果が不充分、そこに求められるのは磨き残しの少ない精度です。最も、ブラッシングだけの歯磨きでは磨き残しが多くなり、数値で言えば4割近くの磨き残しが発生します。

そこで、歯磨きする時にはデンタルフロスを使って磨きましょう。使うタイミングは1日1回の夜の歯磨きの時だけで構いません。デンタルフロスを使えば歯と歯の隙間も綺麗に磨けますから、磨き残しも2割程度まで減らせます。

生活習慣の改善

日常生活の中で疲労やストレスが溜まると、特に歯周病が発症しやすくなります。それもそのはず…歯周病は生活習慣病であり、日常生活の中に発症の要因がいくつも潜んでいるのです。例えば、喫煙することはその行為だけで歯周病になるリスクを高め、さらに重症化もしやすくなります。

また、疲労やストレスが溜まってしまうと身体の免疫力が低下して、細菌に感染しやすくなるのです。歯周病は細菌の感染によって起こる病気ですから、免疫力低下は発症のリスクを高めてしまうでしょう。つまり、生活習慣の改善は身体の免疫力を高めることになり、それは虫歯や歯周病を予防することになります。

セラミック治療

現在詰め物や被せ物を使用している人は、その素材をセラミックにすることをおすすめします。
一度虫歯治療した歯が再度虫歯になることを二次虫歯と呼びますが、虫歯と治療の繰り返しを行っていてはいずれ必ず歯は失われてしまいます。

特に銀歯はプラークが付着しやすく、また接着も剥がれやすいため二次虫歯が起こりやすいのです。その点、セラミックは表面がツルツルしているためプラークが付着しにくく、また接着もしっかりしているため隙間も発生しづらく、これらの理由から二次虫歯を予防しやすくなります。

6. 食生活の見直し

虫歯を予防するには歯磨きも大切ですが、食生活の見直しも同様に大切です。例えば、頻度の高い間食や糖の摂取はいずれも虫歯になるリスクを高めますし、ダラダラと時間をかけて食事することも歯の脱灰が長くなるため、それもまた虫歯になるリスクを高めます。

さらに、食事の時によく噛むことも大切で、これは唾液の分泌が関係してくる問題です。唾液は噛めば噛むほど多く出る上、唾液には細菌を流す役割もあります。ですから、最も虫歯になりやすいタイミングである食事中は、よく噛んで唾液の分泌を促す必要があるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯を失わないためにできることについてまとめます。

1. 矯正治療 :歯並びを改善すれば、歯が磨きやすくなって虫歯や歯周病を予防しやすくなる
2. 定期検診の受診 :虫歯や歯周病を予防しやすくなる上、発症時に早期発見と早期治療が可能になる
3. デンタルフロスを使った歯磨き :プラークの除去率が高まり、磨き残しを大幅に減らせる
4. 生活習慣の改善 :免疫力の低下は細菌感染のリスクを高め、歯周病が発症しやすくなる
5. セラミック治療 :二次虫歯を予防しやすくなる。表面がツルツルしているためプラークが付着しにくい
6. 食生活の見直し :頻度の高い間食、糖の摂取は虫歯になるリスクを高める。よく噛むことも大切

これら6つのことから、歯を失わないためにできることについて分かります。虫歯や歯周病が末期段階まで進行すれば、例え若くても歯を失います。そのためにはこれらをしっかり予防する必要がありますが、歯磨きだけでは不充分でしょう。歯磨きも精度を高める必要がありますし、食生活を含めて生活習慣を見直して改善しなければなりません。

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