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歯科コラム

詰め物で処置された歯でも虫歯になりますか?

2020年03月02日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「虫歯の再発」です。
虫歯治療を終えた後、おそらく誰もが今後の虫歯に注意すると思います。

その時、詰め物で処置した歯に対しても虫歯予防を意識するでしょうか。
もし「詰め物で処置した歯は虫歯にならない」と思っているならそれは間違いで、
一度虫歯治療した歯が再度虫歯になることがありますし、しかもそれは決して稀なケースではありません。

 

虫歯が再発する流れ

そもそも、詰め物は虫歯治療した歯が細菌に感染しないための処置ですが、
それでも詰め物で処置した歯が再度虫歯になってしまうのは、どのような流れによるものなのでしょうか。
詰め物は人工物である以上、年数が経過すれば劣化して接着が弱まってきます。

そうするとやがては接着が剥がれ、そこに僅かな隙間が生じてしまいます。
そして、生じた隙間から虫歯の原因菌が入り込むことで、
治療した歯は再度虫歯になり、虫歯の再発…いわゆる二次虫歯が起こってしまうのです。

治療して削った歯は脆い

本来、歯の表面にはエナメル質があり、歯はこのエナメル質によって保護されています。
しかし治療して削った歯は象牙質が露出しており、脆く細菌に感染しやすい状態になります。
そのため細菌が入り込んでしまうと虫歯が再発しやすく、たちまち二次虫歯になってしまうでしょう。

特に、最初の虫歯治療で神経を除去している場合は尚更で、
神経を失っていることで歯に栄養が行き届かず、虫歯の進行を食い止める防御機能も働きません。
つまり、虫歯治療した歯はそうでない歯に比べて虫歯になりやすいのです。

二次虫歯は歯を失う

本来、虫歯は重度段階になるまで放置さえしなければ歯を失うことはありません。
しかし二次虫歯の場合は別で、二次虫歯と治療を何度も繰り返せばいずれ歯を失ってしまうでしょう。
と言うのも、虫歯になれば歯が溶かされますし、その虫歯を治療すれば歯を削ることになるからです。

歯が溶かされる、歯を削る、これらを何度も繰り返していれば少しずつ歯は失われていきますから、
「二次虫歯の発生→治療→二次虫歯の発生→治療」のサイクルに陥ってしまうと深刻ですね。
実際、何度も二次虫歯を繰り返す人は少なくなく、それは歯を失う要因になってしまいます。

定期検診の重要性

二次虫歯を予防するには、詰め物の劣化や隙間の発生に気づく必要がありますが、
実際のところ詰め物をそこまで気になる人はいないでしょう。
詰め物と歯との間に隙間が生じているかを確認するのは難しく、奥歯の場合は尚更です。

その意味で二次虫歯の場合は最初の虫歯に比べて予防が難しく、
そこでおすすめしたいのが歯科医院での定期検診の受診です。
定期検診ではお口の状態を確認するため、詰め物に問題があればそれに気付くことができます。

セラミックのすすめ

詰め物の素材で使われる銀歯は歯との接着の相性が悪く、プラークが付着しやすい欠点があります。
また劣化するのも早いため、銀歯は費用が安い反面、二次虫歯の予防効果は高くありません。
そこでおすすめしたいのが、詰め物の素材をセラミックにすることです。

セラミック治療は審美性の高さが特徴ですが、セラミックの機能性は銀歯よりも優れており、
自由診療で費用は高くなるものの、二次虫歯を予防しやすくなります。
ツルツルした材質のセラミックはプラークが付着しにくく、歯との接着の相性も良いのです。

虫歯治療を受ける時の歯科医院選び

最初に虫歯になった時点で、治療を受ける歯科医院にこだわることも二次虫歯の予防となります。
例えば、精度の高い治療を行っている歯科医院で治療を受けるのがおすすめで、
精度の高さから詰め物のサイズに誤差が生じにくく、そもそも削らずに治療できるかもしれません。

虫歯を削らずに治療できれば詰め物は必要なく、
エナメル質を失うこともないため二次虫歯を予防しやすくなるでしょう。
歯科医院の医療設備や口コミを知るには、インターネットのWEBサイトの利用が効果的です。

 

まとめ

いかがでしたか?
最後に、虫歯の再発についてまとめます。

1. 虫歯が再発する流れ :詰め物に隙間が生じて細菌が入り込み、治療した歯が再び虫歯になってしまう
2. 治療した削った歯は脆い :エナメル質が失われて象牙質が露出しているため、細菌に感染しやすい
3. 二次虫歯は歯を失う :二次虫歯で歯が溶かされ、治療で歯を削ることを繰り返せばいずれ歯を失う
4. 定期検診の重要性 :詰め物の劣化や虫歯の有無を確認できるため、二次虫歯の予防につながる
5. セラミックのすすめ :セラミックは材質的にプラークが付着しにくく、二次虫歯を予防しやすい
6. 虫歯治療を受ける時の歯科医院選び :精度の高い治療を受けることで、後の二次虫歯の予防につながる

これら6つのことから、虫歯が再発する流れについて分かります。
成人の虫歯治療ではその多くが二次虫歯によるもので、
歯周病同様に二次虫歯もまた歯を失う要因として脅威です。
この二次虫歯は、定期検診の受診やセラミック治療などによって予防しやすくなります。

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