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歯科コラム

詰め物の素材にはどのような種類がありますか?

2020年03月12日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。

今回のテーマは「詰め物に使用する素材」です。

虫歯治療などでは詰め物で処置しますが、その詰め物の素材にはいくつかの種類があります。

 

最も、歯科医院によって取り扱う種類は異なるため、

あらかじめ希望の素材を決めておき、それに対応した歯科医院に行くと良いでしょう。

そこで、ここでは詰め物に使用する素材の種類とそれぞれの特徴について説明します。

 

 保険診療と自由診療の違い

詰め物の種類は大きく分けると「保険診療の素材」と「自由診療の素材」の2つに分けられます。

健康保険適用には基準が定められており、

簡単に言えば「健康目的において必要な最低限の治療」でなければなりません。

 

自由診療の素材であったとしても詰め物という点から健康目的であることは間違いなく、

そのため自由診療の素材には最低限以上の価値があることになります。

要するに、その価値にどのくらいの魅力を感じるかが、素材を選択する上でのポイントになるでしょう。

 

銀歯(保険診療)

銀歯はメタルインレーとも呼ばれており、詰め物の素材としては最も一般的なものですね。
保険診療であるため費用が安いメリットがありますし、金属であるため強度も高めです。
ただ言い換えればメリットはそれくらいであり、その一方でデメリットが目立ちます。

 

まず審美性の問題が挙げられ、目立つ銀歯は見た目が美しいとは言えません。

さらに長期間の使用によって金属イオンが溶け出し、その場合は歯肉も黒く変色してしまいます。
金属アレルギーの人は使用できないですし、プラークが付着しやすいため二次虫歯も起こりやすくなります。

 

レジン(保険診療)

合成樹脂の白い詰め物を示しますが、分かりやすく表現するなら歯科用のプラスチックです。
銀歯同様に保険診療となるため費用は安く、その上銀歯よりも目立ちにくいのがメリットになります。
最も、「目立たない=審美性が高い」というわけではなく、天然の歯の見た目とは全く違うものです。

 

また、長く使用しているとプラスチックならではの変色が起こってしまいますし、

見た目だけでなく質感や感触などにおいても天然の歯とは全く違います。
金属アレルギーの人でも使用できる反面、こちらはレジンアレルギーの人には使用できません。

 

金歯(自由診療)

銀と同じく金属の素材ですが、自由診療となる金歯は銀歯以上に頑丈であり、
天然の歯と比較しても大差ないその強度が金歯の最大のメリットでもあります。
さらに二次虫歯を防ぎやすく、金属イオンが溶け出す可能性も少なく、銀歯の欠点が解消されています。

とは言え、現在では以前に比べて金歯を選択する人はあまりいません。

その理由は2つあり、1つは金が高騰したことによって以前以上に費用が高くなっていること、
もう1つは同じ自由診療において審美性が高いセラミックが登場したことです。

 

セラミック(自由診療)

セラミックは詰め物の素材として近年主流になりつつあります。

自由診療になるため費用は高くなりますが、それに見合う以上の価値がある素材です。

まず挙げられるのが審美性の高さで、その美しさはパッと見ただけでは天然の歯と変わりないほどです。

 

さらに機能性にも長けており、プラークが付着しにくいため二次虫歯を予防しやすく、

また金属を使用していないことから金属アレルギーの人でも安心して使えます。

人工物としての寿命も長く、ケアが万全であることを前提とするなら他の素材よりも長持ちします。

 

セラミック(保険診療)

健康保険の改定により、ハイブリッドセラミックに健康保険が適用されるようになりました。

そのため保険診療のセラミックとしてここで紹介しておきますが、

ただし健康保険適用のための基準は少々厳しく、対応できる歯の箇所も限定されています。

 

また、保険診療のハイブリッドセラミックは自由診療のハイブリッドセラミックとイコールではなく、

自由診療のハイブリッドセラミックに比べて審美性と耐久性が劣るものになります。

いくつかの制限が設けられているため、誰にでも選択可能な素材というわけではありません。

まとめ

 

いかがでしたか?

最後に、詰め物に使用する素材についてまとめます。

 

1. 保険診療と自由診療の違い :詰め物の素材には、保険診療のものと自由診療のものがある

2. 銀歯(保険診療) :費用が安くて頑丈だが、審美性が低く二次虫歯にもなりやすい

3. レジン(保険診療) :目立たない特徴があるが、あくまで目立たないだけで審美性が高いわけではない

4. 金歯(自由診療) :銀歯以上のメリットがあるが、セラミックが登場したことで希望する人は少ない

5. セラミック(自由診療) :費用は高いが審美性においても機能性においても優れている

6. セラミック(保険診療) :ハイブリッドセラミックに健康保険が適用されるが、その内容は少々複雑

 

これら6つのことから、詰め物に使用する素材について分かります。

どの素材がおすすめになるかは患者さんの要望次第で変わりますが、

歯を守ることを考えるとセラミックが最も優れた素材です。

二次虫歯を予防しやすく、さらに審美性も高いため銀歯のように見た目で悩むこともありません。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』