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歯科コラム

詰め物や被せ物は銀歯にするべきですか?それともセラミックにするべきですか?

2020年06月12日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「詰め物や被せ物の素材」です。
虫歯治療で歯を削ると、その後は詰め物や被せ物で処置する流れになります。

この時、詰め物や被せ物の素材を選択することができ、
素材の種類として一般的なのは銀歯やセラミックでしょう。
では、銀歯とセラミックの二択ではどちらを選択した方が良いのでしょうか。

おすすめの素材は患者さんの要望次第

結論から言うと、患者さんの要望聞かずしておすすめの素材は提案できません。
確かに、審美性や機能性においてセラミックは優秀ですが、
患者さんによってはこれらに興味がない人もいるでしょう。

一方、銀歯は審美性や機能性が劣る分、費用が安いというメリットがあり、
保険診療の銀歯と自由診療のセラミックの費用の差は大きいでしょう。
そのため、とにかく費用を安くしたい人の場合は銀歯がおすすめとなるのです。

このように、患者さんが何を重視するのかによっておすすめの素材は変わります。
銀歯とセラミックで迷っている人は、まずそれぞれの特徴を知ると良いでしょう。
その上で、メリットとデメリットを比較して自分に合った素材を決めるのがベストです。

銀歯の特徴

では、まず銀歯の特徴から解説していきます。
銀歯のメリットは費用の安さであり、これは銀歯が保険診療のためです。
しかし、言い換えればメリットはそれだけであり、それ以外はデメリットが目立ちます。

まず二次虫歯の予防のしづらさ…本来、詰め物や被せ物は患部を細菌感染から守るためのもの。
ただ銀歯は材質的にプラークが付着しやすく、また歯との接着の相性も良くありません
そのため劣化が早く、また劣化すると接着が剥がれるため二次虫歯にかかりやすいのです。

また銀歯は審美性が低いため、見た目にこだわるのであればおすすめできず、
さらに金属アレルギーの人はその対象になってしまうため、銀歯は使用できません。
つまり、銀歯は「見た目に一切こだわらず費用の安さのみを最優先する人」におすすめの素材です。

セラミックの特徴

次にセラミックの特徴ですが、これは銀歯と真逆な特徴とイメージすると分かりやすいでしょう。
セラミックは審美性が高く、それも自分の歯の色に合った自然な白さの再現が可能です。
さらにプラークも付着しづらい素材のため、銀歯に比べて二次虫歯を予防しやすくなるでしょう。

また、詰め物や被せ物は永久の使用は不可能ですが、銀歯に比べてセラミックは長持ちしやすく、
あくまでケア次第になりますが、セラミックは銀歯よりも耐久性に優れています。
そして金属を使用していない点も大きな特徴であり、金属アレルギーの人でも安心して使用できます。

一方、セラミックの最大の欠点は費用の高さであり、これはセラミックが自由診療であるためです。
最も、その費用に見合った価値があるのも事実ですから、
セラミックがおすすめなのは「見た目や虫歯予防にこだわりたい人」でしょう。

セラミックの種類

セラミックを選択した人はもう一つ選択することがあり、それはセラミックの種類です。
現状、セラミックには4つの種類が存在していて、それぞれ異なった独自の特徴を持っています。

セラミックの種類1.オールセラミック

審美性、機能性にとことんこだわりたい人におすすめ
文字どおり100%セラミックでできており、
実はセラミックの種類の中でも100%セラミックでできているのは、このオールセラミックのみになります。
審美性、機能性ともに全てのセラミックの最上位に位置するタイプで、一方で費用が高いのが欠点です。

セラミックの種類2.ハイブリッドセラミック

手軽にセラミックにしたい人におすすめ
ハイブリッドセラミックは、レジンにセラミックの微粒子を練り込んだもので、
セラミックの名がつけられているものの、イメージとしてはレジンとセラミックの中間に位置する素材です。
レジンの影響で年数経過による変色が起こりますが、一方で費用が安いお手軽さがメリットになります。

セラミックの種類3.メタルボンド

奥歯をセラミックにしたい人におすすめ
メタルボンドは、金属のフレームにセラミックを焼き付けたもので、
金属の強度とセラミックの審美性の両方を兼ね備えています。
ただし、見る角度によっては金属が見えてしまうため、噛む力が強くて目立たない奥歯におすすめです。

セラミックの種類4.ジルコニアセラミック

メタルボンドの上位タイプを求める人におすすめ
ジルコニアセラミックは人工ダイヤモンドを使用しており、強度に長けた特徴を持っています。
その点ではメタルボンドに似ていますが、性能はメタルボンドを上回っています。
金属を使用していないため金属アレルギーが起こらず、またメタルボンドよりも審美性が高いのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、詰め物や被せ物の素材についてまとめます。

1.おすすめの素材は患者さんの要望次第:何を重視するか、何か求めるかでおすすめの素材が決まる
2.銀歯の特徴:費用が安いのがメリットだが、審美性は低く二次虫歯にもかかりやすい
3.セラミックの特徴:審美性が高く二次虫歯も予防しやすいが、費用は高い
4.セラミックの種類:オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック

これら4つのことから、詰め物や被せ物の素材について分かります。
注意点として補足しておくと、本文内でも解説がありますが、
セラミックの特徴の一つとして金属を使用していないことが挙げられます。
ただしメタルボンドは例外で、メタルボンドのみセラミックでありながら金属を使用しています。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』