歯科コラム
セラミック治療で使うセラミックには種類があるのですか?
2020年06月26日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「セラミックの種類とそれぞれの特徴」です。
セラミック治療とは、詰め物や被せ物をセラミックにする治療を示します。
ただ、そこで使用するセラミックには種類があり、患者さんは好きな種類のセラミックを選択できますし、
取り扱っているセラミックの種類は歯科医院によって異なります。
そこで、ここではセラミックの種類とそれぞれの特徴について解説していきます。
セラミックに共通するメリット
まず、セラミックのメリットについて覚えておきましょう。
ここで解説するのは全てのセラミックに共通するものであり、
そのためどの種類のセラミックを選択しても得られるメリットです。
審美性が高い
セラミックの最大の特徴となるのが審美性の高さです。
同じ詰め物や被せ物でも銀歯は目立ちますが、セラミックは天然の歯に近い白さを再現しています。
ただし、審美性の高さの程はセラミックの種類によって差があります。
二次虫歯を予防しやすい
審美性のみに長けたイメージのセラミックですが、実は機能性にも長けています。
セラミックの材質はツルツルしており、そのためプラークが付着しづらくなっています。
また、歯との接着も良く歯にピッタリとはまるため、隙間の発生を防いで二次虫歯を予防しやすくなります。
長持ちしやすい
個人差もあるため正確な寿命の長さは断言できないですが、
自由診療となるセラミックの素材は保険診療の銀歯に比べて長持ちしやすくなっています。
ただし、あくまでこれは毎日のケアが万全であることが前提となって言えるメリットです。
オールセラミック
では、ここからセラミックの種類について解説していきます。
まずオールセラミックですが、これは文字どおり100%セラミックでできたタイプです。
意外に思うかもしれませんが、実は100%セラミックでできているのはオールセラミックのみになります。
オールセラミックは全てのセラミックの中で最も美しく、
また耐久性も高い上に年数経過による変色も起こらず、審美性・機能性ともに申し分ありません。
全てのセラミックの中で最上位に位置するオールセラミックですが、一方で費用が高いのが欠点です。
ハイブリッドセラミック
セラミックと名がついているものの、実際にはレジンとセラミックの中間に位置する素材で、
レジンに対してセラミックの微粒子を練り込んだのがハイブリッドセラミックです。
もちろん、セラミックであるため審美性は高いのですが、レジンの影響で年数経過による変色が起こります。
また、元々の審美性で比較してもオールセラミックに劣りますし、
他の種類のセラミックに比べて耐久性もそこまで高くありません。
ただしその分だけ費用が安く、ハイブリッドセラミックはお手軽なセラミックとして位置づけられています。
メタルボンド
メタルの名前から連想できるとおり、金属を使用したセラミックです。
金属のフレームにセラミックを焼き付けたのがメタルボンドであり、
構造上セラミックでありながら金属の強度を兼ね備えているのがメリットです。
一方、金属を使用している点がデメリットもなっており、
例えば金属アレルギーの人はアレルギー対象となってしまうでしょう。
また、劣化するとセラミックが剥がれるため、金属が露出して審美性が著しく低下してしまいます。
ジルコニアセラミック
メタルボンドの欠点を克服した…いわゆるメタルボンドの上位モデルと言えるのがジルコニアセラミックです。
人工ダイヤモンドのジルコニアを使用しているため強度が高く、噛む力の強い奥歯にも安心して使えます。
そのため、特徴としては金属を使用したメタルボンドに似たイメージがあるでしょう。
ただし、ジルコニアセラミックは金属を使用していないため、金属アレルギーの人でも使用できますし、
元々の審美性もメタルボンドより美しく、これらがメタルボンドの上位モデルと言える理由です。
欠点を挙げるなら費用が高いこと、そして取り扱っている歯科医院が少なめなことです。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、セラミックの種類とそれぞれの特徴についてまとめます。
1.セラミックに共通するメリット:審美性が高い、二次虫歯を予防しやすい、長持ちしやすい
2.オールセラミック:全てのセラミックの中で最も美しく、機能性も高い。費用が高いのが欠点
3.ハイブリッドセラミック:レジンにセラミックの微粒子を練り込んだタイプで、費用が安くてお手軽
4.メタルボンド:金属を使用したセラミックのため強度に優れているが、金属アレルギーの対象となる
5.ジルコニアセラミック:人工ダイヤモンドを使用しており、メタルボンド同様に強度に優れたタイプ
これら5つのことから、セラミックの種類とそれぞれの特徴について分かります。
どの種類のセラミックにもメリットがあり、またデメリットもあります。
そのため、どのメリットを優先してどのデメリットを避けるのかが、
自分に合ったセラミックを決める上での判断基準になるでしょう。
月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』