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歯科コラム

虫歯と歯周病では、予防はどちらが難しいですか?

2020年11月27日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。
今回のテーマは「歯周病が虫歯よりも予防しづらい理由」です。
虫歯も歯周病も怖い病気であり、どちらも予防しなければなりません。

しかし原因菌が異なるため、一方だけ発症してもう一方は予防できるケースも稀ではありません。そこで虫歯と歯周病の予防を比較してみましょう。
予防方法がほぼ同じの虫歯と歯周病、実際に予防が難しいのではどちらの病気でしょうか。

予防しやすいのは虫歯

関心・予防意識などを基準に考えると、おそらく予防しやすいのは虫歯でしょう。
と言うのも、多くの人は虫歯の予防意識が高いのに対して、歯周病の予防意識はそこまで高くないためです。

例えば、ニュース・新聞ではこれまで虫歯予防に関する情報が次々と紹介され、
「キシリトール」・「フッ素」が予防に効果的なことは誰もが知っているでしょう。
歯周病に比べて虫歯の関心が高いからこそ、このように予防方法が大きく紹介されるのです。

そして、みなさんはこのような情報を知識として実践することで予防効果が高まり、関心の高さが虫歯を予防しやすい日常生活を作っています。
では、歯周病の場合はどうでしょうか。残念ながら、歯周病が話題になることはほとんどありません。

話題にならないために予防意識が薄れ、このような差が「虫歯の方が予防しやすい」の回答につながっています。

予防意識の違い

虫歯も歯周病も怖い病気ですが、これらを比較すると虫歯の方が怖いと考える人がほとんどで、「歯周病は痛くないから怖くない」・「歯周病は高齢の人に発症する」などのイメージが理由になっています。
ただ、この2つのイメージはどちらも間違いであることを知っておかなければなりません。

痛みを感じないからこそ怖い

確かに、歯周病には虫歯のような痛みはなく、負担の点では虫歯ほど辛くないでしょう。
しかし、痛みという目立った自覚症状がないため歯周病は発症に気づきにくく、虫歯に比べて重症化するケースが多いのが歯周病の怖さです。

歯周病の発症に年齢は関係ない

歯が抜けるという症状のためか、歯周病は高齢の人に発症すると思っている人が多いです。
しかしそれは間違いで、歯肉と歯を支える骨が存在する以上、歯周病は若い人でも発症します。
実際、成人の7割以上が歯肉に問題を抱えているといわれています。

…いかがですか?歯周病は自覚しづらいからこそ怖く、年齢関係なく発症することが分かりますね。
つまり、多くの人が持つ歯周病に対するイメージはあくまでイメージでしかなく、
歯周病を予防しなければならないというのは全ての人に言えることなのです。

歯周病の自覚症状

目立った自覚症状がないとは言え、歯周病の自覚症状も全くゼロというわけではありません。
そこで、歯周病の発症によって起こる自覚症状とその理由を次にまとめます。

歯肉の異変(初期段階の自覚症状)

歯肉が炎症を起こすことで、腫れ・変色などの症状が起こります。
また、触れた時も歯肉ならではの張りがなくなり、プヨプヨした感触になります。

口臭(初期段階の自覚症状)

口臭の原因は様々なため、「口臭がする=歯周病」とは断言できないものの、
歯周病が発症すると口の中で細菌が繁殖し、相当きつい臭いの口臭が発生します。

歯肉の退縮(中期段階の自覚症状)

歯周病が中期段階まで進行すると、初期段階の自覚症状に加えて歯肉の退縮が起こります。
歯肉の高さが下がることで歯根が露出、そのため一見歯が伸びたようにも見えます。

知覚過敏(中期段階の自覚症状)

上記の「歯肉の退縮」に伴って起こる自覚症状です。
歯肉の退縮によって露出した歯根はエナメル質で覆われておらず、そのため刺激を受けると知覚過敏が起こります。

歯が動く(重度段階の自覚症状)

歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨が溶かされていきます。
歯が動くのは、歯槽骨が溶かされた歯が支えを失って不安定になっているからです。

噛み合わせた時に痛む(重度段階の自覚症状)

上記の「歯が動く」に伴って起こる自覚症状です。
支えを失った歯が斜めに傾くなどすると、噛み合わせた時に歯肉に食い込んで強い痛みを感じます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病が虫歯よりも予防しづらい理由についてまとめます。

1. 予防しやすいのは虫歯 :キシリトール・フッ素など、効果的な予防方法が充実している
2. 予防意識の違い :歯周病を「痛みがないから怖くない」・「高齢の人にしか発症しない」と思っている人が多い
3. 歯周病の自覚症状 :歯肉の異変や口臭など、歯周病の自覚症状も全くゼロというわけではない

これらのことから、歯周病が虫歯よりも予防しづらい理由について分かります。
予防意識を高めれば、歯周病も虫歯同様に予防することが可能です。
磨き残しの少ない精密な歯磨き、定期検診の受診、生活習慣の改善を実践すれば歯周病を予防できる上、重度段階への進行も防ぐことができるでしょう。

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