歯科コラム
自宅でホワイトニングする方法があると聞いたので、詳しく教えてください。
2021年03月19日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。
今回のテーマは「ホームホワイトニングの解説」です。
ホワイトニングに対して、歯科医院で施術するイメージを持っている人は多いでしょう。
確かに、歯科医院でホワイトニングすることはできますが、
あくまでそれは方法の一つであり、自宅でホワイトニングできる方法もあるのです。
そこで、今回は自宅で行うホワイトニングである「ホームホワイトニング」を解説していきます。
ホームホワイトニングの方法
歯科医院で行う一般的なホワイトニングはオフィスホワイトニングと呼ばれる方法で、
歯に薬剤を浸透させてレーザー照射を行うのが施術の流れです。
一方、ホームホワイトニングの場合は薬剤を浸透させる方法としてマウスピースを装着します。
薬剤とマウスピースは歯科医院での受け取りになるため、ホームホワイトニングでも通院は必要です。
マウスピース装着の時間はメーカー・薬剤のタイプによって異なり、
30分・2時間・就寝中などさまざまですから、この点は治療を受ける歯科医院で確認しなければなりません。
つまりまとめると、ホームホワイトニングの方法は次のようになります。
- ・薬剤を浸透させたマウスピースを決められた時間装着する
- ・薬剤とマウスピースは歯科医院での受け取りになる
- ・マウスピースの装着時間はメーカーなどで異なるため、歯科医院に直接確認する
仮にマウスピースの装着時間が2時間だった場合、
毎日2時間のマウスピース装着が可能なことが、ホームホワイトニングを受ける上での最低条件になります。
オフィスホワイトニングとの比較
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを比較すると、次のようになります。
<施術する場所>
- ホームホワイトニング:自宅(薬剤とマウスピースがあれば自宅以外でも可)
- オフィスホワイトニング:歯科医院
<費用>
- ホームホワイトニングの相場:2~5万円
- オフィスホワイトニングの相場:2~10万円
<効果が出るまでの期間と効果の持続期間>
- ホームホワイトニング:効果が出るまでの期間は長く、持続期間は6~12ヶ月ほど
- オフィスホワイトニング:効果が出るまでの期間は短く、持続期間は3~6ヶ月ほど
…特に、効果についてはホームホワイトニングとオフィスホワイトニングは真逆の特徴があり、
ホームホワイトニングは効果が出るまでの期間が長い分、持続期間も長くなります。
一方、オフィスホワイトニングは効果が出るまでの期間が短い分、持続期間は短くなります。
これは薬剤の濃度が関係しており、オフィスホワイトニングは医師が薬剤を扱うため濃度が高く、
そのため効果は早く出るのですが、後戻りするのも早いのです。
一方、ホームホワイトニングは自身で薬剤を扱うため濃度が低く、薬剤が歯に浸透するまで時間がかかります。
ただしその分薬剤が歯にしっかりと浸透するため、白さを長く維持できるのです。
ホームホワイトニングできない人
以下のことに該当する人は、基本的にホームホワイトニングができません。
- ・マウスピース装着の時間を確保できない人
- ・妊娠している女性
- ・重度の知覚過敏を持っている人
- ・成長期の人
- ・虫歯や歯周病にかかっている人
マウスピース装着の時間確保は、ホームホワイトニングを行う上での最低条件です。
妊娠している女性の場合、ホワイトニングで使用する薬剤の胎児への影響の有無は明確に分かっていません。
そのため、安全性を最優先して妊娠している女性にホワイトニングを行わない歯科医院が多く、
ホームホワイトニングに限らずオフィスホワイトニングも行うことができません。
成長期の人の場合、ホワイトニングで使用する薬剤が歯の成長の妨げになる可能性があります。
また、重度の知覚過敏を持っている人は原則としてホワイトニングをおすすめできません。
虫歯や歯周病にかかっている人はこれらの病気の治療が優先され、治療後にホワイトニングを行います。
デュアルホワイトニングについて
ホームホワイトニングの特徴に注目すると、オフィスホワイトニングと真逆なことが分かります。
ホームホワイトニングは効果が出るまでに時間がかかる分、白さの持続期間が長いのが特徴。
オフィスホワイトニングは効果が出るまでに時間がかからない分、白さの持続期間が短いのが特徴。
ただ、ホワイトニングを希望する人からすれば、
「効果が出るまでに時間がかからず、白さの持続期間も長い」が理想でしょう。
そこでお答えすると、理想どおりのホワイトニングとしてデュアルホワイトニングという方法もあります。
デュアルホワイトニングとはホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用した方法で、
それぞれのホワイトニングの長所を活かすことができるのです。
ただし費用は高いので、デュアルホワイトニングはとことん白さにこだわりたい人向けの方法です。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、ホームホワイトニングの解説についてまとめます。
1. ホームホワイトニングの方法:薬剤を浸透させたマウスピースを毎日一定時間装着する
2. オフィスホワイトニングとの比較:施術する場所、費用、効果が出るまでの期間、持続期間が異なる
3. ホームホワイトニングできない人:マウスピース装着の時間を確保できない人、妊娠している女性など
4. デュアルホワイトニングについて:ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用した方法
これら4つのことから、ホームホワイトニングの特徴が分かります。
今回ホームホワイトニングについて解説してきましたが、
他にもオフィスホワイトニング・デュアルホワイトニングという方法もあります。
それぞれ特徴が異なるので、自分の希望に合ったホワイトニングを選択してください。
月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』