歯科コラム
急な歯の痛みを抑える方法があれば教えてください
2021年06月11日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。
今回のテーマは「歯が痛む時の対処法」です。
歯の痛みは唐突にやってくるもので、真夜中に歯が痛んだ経験のある人も多いでしょう。
昼間ならすぐ歯科医院に行けますが、夜遅い時間となるとそうはいかず、
眠れないほど辛い痛みに襲われた時の対処方法を知っておくと便利ですよね。
そこで、ここでは歯の痛みを抑える方法を紹介していきます。
冷やす
歯が痛む時には冷やすべきか温めるべきかで悩む人がいますが、冷やすのが正解です。
ただ、あまり冷たいとそれ自体が強い刺激になってしまうため、
氷を口に含むような直接的な冷やし方ではなく、頬側から冷やすようにすると良いでしょう。
冷やし方としては、「濡れタオルを頬に当てる」「解熱シートを頬に貼る」などの方法が挙げられます。
こうすることで炎症が抑えられて血液の流れが緩くなるため、
完全に痛みを消すことはできなくても、ある程度は激しい痛みを解消することができるでしょう。
痛み止めを飲む
頭痛や腹痛の時に飲む痛み止めは、効果の欄に「歯痛」と明記されているものなら、歯の痛みにも対処できます。
歯科医院で処方された痛み止めはもちろんOKですし、
「歯痛」の効果があればドラッグストアで販売されているものでも構いません。
ただし、痛み止めは即効性がないため、効果があらわれるまでにしばらく時間がかかります。
また、神経まで進行した虫歯の痛みなど、あまり激しい痛みに対しては効果が低いのも欠点です。
痛み止めを飲みつつ、効果があらわれるまで他の方法で対処するのがおすすめです。
正露丸を詰める
正露丸の使用は「痛み止めを飲む」の分類に入ると思われがちですが、
別として紹介したのは使用方法が「飲む」ではなく「詰める」になるからです。
正露丸で歯の痛みに対処する時は、患部に詰め込むのが正しい方法です。
正露丸は粘土状になっているため、患部に押し込むと詰めることができます。
そうすると痛みが解消されていきますし、正露丸も唾液によって自然に溶けていきます。
詰めた時点である程度の効果を期待できるため、痛み止めを飲むよりも即効性は高いでしょう。
救急センターを利用する
家族に小さな子どもがいる人は、子どもの急な発熱で夜間の救急センターを利用した経験のある人もいるでしょう。
歯科にもこのような救急センターが存在しており、もちろん大人でも利用可能です。
もっとも、救急センターで行えるのは応急手当ですから、本格的に治療できるわけではありません。
とはいえ、一時的に痛みを解消できることで身体への負担が軽くなるでしょう。
「〇〇(自分の住む地域) 歯科 救急 夜間」などのキーワードでインターネット検索すれば、
最寄りの歯科救急センターがすぐ見つかるので、緊急時に備えて連絡先を控えておくと良いでしょう。
ぬるま湯でうがいを繰り返す
この方法もポイントは、「ぬるま湯」と「繰り返す」の2つです。
冷水は患部への刺激になってしまいますし、熱いお湯も同様ですから、
うがいをする水の温度は「ぬるま湯」程度が適切です。
また、強いうがいをしても患部を傷つけてしまう危険性があるため、
ゆっくりとしたうがいを何度も繰り返した方が良いのです。
歯磨きも患部を傷つけやすいため、痛みを解消したい時にはうがいをするようにしましょう。
血行を良くする行為を控える
「血行が良くなる」という言葉は一見健康的に聞こえますが、歯の痛みに対しては逆効果です。
なぜなら血流が活発になることで神経が圧迫され、痛みが余計に増してしまうからです。
そのため、歯が痛い時には以下の行為を控えてください。
- ・身体を動かす運動
- ・ゆったりとした入浴
- ・飲酒
とくに「入浴」は気分を落ち着けてリラックス効果を期待したくなりますが、
長い入浴は血行が良くなるため、歯が痛む時にはサッとシャワー程度に済ませましょう。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、歯が痛む時の対処法についてまとめます。
1. 冷やす :濡れタオルや解熱シートを使って頬側から冷やすと良い
2. 痛み止めを飲む :「歯痛」と明記されているものなら、市販の痛み止めでも効果がある
3. 正露丸を詰める :正露丸は飲むのではなく患部に詰めて使う。放っておけば自然に溶けていく
4. 救急センターを利用する :歯科においても救急センターが存在する。夜間でも応急手当をしてもらえる
5. ぬるま湯でうがいを繰り返す :患部への刺激やダメージを考慮して、冷水や強いうがいは避けること
6. 血行を良くする行為を控える :血行が良くなると血流で神経が圧迫され、痛みが増してしまう
これら6つのことから、歯が痛む時の対処法について分かります。
念を押しておくと、これらの方法はあくまで一時的に痛みを解消するだけの効果しかなく、
治療としての効果は一切ありません。
そのため、例えこれらの方法で痛みが解消されたとしても、後日必ず歯科医院に行きましょう。
歯科医院に行かなければ再び歯が痛むだけでなく、症状も悪化してしまいます。
月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』