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歯科コラム

歯が痛む時は冷やすべきか、温めるべきか

2021年06月25日

 

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。

今回のテーマは「歯が痛む時の正しい対処法と間違った対処法」です。

身体の痛みに対しては、原因によって冷やした方が良いケースと温めた方が良いケースがあります。

例えば、火傷をして痛む時には冷やすべきですし、お腹が痛む時には温めるべきでしょう。

では、歯の痛みに対してはどちらが正解なのでしょうか。

そこで、ここでは歯が痛む時の正しい対処法を解説して、あわせて間違った対処法についても触れていきます。
 

正しい対処法は「冷やす」

歯が痛む時には冷やすのが正しい対処法になります。歯の痛みの原因はさまざまですが、

我慢できない辛い痛みとなると炎症が考えられ、そうなると温めるのは明らかに逆効果です。

なぜなら、温めることによって血行が良くなるため、活発な血流で神経が圧迫されて痛みが増してしまうからです。

そう考えると、以下の行動も歯が痛い時には控えるべき行動であることが分かります。
 

運動

歯の痛みを紛らわそうと身体を動かす人がいますが、運動は身体を温める行為です。

例えば、身体を動かす仕事をしている人が急に歯に痛みを感じた場合、

可能であれば仕事を中断した方が良いでしょう。
 

入浴

リラックス効果があるため、一見歯の痛みが緩和されそうなイメージがあります。

しかし、入浴は血行が良くなる行為そのものであり、逆に痛みが増してしまいます。

歯が痛む時には、軽いシャワー程度に済ませるようにしましょう。
 

飲酒

お酒好きな人は、歯の痛みをお酒の力で忘れようとするかもしれません。

確かに、一時的に痛みが軽減されるかもしれませんが、

お酒を飲めば血行が良くなるため、結果的に逆効果になってしまいます。
 

冷やし方についての注意

歯が痛みに対しては冷やすのが正解ですが、冷やす時には正しい冷やし方があります。

例えば、「口に氷を含む」「冷たい水を口に含む」などの方法は冷やす効果が高いものの、

冷やしすぎると患部への刺激になり、知覚過敏を誘発させてしまうかもしれません。

そのため、冷やす時には直接的ではなく間接的に冷やした方が良いでしょう。

方法としては、「濡れタオルを頬に当てる」「解熱シートを頬に貼る」などがおすすめです。

氷を使って冷やす場合も、直接ではなく頬に当てて冷やすようにしてください。
 

冷やす以外の痛みの解消法

歯の痛みを解消する方法は、冷やす以外にも以下の方法が効果的です。
 

患部に正露丸を詰める

正露丸は歯の痛みを抑える効果があり、患部に詰めるのが正しい使用方法です。

粘土状の正露丸は、患部に押し込むことで詰めることができます。

そうすれば痛みは解消され、詰めた正露丸も時間の経過で自然に溶けていきます。
 

痛み止めを飲む

「歯痛」と効果が明記されているものなら、市販の痛み止めでも効果があります。

ただし、痛み止めには即効性がなく、効果が出るまでしばらく時間がかかりますし、

神経の炎症などあまり激しい痛みに対しては効果がない可能性もあります。
 

ぬるま湯でうがいをする

上記で解説したとおり、冷水は患部にとって刺激が強いため、

歯が痛む時にはぬるま湯でうがいを繰り返すと良いでしょう。

この時、強いうがいは患部を傷つける怖れがあるため、優しいうがいを繰り返してください。
 

温める以外の間違った痛みの解消法

歯が痛む時にやってはいけないのは、温めることだけではありません。
 

患部に触れる

歯が痛む時にはどうしても患部の様子が気になってしまうと思いますが、

患部に触れると細菌が付着して、症状が悪化してしまう危険性があります。

また、ガリガリとこすると患部を傷つけてしまうため、絶対に触れないようにしましょう。
 

喫煙する

喫煙している人は、気分を落ち着けるためにタバコを吸いたくなるかもしれません。

しかし、タバコは刺激物ですから症状の悪化を招きますし、

そもそも歯が痛くない人でもタバコは身体にとって有害です。
 

歯磨きする

歯に悪さをしている細菌を除去するため、歯が痛む時に歯磨きする人がいます。

しかし、歯磨きは患部を傷つけてしまう恐れがあるため、

歯の痛みへの対処法としては間違っており、この場合はぬるま湯でのうがいを繰り返しましょう。
 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、歯が痛む時の正しい対処法と間違った対処法についてまとめます。
 
1. 正しい対処法は「冷やす」 :温めると神経が圧迫され、痛みが増してしまうため

2. 冷やし方についての注意 :直接冷やすのは刺激が強いため、頬側から間接的に冷やすと良い

3. 冷やす以外の解消法 :患部に正露丸を詰める、痛み止めを飲む、ぬるま湯でうがいをする

4. 温める以外の間違った痛みの解消法 :患部に触れる、喫煙する、歯磨きする
 
これら4つのことから、歯が痛む時の正しい対処法と間違った対処法について分かります。

ちなみに、正しい対処法にしても治療としての効果は一切なく、

あくまで「一時的に痛みを軽減する応急処置」としての効果しかありません。

そのため、例え歯の痛みが解消されても、翌日には歯科医院に行くようにしてください。

 

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』