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歯科コラム

妊娠中にホワイトニングできますか?

2021年10月22日

 
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。

今回のテーマは「妊娠中のホワイトニング」です。

女性は妊娠すると、生活面において今までのようにできない部分が多々あります。

 
たとえば、風邪薬を飲むことができなくなりますし、うつぶせ寝にも注意する必要があります。

では、歯科に関係する部分ではどうでしょうか。

たとえば、妊娠した女性がホワイトニングすることは可能なのでしょうか。

 

妊娠中のホワイトニング

妊娠中にホワイトニングすることは、おすすめできません。

ホワイトニングでは薬剤を使用しますが、この薬剤がお腹の胎児に影響あるかどうかは現状不明であり、

影響があるかもしれないですし、影響がないかもしれません。

 

しかし、影響がある可能性を完全に否定できない以上、ホワイトニングはおすすめできません。

そもそもホワイトニングは100%審美目的の治療であり、敢えて妊娠中のタイミングで行う必要はないでしょう。

法的に禁止になっているわけではないですが、万一の可能性を考えて止めておいた方がいいでしょう。

 

出産後のホワイトニング

では、出産すればホワイトニングできるのでしょうか。

これもタイミングとしておすすめできず、なぜなら出産後は乳児への授乳が必要だからです。

母乳の成分は母親の体内の成分に関係しますから、やはり薬剤の影響の可能性を考えると賛成できません。

 

もっとも、授乳を終えれば薬剤の子どもへの影響を考える必要がなくなります。

そのため、妊娠中の女性が安全にホワイトニングできるのは出産して授乳を終えたタイミングです。

また、胎児への影響を考えると、妊娠している可能性がある時期のホワイトニングもおすすめできません。

 

妊娠中にホワイトニングできるケース

もしかすると、周囲に妊娠中でもホワイトニングできたと答える女性がいるかもしれません。

この場合、女性はなぜ妊娠中でもホワイトニングすることができたのでしょうか。

それは医師の判断であり、そもそも妊娠中のホワイトニングが禁じられているわけではありません。

 

「おすすめできない」というのは禁止の意味ではなく、そのため医師によっては許可するケースがありますし、

女性が妊娠中であることを医師に伝えず、そのままホワイトニングの治療を受けた可能性もあるでしょう。

ただ、どちらにしても妊娠中のホワイトニングをおすすめできないのは事実です。

 

ホワイトニング歯磨き粉の使用

歯科医療のホワイトニングがおすすめできないなら、

市販のホワイトニング歯磨き粉を使って歯を白くしようと考える人もいるかもしれません。

この場合、そもそもホワイトニング歯磨き粉を使っても歯が白くならないという問題があります。

 

市販のホワイトニング歯磨き粉には、歯科医療のホワイトニングの薬剤の成分は含まれておらず、

それぞれのホワイトニングは全くの別物と考えなければなりません。

ホワイトニング歯磨き粉で対応できるのは歯の表面の着色のみであり、象牙質を白くする効果はないのです。

 

妊娠以外にホワイトニングをおすすめできないケース

薬剤の影響を考えると、妊娠中の女性以外にも以下のケースに該当する人はホワイトニングをおすすめできません。

重度の知覚過敏を患っている人

ホワイトニングの薬剤は刺激となるため、エナメル質が傷ついている人は知覚過敏が起こります。

元々重度の知覚過敏を患っている人は激しい痛みを感じる可能性があり、ホワイトニングをおすすめできません。

 

成長期の子ども

ホワイトニングの薬剤が、正常な成長の妨げになってしまう可能性が否定できません。

そのため、成長期の子どもは基本的にホワイトニングをしない方がいいでしょう。

 

虫歯や歯周病が発症している人

虫歯や歯周病が発症している場合、まずこれらの治療が優先となります。

ホワイトニングできるのは、虫歯や歯周病が完治した後です。

 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、妊娠中のホワイトニングについてまとめます。

 
1. 妊娠中のホワイトニング :お腹の胎児への影響の可能性を否定できないため、おすすめできない

2. 出産後のホワイトニング :母乳への影響の可能性を否定できないため、おすすめできない

3. 妊娠中にホワイトニングできるケース :治療の可否はあくまでも医師の判断になる

4. ホワイトニング歯磨き粉の使用 :象牙質を白くする効果はなく、対応できるのは歯の表面の着色のみ

5. 妊娠以外にホワイトニングをおすすめできないケース :重度の知覚過敏を患っている人など

 
これらのことから、妊娠中のホワイトニングについて分かります。

妊娠中のホワイトニングについては、法律で禁止されているわけではありません。

そのため、医師が許可すれば妊娠中のホワイトニングも可能です。

 

しかし、ホワイトニングの薬剤がお腹の胎児に影響する可能性を完全には否定できず、

安全性を考えるとホワイトニングするのは避けた方がいいでしょう。

授乳を終えればいつでもホワイトニングできますから、敢えて妊娠中のタイミングを選ぶ必要はありません。

 
 

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』