歯科コラム
インプラントのデメリットは何ですか?
2021年12月24日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。
今回のテーマは「インプラントのデメリット」です。
歯を失った時、人工歯で補う治療法として入れ歯・ブリッジ・インプラントの選択肢があります。
それぞれの治療法では特徴が全く異なり、患者さんは好きな選択肢を選ぶことができます。
ここでは、インプラントを選択する場合をテーマにして、
インプラントのデメリットについて解説していきます。
インプラントとは
インプラントとは、人工歯だけでなく人工の歯の根を再現できる治療法です。
顎の骨に穴をあけてインプラントを埋め込み、そこに人工歯を取り付けます。
実際の治療の流れは、手術を行うために精密検査も行うことになります。
入れ歯・ブリッジに比べて手軽な治療ではないですが、その分人工歯としての安定性は高く、
インプラントは第二の永久歯とも呼ばれているほどです。
インプラントにすることでさまざまなメリットが得られますが、一方でデメリットがあることも事実です。
費用が高い
インプラントは自由診療になるため、入れ歯やブリッジに比べて費用は高くなります。
自由診療の費用は歯科医院によって異なりますが、インプラントの相場は1本あたり30~45万円ほどです。
ちなみに、病気や事故で歯を失った場合はインプラントに健康保険を適用することができますが、
その基準は相当厳しくなっており、一定以上の割合の顎骨の欠損などが条件になっています。
手術が必要
インプラントでは、治療の過程で手術を行います。手術内容は2つで、
1つは顎の骨に穴をあける手術、もう1つはアバットメントという部品を装着するための手術です。
1回法と呼ばれる治療では後者の手術は不要ですが、いずれにしても身体に負担がかかる治療法になります。
治療できる歯科医院が限られる
現状、インプラントに対応した歯科医院は少なくないですが、
それでも保険診療の入れ歯やブリッジに比べると、対応できる歯科医院は少なめです。
そのため、患者さんの住む地域・場所によっては、通院の距離が遠くなってしまうかもしれません。
治療期間が長い
インプラントの治療では手術が必要と説明しましたが、手術後は一定期間あける必要があり、
これは埋め込んだインプラント体と骨の結合を待つための定着期間です。
そのため、インプラントは治療期間が長く、入れ歯やブリッジのように簡単に人工歯が手に入る治療ではありません。
インプラントできないケースもある
インプラントは誰にでもできる治療方法ではなく、精密検査の結果次第ではできないことがあります。
例えば、顎の骨の量が不足している人はインプラントできません。
この場合、骨移植などによって対応できることもありますが、別の治療が必要になるため費用が高くなります。
インプラントのメリット
デメリットだけに注目すると、インプラントすることに対して消極的になってしまいがちですが、
以下のようなメリットがあることも覚えておきましょう。
食事を楽しめる
インプラントにすれば、天然歯に近い感覚で食事を楽しめるようになります。
咬合力は高いですし、入れ歯のように熱を感じにくいこともなく、
快適な食生活を送ることができるのは、インプラントの大きなメリットです。
審美性が高い
インプラントは見た目が美しく、他人から見て天然歯とほとんど変わりありません。
取り外しする必要がないのでケアもしやすく、日常生活の中で外れる心配をしなくていいのです。
発音がしやすい
インプラントは会話していてズレることがないので、発音しやすいメリットがあります。
そのため、人と会話する機会の多い人は、インプラントにした方がストレスは溜まりにくいのです。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、インプラントのメリットについてまとめます。
1. インプラントとは :人工の歯の根を埋め込むことで、人工歯において高い安定性を再現できる治療法
2. 費用が高い :インプラントは自由診療のため費用が高く、1本あたりの相場は30~45万円
3. 手術が必要 :顎の骨に穴をあけるために手術が必要になり、身体や精神面に負担がかかる
4. 治療できる歯科医院が限られる :少ないわけではないが、保険診療ほど対応している歯科医院は多くない
5. 治療期間が長い :手術後に定着期間をあける必要があるため、インプラントの治療期間は長い
6. インプラントできないケースもある :顎の骨の量が不足している人などはインプラントできない
7. インプラントのメリット :食事を楽しめる、審美性が高い、発音がしやすいなど
これらのことから、インプラントのデメリットについて分かります。
どのような治療法にもメリットとデメリットがあり、インプラントにおいてもそれは例外ではありません。
第二の永久歯と呼ばれるインプラントにはメリットが多いものの、一方でデメリットも存在するため、
メリットだけでなくデメリットも把握した上で、インプラントにするかどうかを決断してください。
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