歯科コラム
入れ歯・ブリッジ・インプラントそれぞれの特徴
2022年01月08日
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。
今回のテーマは「入れ歯・ブリッジ・インプラントの特徴」です。
歯を失った場合、そのままにしておくと隣接する歯が動くなど、さまざまな問題を引き起こします。
そこで人工歯によって対処するのですが、ここでは3つの選択肢があり、
1つ目に入れ歯、2つ目にブリッジ、3つ目にインプラントです。
そこで、ここでは入れ歯・ブリッジ・インプラントのそれぞれの特徴について解説していきます。
入れ歯について
まず、入れ歯から見ていきます。
入れ歯は歯を失った場合の対処として、最も一般的な方法です。
ほぼ全ての歯科医院で対応していますし、保険診療のため費用も安く抑えることができます。
このような手軽さがメリットである一方で、質にこだわるといくつかのデメリットも挙がります。
まず審美性の問題があり、金属のバネが見えてしまうと、人工歯であることが他人から見て分かります。
また、噛む時の力も天然の歯に比べて3割ほどしかなく、熱も感じにくくなっているため、
とくに食生活において不自由さを感じることがあるでしょう。
もっとも、費用は高くなりますが、こうした欠点が解消されたオーダーメイドの入れ歯もあります。
インプラントと比較すると、性能的に劣る部分が目立ちますが、保険診療の入れ歯に比べて審美性は高くなります。
ブリッジについて
次に、ブリッジについてです。
ブリッジは「橋」の名前が示すとおり、歯を架け橋に利用する治療方法で、
歯を失った箇所に人工歯を入れて、隣接するそれぞれの歯を架け橋代わりにして固定します。
取り外しも必要なく、入れ歯に比べて審美性・機能性ともに高くなりますが、デメリットもあります。
まずブリッジの仕様上、歯を失った箇所の隣にそれぞれ天然歯が必要になりますから、
例えば2本連続して歯を失った場合などは、ブリッジで対処することは不可能です。
また、健康な天然歯を削る必要があるので、失った歯以外の歯にもダメージを与えてしまいます。
ブリッジは基本的に健康保険が適用されるため、治療法としては手軽です。
ブリッジが可能な症例であれば、入れ歯よりもブリッジを選択する方が多いです。
インプラントについて
最後に、インプラントについてです。
インプラントは人工歯だけでなく、人工の歯の根も再現されており、それがインプラントの最大の特徴でもあります。
人工の歯の根を再現していることで、人工歯の安定性が非常に高く、天然歯に近い感覚で噛むことができます。
入れ歯やブリッジと比較した場合、審美性・機能性ともにインプラントが最も優れています。
一方で、治療における手軽さがないのがデメリットです。治療において、歯肉を切開する手術が必要になりますし、
費用も1本あたり30~45万円ほどの相場になっており、健康保険を適用することもできません。
治療期間も長めですし、治療後はメンテナンスを目的とした定期的な通院が必要です。
つまり、特徴的には入れ歯と真逆です。治療も手軽で費用も安い入れ歯に対して、
インプラントの治療は身体にも費用にも負担がかかりますが、人工歯としての審美性・機能性は高いのです。
入れ歯がおすすめの人
オーダーメイドを別にすれば、健康保険が適用できるため、費用を安く抑えたい方におすすめです。
また、治療に余計な手間やリスクをかけたくない方にも、同様のことが言えます。
実際、入れ歯の費用はブリッジやインプラントよりも安くなります。
ただし、審美性・機能性は高いとは言えないため、それらの点にこだわる方には不向きです。
ブリッジがおすすめの人
審美性や機能性を求めたい一方で、手術を伴うような治療をしたくない方は、ブリッジがおすすめです。
健康な天然歯を削る必要性があるのはデメリットですが、大きな治療は必要ありません。
さらに、人工歯の素材にセラミックを選択すれば、審美性が高くなります。
とは言え、天然歯に完全に近い感覚を求めるのであれば、インプラントには劣ります。
インプラントがおすすめの人
可能な限り天然歯に近く感覚を求めたい方は、インプラントがおすすめです。
費用は高くなり、治療期間も長くなりますが、インプラントにはそれに見合った性能があり、
見た目だけでなく咬合力など、機能性においても天然歯に近いものになります。
実際、インプラントは第2の永久歯とも呼ばれています。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、入れ歯・ブリッジ・インプラントの特徴についてまとめます。
1. 入れ歯について :装着するだけなので簡単。費用も安く、お手軽さがメリット
2. ブリッジについて :天然歯を架け橋にする治療法。歯の抜け方によっては対応できない
3. インプラントについて :人工歯だけでなく人工の歯の根も再現しており、審美性・機能性ともに優れている
4. 入れ歯がおすすめの人 :費用の安さや治療の手軽さを最優先したい人
5. ブリッジがおすすめの人 :ある程度審美性・機能性にこだわりたい人
6. インプラントがおすすめの人 :費用が高くなっても、審美性・機能性にとことんこだわりたい人
これらのことから、入れ歯・ブリッジ・インプラントの特徴について分かります。
単に性能だけで考えればインプラント一択になりますが、一方で手軽さを求めたい場合は入れ歯がおすすめです。
このように、重視する要素によっておすすめの対処法が異なるので、慎重に考えてから決断してください。
月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』