ホーム > 歯科コラム > インプラントは、かかりつけの歯科医院で行った方がいいですか?

歯科コラム

インプラントは、かかりつけの歯科医院で行った方がいいですか?

2022年01月22日


 
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。

今回のテーマは「インプラントにする時の歯科医院の選び方」です。

インプラントは、むし歯や歯周病の治療に比べて大きな治療になります。
 
例えば、治療において手術を必要としますし、費用も高くなります。

そのため、治療を受ける歯科医院にこだわる必要があるのです。

では、かかりつけの歯科医院がある方は、そこで治療を行った方が良いのでしょうか。
 

インプラント治療のできる医師

結論から言って、「かかりつけ」というだけの理由で治療を受けるのは、おすすめできません。

もっとも、その歯科医院の医師がインプラントの治療に長けていれば、全く問題ないでしょう。

しかし、そうでない場合はおすすめできず、これには日本の歯科医師法も関係してきます。
 
日本の歯科医師法では、歯科医師免許を持つ医師なら、全ての歯科治療が行えるようになっています。

そのため、例えインプラントの経験が浅い医師でも、インプラントの治療が行えてしまうのです。

手術というリスクを伴う治療において、不慣れな医師から治療を受けるのは不安です。
 
かかりつけの歯科医院の医師が、インプラントに不慣れな可能性も否定できません。
 

かかりつけの歯科医院で治療を受けるメリット

かかりつけの歯科医院なら、医師は患者さんのことをよく知っているので、

そこでインプラントの治療を受ければ、他の歯科医院に比べて相談しやすいのがメリットです。

また、「かかりつけ」という点から考えると、通院しやすいのもメリットとして挙げられます。
 
しかし、言い換えればメリットはそれだけです。確かに、相談・通院のしやすさは大きなメリットと言えますが、

治療に精度においてはどちらも関係ない要素です。そのため、かかりつけだからと言って、

精度の高い治療を受けられるとは限らず、やはり医師の腕を優先して歯科医院を決めるべきでしょう。
 

セカンドオピニオンのすすめ

かかりつけの医院が、インプラントの治療を受ける歯科医院として適さない場合、

セカンドオピニオンによって他の歯科医院に依頼するのがおすすめです。

長くお世話になっている歯科医院だと抵抗あるかもしれませんが、その点は何も心配いりません。
 
最近では、たくさんの患者さんがセカンドオピニオンを利用していますし、

歯科治療にはさまざまな種類があるため、最も適した歯科医院で治療を受けるのは、むしろ当然のことです。

何より患者さんの要望が優先なので、かかりつけの歯科医院の医師も快く承知してくれます。
 

治療法で決める

インプラントの治療法は、歯肉を切開して顎の骨に穴をあけ、そこにインプラント体を埋め込むというものです。

ただ、治療の流れには2つの種類があり、それぞれ一回法・二回法と呼ばれています。

「一」「二」というのは手術の回数を示すもので、例えば一回法では1回の手術を行うということです。
 
一回法は体への負担が少なく、さらに治療期間が短くなるメリットがあります。

二回法は体への負担は大きくなるものの、手術後に細菌感染するリスクが低下します。

とくに一回法は対応できる歯科医院が限られているため、その点を基準に歯科医院を選ぶのも1つの考えです。
 

費用で決める

インプラントの治療費は自由診療になっており、自由診療の費用は歯科医院によって異なります。

と言うのも自由診療の費用は、医院ごとで自由に設定できるシステムになっているからです。

そのため、費用を比較して少しでも安く治療を受けるというのも1つの考えです。
 
とは言え、ある程度の相場は決まっており、インプラントは1本につき30~45万円です。

仮にこの相場よりも極端に安い場合は、素材が粗悪、もしくは一部の費用しか提示していない可能性があり、

その意味では相場の範囲で歯科医院を決めた方が、治療における安全性は高くなります。
 

医師の腕で決める

実際のところ、インプラントの治療を受ける際は、医師の腕で歯科医院を選ぶのがおすすめです。

ここで問題となるのは、患者さんから見て医師の腕を判断しづらいことです。

例えば、矯正の名医だからと言って、インプラントの治療技術に長けているとは限りません。
 
最も参考になるのは、日本口腔インプラント学会の専門医から治療を受けることです。

日本口腔インプラント学会の専門医の資格は、取得の基準が非常に厳しくなっており、

一定以上の年数・経験・実績が必要とされるため、医師の腕を判断する基準になります。
 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、インプラントにする時の歯科医院の選び方についてまとめます。
 
1. インプラント治療のできる医師 :歯科医師免許を持つ医師なら、誰でもインプラントの治療を行える

2. かかりつけの歯科医院で治療を受けるメリット :相談しやすいこと、通院しやすいこと

3. セカンドオピニオンのすすめ :その分野の治療に長けている医師から治療を受けるのは、至って自然なこと

4. 治療法で決める :一回法・二回法へのこだわりがある人は、治療法で決めるのも一つの考え

5. 費用で決める :自由診療は歯科医院によって費用が異なるため、費用を比較して決めるのも1つの考え

6. 医師の腕で決める :日本口腔インプラント学会の専門医なら、インプラントの治療技術に長けている
 
これらのことから、インプラントにする時の歯科医院の選び方について分かります。

1つ補足ですが、日本口腔インプラント学会の専門医が在籍している歯科医院は、

公式のHPから探せるようになっているので、ぜひご活用ください。
 

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』