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歯科コラム

セラミックには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

2022年02月12日


 
中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。

今回のテーマは「セラミックのメリット・デメリット」です。

以前までは、詰め物・被せ物の素材は銀歯が一般的でした。
 
しかし、最近では銀歯よりもセラミックの素材が人気であり、

既に銀歯を使用している方でも、セラミックに交換するケースが少なくありません。

そこで、ここではセラミックのメリット・デメリットについて解説していきます。
 

見た目が美しい

見た目の美しさは、セラミックの最大のメリットです。

セラミックの白さは、自然で光沢のある白さをしていますし、色の調節も可能です。

そのため、自分の天然歯にあった自然な白さを再現できます。
 
また、銀歯の場合は年数経過によって金属イオンが溶け出してしまい、

その影響で歯肉が黒く変色してしまうことがあります。

一方、セラミックにそのような問題は起こらないため、歯だけでなく歯肉の美しさも維持できるのです。
 

むし歯の再発を予防しやすい

セラミックは陶器ですから、茶碗や湯呑みを連想すると分かるとおり、表面がツルツルしています。

そのため、銀歯に比べてプラークや汚れが付着しにくく、むし歯の再発を予防しやすくなります。

また、むし歯の再発は人工歯の接着が弱まることで、発症しやすくなることはご存知でしょうか。
 
例えば銀歯を使用した場合、銀歯の接着が剥がれることで隙間が生じてしまい、

細菌が入り込んでむし歯の再発が起こってしまうのです。

その点、セラミックは接着もしっかりしているため、銀歯に比べてむし歯の再発を予防しやすく、

清潔な状態を維持しやすくなっているのです。
 

素材的に身体に優しい

日常生活での飲食時に、茶碗や湯吞みを使用することから連想できるとおり、

セラミックは素材として身体に優しく、生体親和性の高い素材といわれています。

そして、そのことをとくに実感できるのは、金属アレルギーを持っている人でしょう。
 
セラミックは、金属アレルギーの人でも安心して使用することができます。

ただし、全てのセラミックにこれが当てはまるわけではなく、

メタルボンドと呼ばれるタイプのみ、セラミックの一種ではあるものの、金属を使用しています。
 

長持ちしやすい

あくまでケア次第ですが、セラミックは銀歯などの保険診療の素材に比べて長持ちしやすく、

一般的に10年以上使用することが可能ですし、もっと長く使用している人もいます。

とくに、オールセラミックなら年数が経過しても、変色することがありません。
 
そのため、使用している間はずっと美しさを維持できるのです。

銀歯の寿命が一般的に3~5年ほどですから、2倍以上長持ちすることになります。

長く使用できることで、定期的な交換が必要なく、手間がかからないというメリットにつながります。
 

費用が高い

メリットが多いセラミックですが、一方でデメリットもあり、最大のデメリットが費用の高さです。

と言うのも、セラミックは基本的に自由診療になるため、健康保険が適用されないのです。
 
もっとも、費用を安くする方法はいくつかあり、

例えば医療費控除の利用、ハイブリッドセラミックを選択するなどの方法があります。

また、保険診療用のハイブリッドセラミックも存在します。
 

強度は金属ほど高くない

セラミックも充分な強度を持っていますが、それでも陶器である以上、金属に比べると強度は劣ります。

長持ちという意味での耐久性には優れていますが、

あまり強い力で噛む癖がある人だと、欠けたり割れたりすることがあるのです。
 
とくに、奥歯をセラミックにする際には、そのリスクが高くなってしまうでしょう。

ただし、強度に優れたセラミックも存在しており、

例えばジルコニアセラミックなら、奥歯でも安心して使用することができます。
 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、セラミックのメリット・デメリットについてまとめます。
 
1. 見た目が美しい :審美性が高く、ただ白いだけでなく自分の歯の色にあった白さに調節することも可能

2. むし歯の再発を予防しやすい :ツルツルした素材のためプラークが付着しにくく、清潔に保ちやすい

3. 素材的に身体に優しい :金属アレルギーの人でも安心して使用できる(メタルボンドは除く)

4. 長持ちしやすい :ケアを怠ることがなければ、セラミックは10年以上使用することも充分可能

5. 費用が高い :基本的に自由診療になるため、セラミックは保険診療の銀歯に比べて費用が高くなる

6. 強度は金属ほど高くない :耐久性には優れているが、単純な強度は金属に劣る
 
これらのことから、セラミックのメリット・デメリットについて分かります。

セラミックは人気の素材ですが、ただ人気があるというだけで希望するのは禁物です。

メリット・デメリットをしっかりと把握した上で、セラミックにするかどうかを検討してください。

また、セラミックにはいくつか種類があり、取り扱っているセラミックの種類は、歯科医院によって異なります。
 

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』