ホーム > 歯科コラム > 予防歯科とはどういう意味ですか?

歯科コラム

予防歯科とはどういう意味ですか?

2022年04月22日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。
今回のテーマは「予防歯科の説明」です。
歯医者さんに行くと、「予防歯科を受診しましょう」という、ポスターを見かけることがありますよね。

ただ、定期検診を受けている人にとっては、「予防歯科と定期検診はどう違うの?」と思うのではないでしょうか。
確かに、予防歯科というのは分かりづらい表現かもしれません。
そこで、ここでは予防歯科の意味について、分かりやすく解説していきます。

予防歯科とは

予防歯科とは、「一般歯科」「矯正歯科」のような、診療科の名前ではありません。
予防歯科とは、「むし歯を予防しよう」という取り組みのことです。
つまり、むし歯を予防するために取り組んでいることがあれば、予防歯科に含まれます。

例えば、ほとんどの人はむし歯を予防するために、毎日歯磨きをしているでしょうし、
むし歯を予防する意味で、甘いものを食べることを控えている人もいるでしょう。
この場合、「歯磨き」「甘いものを食べない」、どちらも予防歯科に含まれます。

歯科医院で行う予防歯科

「予防歯科=むし歯を予防するための取り組み」ということは、
自宅で行っているむし歯を予防するためのケアは、全て予防歯科に含まれるということになります。
では、歯科医院で行う予防歯科とは、どのようなものなのでしょうか。

それは、プロフェッショナルケアと呼ばれるもので、
歯のクリーニングやシーラントなど、歯科医院でしか行えない予防治療を意味します。
これに対して、自宅で行う予防歯科のことをセルフケアと呼びます。

定期検診の位置づけ

では、予防歯科と定期検診はイコールなのでしょうか。
細かく説明すれば、「予防歯科=定期検診」ではなく、
なぜなら定期検診に限らず、むし歯を予防するための取り組みは、全て予防歯科に含まれるからです。

一方、「定期検診=予防歯科」というのは正しく、
定期検診はプロフェッショナルケアの中でも、代表的な予防歯科といえるでしょう。
つまり定期検診とは、「予防歯科におけるプロフェッショナルケアの一つ」ということになります。

プロフェッショナルケアの効果

プロフェッショナルケアを行えば、セルフケアだけの予防歯科に比べて、大幅にむし歯を予防しやすくなります。
例えば、歯磨きではどうしても磨き残しが発生してしまいますが、
歯のクリーニングを行えば、お口の中に存在するプラークを綺麗に除去できます。

また、プロフェッショナルケアを行うことによる利点として、むし歯を早期治療できることが挙げられます。
定期検診を受診する際、医師は患者さんのお口の健康状態を確認するので、
そこでむし歯が発症していた場合、いち早く発見して治療に進むことができるのです。

セルフケアの効果を高める方法

セルフケアの効果を高めるには、歯磨きの精度を向上させるのが効果的です。
一般的に、ブラッシングだけの歯磨きの場合、プラークを除去できる割合はおよそ6割とされており、
4割の磨き残しが発生していることになります。

しかし、デンタルフロスを使って磨けば、プラークの除去率はさらに2割ほど高くなり、
1回の歯磨きで、およそ8割のプラークを除去できるようになるのです。
さらに、磨き残しを目で見て確認できるよう、プラークテスターを使用するのも効果的です。

プロフェッショナルケアの効果を高める方法

プロフェッショナルケアの効果を高めるには、定期的に治療を受けることです。
例えば、定期検診を受ければ、むし歯の予防・早期発見の効果を見込めますが、
あくまでそれは、定期的に受診している場合にいえることです。

基本的には、6ヶ月をベースにして、むし歯になりやすい人はさらに頻度を高め、
一方でむし歯になりにくい人は、もう少し頻度を減らすなど、スケジュールを調節すると良いでしょう。
ただし、プロフェッショナルケアはあくまでサポートであり、予防のメインとなるのはセルフケアです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、予防歯科の説明についてまとめます。

1. 予防歯科とは :予防歯科とは、「むし歯を予防するための取り組み」を意味する言葉であり、診療科ではない
2. 歯科医院で行う予防歯科 :歯のクリーニングなど、歯科医院で行う予防歯科をプロフェッショナルケアと呼ぶ
3. 定期検診の位置づけ :定期検診とは、予防歯科におけるプロフェッショナルケアの一つである
4. プロフェッショナルケアの効果 :むし歯の予防だけでなく、発症時に早期発見することが可能
5. セルフケアの効果を高める方法 :デンタルフロスを使って、歯磨きの効果を高める
6. プロフェッショナルケアの効果を高める方法 :一度だけでなく、定期的に受診する

これらのことから、予防歯科の説明について分かります。
予防歯科を受けるというのは、言い換えれば、
「歯科医院でむし歯を予防するための治療を受ける」という意味です。

セルフケアだけでむし歯を予防するのは難しいですし、むし歯が発症した場合、発覚が遅くなることも考えられます。
むし歯を予防して、なおかつ発症時も早期発見をするためには、
歯科医院で行う予防歯科……つまり、プロフェッショナルケアが欠かせないのです。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』