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歯科コラム

歯周病を予防するにはどうすればいい?

2022年05月13日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。
今回のテーマは「歯周病の予防方法」です。
歯周病は、高齢になると発症する病気のイメージですが、実際には違います。

例えば、小学生の子どもが歯肉炎にかかることがありますが、歯肉炎は初期の歯周病に等しく、
歯周病の発症に年齢は関係ないのです。つまり、歯周病を予防することは全ての人において大切なことであり、
ここでは歯周病の予防方法について解説していきます。

歯周病とは

歯周病とは、歯の骨の病気です。発症すると歯肉に変色や腫れが見られるようになるため、
歯肉の病気と思われがちですが、歯を支える骨の病気であり、進行すると歯を失ってしまいます。
これは、歯を支える骨が溶かされるのが理由で、不安定になった歯が抜け落ちてしまうのです。

病気の類として、歯周病は細菌による感染症の一つであり、歯周病菌に感染することで発症します。
そして、歯周病菌はプラークに含まれているため、プラークを除去することが予防につながります。
また、細菌に感染しづらい丈夫な身体を作ることも、予防につながります。

磨き残しの少ない歯磨きをする

歯周病を予防するための基本は、毎日の歯磨きです。
そして、歯磨きに求められるのは精密さで、つまり磨き残しの少ない歯磨きをすることが必要になります。
精密な歯磨きをするためには、次の方法が効果的です。

デンタルフロスや歯間ブラシを使う

デンタルフロスや歯間ブラシを使えば、歯ブラシでは磨きにくい場所を磨けるようになります。
デンタルフロスは歯と歯の隙間、歯間ブラシは歯と歯肉の境目を磨けるようになり、
これらを使って歯磨きすることで、プラークの除去率を2割以上高めることが可能です。

プラークテスターを使う

プラークテスターを使うことで、無色透明のプラークを染め出すことができます。
そのため、歯磨き後に使用すれば、磨き残した場所は一目で分かるのです。
数日間連続して使用して染色のパターンを把握すれば、自分の歯磨きの弱点も分かります。

ブラッシング指導を受ける

歯科医院で定期検診を受けると、その中でブラッシング指導を受けることができます。
自分の歯並びに合わせた効率良い磨き方が分かり、歯磨きの技術が向上します。

身体の免疫力を高める

身体の免疫力を高めれば、細菌に感染しにくくなります。
歯周病も細菌による感染症ですから、免疫力を高めることは予防につながります。
例えば、疲労やストレスの蓄積を防げば、免疫力の低下を防ぐことができます。

また、栄養バランスのとれた食事も大切ですし、タバコを吸っている人は禁煙も効果的です。
とくに、タバコは身体の免疫力が低下するだけでなく、喫煙そのものが歯周病にかかるリスクを高め、
発症時に重症化しやすい傾向があるのです。これらを実践するには、生活習慣の改善が必要になってくるでしょう。

定期検診を受ける

定期検診を受ければ、医師によるプロフェッショナルケアを受けることができ、歯周病の予防効果が高まります。
例えば、歯のクリーニングによって、歯磨きでは除去しきれないプラークも、キレイに落とすことができます。
また、定期検診を受けることで、歯周病が発症した際も、早期発見と治療が可能になります。

そもそも、歯周病には目立つ自覚症状がないため、発症しても気づかない人が多いのです。
事実、医師に歯肉炎と診断されたことがある人は、診断されるまで歯肉炎の自覚がなかったのではないでしょうか。
つまり定期検診には、歯周病を予防しやすくなるだけでなく、発症時の重症化を防ぎやすくなる効果もあるのです。

矯正やかみ合わせの治療を受ける

歯並びやかみ合わせが悪い人は、これらを改善するための治療を受けることで、歯周病を予防しやすくなります。
例えば、矯正によって歯並びを改善すれば、歯磨きがしやすくなり、磨き残しを減らすことができます。
そうすれば、より多くのプラークを除去できるため、歯周病を予防しやすくなるでしょう。

また、かみ合わせが悪いと、噛んだ時に歯肉に負担がかかり、歯肉に炎症を引き起こしてしまうことがあります。
そうなると、本格的な歯周病にかかってしまうことがあるため、かみ合わせの改善も歯周病の予防につながります。
とくに、矯正は審美目的の治療のイメージがありますが、
健康面においても病気を予防しやすくなるメリットがあるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病の予防方法についてまとめます。

1. 歯周病とは :歯の骨の病気。原因菌はプラークに含まれているため、プラークの除去が予防につながる
2. 磨き残しの少ない歯磨きをする :デンタルフロスや歯間ブラシを使って磨くと良い
3. 身体の免疫力を高める :疲労やストレスの蓄積を防ぐなど、生活習慣の改善が必要になる
4. 定期検診を受ける :歯周病の予防だけでなく、発症時の重症化も防ぎやすくなる
5. 矯正やかみ合わせの治療を受ける :例えば、歯並びを改善すれば歯磨きがしやすくなり、磨き残しが減る

これらのことから、歯周病の予防方法について分かります。
ちなみに、歯周病の予防方法はむし歯の予防方法と同じです。
つまり、これらを実践することができれば、同時にむし歯も予防しやすくなります。

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