歯科コラム

歯医者さんによって治療の技術は違いますか？

2022年06月10日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。
今回のテーマは「治療の精度」です。
歯の治療を受けたいと思った時、みなさんは何を基準にして行く歯医者さんを選ぶでしょうか。

この場合、「近いから」「通いやすいから」などの理由で、距離を基準に選ぶ人が多いと思います。
確かに、何度も通院することを考えれば、距離は重要かもしれません。
しかし、歯医者によって治療の技術に差があることも考えた方がいいでしょう。

1. 医師のレベル

歯医者の場合、医師のレベルには差があります。
そもそも日本の歯科医師法では、歯科医師免許を所持する医師なら、全ての歯科医療を行うことができるため、
例えばインプラント治療が未経験だとしても、インプラント治療を行うことができるのです。

この場合、インプラント治療に慣れた医師と比較すれば、当然レベルに大きな差があるでしょう。
仮にインプラント治療を希望するのであれば、腕の良い医師からの治療を希望したいのが、患者さんの本音です。
だとすれば、この場合は距離ではなく医師のレベルで歯医者を選ばなければなりません。

歯医者によって、導入している医療設備は異なります。これは、基本となるむし歯治療においても例外ではなく、
マイクロスコープを導入して、高い精度のむし歯治療を再現している歯医者もあるのです。
むし歯治療の場合、医療設備の違いがとくに明確になるのが、詰め物や被せ物などの人工物です。

人工物は、患者さんの歯のサイズに合わせる必要があり、それが精密であるほど人工物の効果が高まります。
仮にサイズに違いが生じれば、ピタリと合わずに隙間が生じてしまうからです。
こうして医療設備は、歯医者のWEBサイトで紹介されていることが多いです。

もちろん、歯医者は全ての治療を丁寧に行い、患者さんの負担を減らすことと健康を最優先に考えます。
ただ、どうしてもレベルに違いがあるため、難易度の高い治療になるほど、その差が明確に出てしまいます。
とくに、以下の治療は難易度が高いため、歯医者を慎重に選ぶ必要があります。

根管治療は、むし歯が進行している場合などに行う、歯の根の治療です。
根管の細菌を除去する必要がありますが、根管内は直接目で確認できない上に、患者さんによって形状が異なります。
そのため、細菌を取り逃す可能性があり、非常に難易度の高い治療になります。

また、インプラントは手術を必要とするため、患者さんに負担がかかる治療になりますし、
歯列矯正は矯正後の保定期間も大切に考える必要があるため、これらも難易度の高い治療といえるでしょう。

患者さんにとって、医師のレベルを知るのは難しいことです。
おそらく、医師のレベルを判断基準は、開業してからの長さや、近所の口コミなどではないでしょうか。
しかし、どちらの要素も確実にレベルを判断する基準としては、根拠に乏しいですね。

いくら開業してから年数が経過していても、患者さんが少なければ実績につながりません。
いくら近所の口コミが良くても、治療内容が異なれば参考になりません。
近所の人がむし歯治療を評価していても、自分が歯周病治療を希望するなら、その口コミは参考にならないのです。

それよりも、専門医・認定医の資格の有無で判断するのが確実です。
例えば、歯周病・歯列矯正・インプラントでは、歯科の世界において学会が存在しており、
その学会において専門医・認定医の制度を設けているところがあります。

仮に医師がインプラントの専門医の資格を所持しているなら、
その医師はインプラント治療において高い実績・経験・技術を持っていることになります。

歯医者を選ぶ時は、レベルの高さで選ぶことが理想です。
むし歯治療にしても、症状によっては削らずに治せるかもしれません。
そのため、何でもかんでも削ってしまう歯医者だと、本来削らずにすんだものを削ることになってしまいます。

歯を削ればエナメル質が失われ、患部は脆くなってしまいますし、
詰め物を必要とすることで、その分の治療費が余分にかかってしまいます。
こうした点を考えると、距離よりもレベルで歯医者を選んだ方がいいでしょう。

いかがでしたか？
最後に、治療の精度についてまとめます。

これらのことから、治療の精度について分かります。
歯医者に行く目的は、症状を治すことです。
だとすれば、その点を重視して歯医者を選んだ方がいいでしょう。
例えば歯周病治療を希望するなら、日本歯周病学会の専門医・認定医による治療を受けるのが確実です。

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