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歯科コラム

30代女性「半年前から前歯が揺れている」根が割れた歯を抜歯し、あごの骨を再生させてから人工の土台を埋める「インプラント治療」で見た目も美しく補った症例

2023年05月08日

治療前

治療後

治療中

その他


治療終了から2年後の写真です。
インプラントを問題なくお使いいただけています。

治療終了から2年後のレントゲン写真です。

ご相談内容 「半年前から前歯が揺れている。長さも伸びてきた気がする」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果 拝見したところ、右上の前歯(中切歯/1番)の根が割れており、歯が揺れていました。
治療して残すことは難しく、抜歯が必要な状態でした。

患者様は「半年前からずっと揺れているので、そろそろちゃんと治療したい」とお話くださいました。

行ったご提案・治療内容 前歯の抜歯に同意いただいた上で、失った歯を補う必要があることをご説明しました。
治療の選択肢として、両隣の歯を削って橋渡しのように歯を入れる「ブリッジ」、取り外し式の「部分入れ歯」、人工の土台を利用した「インプラント治療」をご提案しました。
患者様は「両隣は健康な歯なので削りたくない。前歯なので見た目を綺麗に治療したい」とのことで、インプラント治療を選択されました。

治療前の準備として、歯のクリーニングをしっかりと行い、口腔内の細菌を減らしました。
また、インプラントを健康的に長くご使用いただくためには十分なメンテナンスが必要なため、ご自身でのお手入れの重要性をご説明するとともにブラッシング指導も行い、ご理解いただいてから治療を開始しました。

まず抜歯を行い、同時に人工の材料を入れて骨を再生させる「骨造成(こつぞうせい)」を併用して、抜歯した部分の骨をできるだけ減らさないようにしました。
歯茎を縫う際は、人工の膜を使用して歯茎を温存する「オープンバリアメンブレンテクニック」を用い、最終的に歯を入れたときに自然な歯茎を再現できるよう努めました。

その後、骨や歯茎の回復を待ってから、あごの骨にインプラントを埋めました。

インプラントがあごの骨にしっかり定着したのを確認し、インプラントの頭を歯茎の上に出す「二次手術」を行いました。

最終的な被せ物は、表面を自然な白さのセラミックで覆った被せ物「ジルコニアクラウン」を選択しました。
色や形をご自身の歯に合わせて丁寧に作製し、インプラントに装着しました。

治療期間 約9ヶ月
おおよその費用 600,000円
術後の経過・現在の様子 歯茎の状態も安定し、周りの歯に馴染んだ自然な仕上がりになりました。
患者様にも「見た目も美しくて噛み心地も良く、とても満足です!」と非常にお喜びいただきました。

治療終了から2年経った現在も、問題なく経過しています。
メンテナンスを担当する歯科衛生士としっかりコミュニケーションをとっていただきながら、定期的にご通院いただいております。

治療リスク ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血、不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・自費診療(保険適用外治療)です

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