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歯科コラム

40代女性 白い「ジルコボンド」の被せ物や2種類のホワイトニングで前歯の見た目を美しく改善した症例

2024年03月01日

治療前

治療後

ご相談内容 「上の前歯の見た目が気になる。他院では、見た目を改善する場合は前歯6本を削って被せ物をする必要があると言われた。なるべく歯を削らずに治療する方法がないか聞きたい」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果 拝見したところ、右上前歯2本(中切歯/1番、犬歯/3番)と左上前歯(犬歯)に変色が認められました。
右上の2本に関しては過去に歯の神経を取り除いており、その影響で徐々に黒ずんできたと考えられます。
左上犬歯は神経が残っていたため、こちらは経年的な歯の黄ばみと診断しました。この歯だけでなく、下の前歯や奥歯など、全体的にやや黄ばみが見られます。

また、上前歯2本(左右中切歯)の歯の長さや形が一致していないことも見た目の美しさを損なう原因になっていました。

他院で提案されたように前歯6本(右犬歯〜左犬歯)を全て削り、見た目のよい被せ物を装着して審美面を改善する方法もありますが、この方法は健康な歯も削ることになり、あまりおすすめできません。
神経が残っている健康な歯を削って被せ物をした場合、何も治療していない歯と比較して虫歯が発生するリスクが高くなり、また将来的に被せ物が外れるなどのトラブルが起こる場合があります。

そのため、被せ物の本数や歯を削る量を最小限にし、健康な歯をできるだけ温存する治療が必要と診断しました。

行ったご提案・治療内容 左上犬歯を含む全体的な歯の黄ばみに関しては、歯の表面に薬剤を塗布して歯を白くする「ホワイトニング」で改善する治療をご提案しました。
神経のない右上犬歯については、通常のホワイトニングでは白くできません。そのため、歯の内部に薬剤を入れて漂白する「ウォーキングブリーチ」が適していることも説明しました。

右上中切歯も神経がありませんが、この歯は変色だけでなく、隣の歯と長さや形が揃っていないという問題もあります。そのため、まず隣の左上中切歯を少し削って形を整え、その後右上の被せ物を作製して色や形を揃える治療をご提案しました。

この治療計画であれば、歯を削って被せ物を装着するのは右上中切歯1本のみで済むことを説明し、同意いただきました。

最初に、右上犬歯のウォーキングブリーチと全体のホワイトニングを行います。
ホワイトニングにはいくつかの種類がありますが、今回は歯科医院で行う方法で、効果が出るのが早い「オフィスホワイトニング」と、ご自宅で行うことができ効果が持続しやすい「ホームホワイトニング」の2種類のホワイトニングを併用する「デュアルホワイトニング」を選択しました。
また、ホワイトニングと並行して左上中切歯の形を整える処置も実施しています。

ホワイトニング終了後に右上中切歯の被せ物治療を開始し、まずは土台を構築しました。土台の種類には、透明感がありしなやかな「ファイバーコア」を選択しています。
その後、治療用の仮歯「プロビジョナルクラウン」を土台に装着し、色調や形の調整を重ねました。
プロビジョナルクラウンの調整が終わり、色や形が患者様のご希望に沿っていることを確認してから、プロビジョナルクラウンを模倣した最終的な被せ物を作製・装着しました。
被せ物の材質は、ジルコニアのフレームにセラミックを焼き付けた「ジルコボンド」を選択し、天然歯のような自然な白さに仕上げています。

また、患者様は歯ぎしりの癖があったため、就寝時に装着するマウスピース「ナイトガード」を使用して歯への負担を軽減し、前歯の被せ物が割れるのを予防していただきました。

治療期間 約半年
おおよその費用 250,000円
術後の経過・現在の様子 白く輝く美しい歯になり、笑った時の口元も自然になりました。
患者様からは「綺麗な見た目になり、歯を削る量も少なく済んで嬉しい」と大変ご満足いただき、ご家族やお知り合いのご紹介も多数いただきました。

現在も定期的なメンテナンスで通院いただいています。

治療リスク ・被せ物の装着に際し、天然歯を削る必要があります
・被せ物が硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・ホワイトニングやウォーキングブリーチは、治療中に痛みが出る場合があります
・得られる効果は歯の質により様々です。予定通りの白さに達しない場合もあります
・個人差はありますが、色の後戻りが起こる場合があります

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